【号外】消費増税反対論よりも、もっと先の議論を~より深刻な問題は、日本経済の体質劣化と、異次元緩和の出口以降での財政運営~
2019/04/22 (Mon) 08:30
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松田学通信 2019.04.22
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1.消費増税反対論よりも、もっと先の議論を
~より深刻な問題は、日本経済の体質劣化と、異次元緩和の出口以降での財政運営~
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消費増税反対論よりも、もっと先の議論を
~より深刻な問題は、日本経済の体質劣化と、異次元緩和の出口以降での財政運営~
4月6日に配信されたチャンネル桜の経済討論「日本経済、滅びの道をひた走
り?!」にパネラーとして出演しましたが、今回もいつもの財務省、消費増税
けしからん論で盛り上がるパネラーの面々でした。
テーマ設定が日本経済ですから、今度のように家計負担増をゼロにする歳出増
措置を伴う10%への消費増税でも経済がダメになるという議論が起こるほど
に体質が弱化した日本経済そのものをどうするか、少し中長期的な面も含めた
本質論に突っ込む議論なのかと思いきや、今回もそうはなりませんでした。
今度の消費増税については、リーマン級以上の経済ショックが起こるリスクが
増大しており、そうなりそうであるならば、増税を延期するのは当然、という
ことで議論は終わりでしょう。そうでなければ、もう増税は決まっていること
です。
もし、積極財政派の立場から、これについて意味ある議論をするのであれば、
(1) 増税で赤字国債の発行が減る分以上の建設国債(むしろ未来への投資であ
ればもっと広い分野を対象とする「投資国債」)を継続的に発行して積極財政に
転じるべし、とか、
(2) 増税延期の場合は、増税に伴って増やすことになっていた歳出増の措置は
停止することなく、そのまま実施し、その財源として予定していた消費税の増
収に穴が開いた分は、景気対策として赤字国債を増発すべし、とか、
(3) その後、税収が足りないことを理由に財政当局が歳出削減に走らないよう
にする仕組みを考えるべし、
といった議論をすべきでしょう。
大事なのは、そろそろ、異常な低金利で財政を助けている日銀の異次元緩和策
の出口以降の財政運営をどうするのか、金利が成長率を上回る状態になったと
きに国債の利払い費を圧縮するにはどうすべきなのか、消費税率10%でもまだ
不足する社会保障財源はどうするのか、国民の医療情報を共有することで医療
費の無駄を大幅に削減することになる電子システムを徹底的に導入など、利権
にどう切り込むのか、等々といった、これから先の展望を議論すべきです。
つまり、批判だけではなく、では、どうするのかのソリューションが大事。
私には答えがあります。
以下、詳しくは、こちら(4/13UP 松田学officialblog記事)を
ぜひ、ご覧ください。
↓↓↓
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=1088&n=XXXX
なお、今回の経済討論のパネラーのお一人、高橋洋一さんが、この討論番組の
収録直後にご自身のツイッターで、私を皮肉る記事を発信していました。その
内容と、それについての私のコメントも、このブログ記事に出ています。
いずれにしても、大事なのは、経済です。日本経済が伸びなければ財政も回復
しないですし、社会保障の安心も、若者たちが子を産みたいと思える環境も実
現しません。
米中分断でブロック化する国際社会や世界経済の中で、日本はどこに自らのポ
ジションを見出すのか、いまや電子データが最大の付加価値の源泉となった時
代において、日本はどのようにして世界の経済取引のプラットフォームを構築
するのか。
有識者の皆さんが、本質的な経済論戦から人々の目をそむけさせてきた消費税
問題から早く卒業し、日本が戦略的資源配分をできる国に脱皮できるようにな
るよう、引き続き、問題提起を続けてまいります。
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4月6日に配信されたチャンネル桜の経済討論「日本経済、滅びの道をひた走
り?!」にパネラーとして出演しましたが、今回もいつもの財務省、消費増税
けしからん論で盛り上がるパネラーの面々でした。
テーマ設定が日本経済ですから、今度のように家計負担増をゼロにする歳出増
措置を伴う10%への消費増税でも経済がダメになるという議論が起こるほど
に体質が弱化した日本経済そのものをどうするか、少し中長期的な面も含めた
本質論に突っ込む議論なのかと思いきや、今回もそうはなりませんでした。
今度の消費増税については、リーマン級以上の経済ショックが起こるリスクが
増大しており、そうなりそうであるならば、増税を延期するのは当然、という
ことで議論は終わりでしょう。そうでなければ、もう増税は決まっていること
です。
もし、積極財政派の立場から、これについて意味ある議論をするのであれば、
(1) 増税で赤字国債の発行が減る分以上の建設国債(むしろ未来への投資であ
ればもっと広い分野を対象とする「投資国債」)を継続的に発行して積極財政に
転じるべし、とか、
(2) 増税延期の場合は、増税に伴って増やすことになっていた歳出増の措置は
停止することなく、そのまま実施し、その財源として予定していた消費税の増
収に穴が開いた分は、景気対策として赤字国債を増発すべし、とか、
(3) その後、税収が足りないことを理由に財政当局が歳出削減に走らないよう
にする仕組みを考えるべし、
といった議論をすべきでしょう。
大事なのは、そろそろ、異常な低金利で財政を助けている日銀の異次元緩和策
の出口以降の財政運営をどうするのか、金利が成長率を上回る状態になったと
きに国債の利払い費を圧縮するにはどうすべきなのか、消費税率10%でもまだ
不足する社会保障財源はどうするのか、国民の医療情報を共有することで医療
費の無駄を大幅に削減することになる電子システムを徹底的に導入など、利権
にどう切り込むのか、等々といった、これから先の展望を議論すべきです。
つまり、批判だけではなく、では、どうするのかのソリューションが大事。
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収録直後にご自身のツイッターで、私を皮肉る記事を発信していました。その
内容と、それについての私のコメントも、このブログ記事に出ています。
いずれにしても、大事なのは、経済です。日本経済が伸びなければ財政も回復
しないですし、社会保障の安心も、若者たちが子を産みたいと思える環境も実
現しません。
米中分断でブロック化する国際社会や世界経済の中で、日本はどこに自らのポ
ジションを見出すのか、いまや電子データが最大の付加価値の源泉となった時
代において、日本はどのようにして世界の経済取引のプラットフォームを構築
するのか。
有識者の皆さんが、本質的な経済論戦から人々の目をそむけさせてきた消費税
問題から早く卒業し、日本が戦略的資源配分をできる国に脱皮できるようにな
るよう、引き続き、問題提起を続けてまいります。
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