官僚の美徳は「面背服従」だった~「日本を取り戻す」ための政治家の心得~松田学 通信 vol.54 2019.3.04
2019/03/04 (Mon) 08:30
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松田学通信 vol.54 2019.3.04
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配信しております。今後配信が不要な場合は返信にてその旨お知らせください。
メールアドレス変更についても返信にて承ります。
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1. コラム
官僚の美徳は「面背服従」だった~「日本を取り戻す」ための政治家の心得~
2. 活動報告/セミナー情報
〇出演番組・イベント・寄稿等
(1)松田学の新著2/23発売!
『いま知っておきたい「みらいのお金」の話』
(2)【号外】公開収録
『疑問に答える!消費増税と積極財政~ソリューションとしての
「松田プラン」と暗号通貨をめぐって~』YouTube動画公開
(3)松田学登壇 第3873回金融ファクシミリ新聞社セミナー
『サイバーセキュリティの課題と仮想通貨の本質
~ブロックチェーン革命とトークンエコノミーによる未来社会~』
(4)講演・セミナー講師依頼はこちら
〇各情報発信・ツール紹介
(1)松田政策研究所動画コンテンツ 新着/アーカイブ紹介
◆『松田政策研究所動画コンセプト紹介』
◆【号外】動画紹介『米中知られざる仮想通貨戦争の内幕』松田学の著書案内
(2)各種 SNS紹介
3. 松田学 政策発信
*<2018年3月2日UP>
ブロックチェーン革命について(その3)
~実装の舞台は日本。「東京クリプト金融特区」~松田学の論考
4. 編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1. 松田学 コラム
官僚の美徳は「面背服従」だった~「日本を取り戻す」ための政治家の心得~
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
米朝首脳会談の「決裂」の報にホッとした方が多いと思います。トランプが功
を焦って制裁緩和や終戦宣言へと余計な譲歩をしたら、日本にとって悪夢の始
まりになるところでした。側近たちはヒヤヒヤしていたようですが、マティス
前国防長官が「小学生並みの理解力」と述べたとされるトランプ大統領も今回
は側近たちの進言を理解できていたのか…。
このことが今回の会談決裂の背景とまではいえないにせよ、少なくとも最近、
有能な側近が次々と辞めていく米政権の姿が世界中の人々に不安を感じさせて
いるのは事実です。
トップを支えるスタッフはどうあるべきか。日本では某・文部科学事務次官O
Bが自らの座右の銘を「面従腹背」だと公言していました。特に最近は官邸一
極支配、気持ちはわかりますが、一国の教育行政のトップとして恥ずべき暴言。
真面目で正直な日本人の美徳の範たるべき教育を預かる立場を汚す言であり、
その社会的悪影響が懸念されます。
ある財務省OBは、むしろ、日本の官僚の良き伝統はその逆であり、「面背服
従」であると、面白い指摘をしていました。相手が大臣であろうと上司の局長
であろうと、問題があれば正しいと信じることを堂々と言い、面前では背いて
いるように見えても、いったん決定が下れば、それに服従するという意味です。
そもそもそういう存在であるからこそ、身分を保障された官僚制度が存在する
意味があるといえます。トップが決断するに際し、専門的知見から様々な問題
点を洗いざらい出してもらってこそ責任ある決断ができるというもの。トップ
にとっても国民にとっても、本来はありがたい存在です。
ところが近年の日本では、官邸主導、総理のリーダーシップの名のもとに、こ
のありがたい存在が、ありがた迷惑な存在へと貶められてきました。現政権下
で、幹部公務員の人事権を握る総理官邸の「長官」に睨まれた官僚が、人事で
あからさまに報復を受けているというのは、よく耳にする話ですが、この「長
官」に近い某官僚に、どんな人物が睨まれるのかと尋ねたところ、最初に「で
きません」などと否定的な言を返す官僚だそうです。
もともと、公務員制度改革の重要な柱の一つは政治に対する官僚の応答性を高
めることでしたが、その趣旨が過剰に実現され、ヒラメ官僚たちが跋扈する中
で霞が関全体が委縮している姿も、日本の将来に不安を感じさせるものがあり
ます。
かつて私は2014年の衆院解散でバッヂを失いましたが、その直後に、前議員た
ちの某勉強会に講師として招かれた「長官」が、解散の理由として、財務省が
築いた消費増税包囲網のもとで増税延期をするには解散しかなかったと述べて
おられました。日頃から「長官」を尊敬する私も、このときばかりは、総理が
決断さえすれば財務官僚は従うはずだと、思わず「進言」。どうも、官僚に騙
されてはいけないという潜在的な官僚不信(恐怖感?)が政治家側にはあるよ
うですが、それが一国の政局まで左右しているとすれば、かなりいびつな政治
の姿でしょう。従業員が言うことを聞いてくれないことを理由に株主総会を招
集するような社長は、経営者として失格かもしれません。
反対論であれ何であれ、部下には徹底的に議論させ、最後は自ら決断する。私
が役人時代に心がけてきたことですが、問われているのはトップとして国家の
マネージメントに預かる政治家の側の器のほうだと思います。部下が上司に言
うべきことをきちんと伝えれば、あとは上司の責任。その責任を担う資質と覚
悟こそが、トップに求められる器でしょう。
民主党政権下では、当時の与党政治家たちのふるまいに絶望した多くの官僚が
面従腹背になりました。政治家に上げても、国会で議論してもらっても、きち
んと理解してもらえず、もみくちゃにされるだけだ、ならば組織の中で処理し
てしまおう…面従腹背体質は、最近の文書改ざんや統計不正問題で露呈した霞
が関の隠蔽体質にもつながるものです。
現在の官邸一極支配体制のもとでは、むしろ「面従服従」なのかもしれません
が、安倍政権の大きなテーマが「日本を取り戻す」なのであれば、「面背服従」
の官僚を取り戻すことも、そのメニューの一つとして考えてみるべきではない
かと思います。
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2. 活動報告/セミナー情報
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============================================
出演番組・イベント・寄稿等
============================================
(1)松田学の新著2/23発売!
『いま知っておきたい「みらいのお金」の話』―アスコム
<購入はこちら>
↓↓↓
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=947&n=XXXX
「仮想通貨」というと何かいかがわしいものとのイメージを持たれる方が多い
かもしれません。私も、現在流通している仮想通貨に投資することをお勧めす
るものではありません。
しかし、より正確にこれを「暗号通貨」として考えれば、現在進んでいるイノ
ベーションによって、近く誕生していくことになる暗号通貨が、来たる未来社
会への扉を開くことになるでしょう。
その社会は、市場競争で利潤をあげることだけが価値ではなく、人々のそれぞ
れの生き甲斐をみんながサポートする社会です。市場では価値として成り立た
なかったような営みでも、ここでは経済的な裏付けが与えられ、多様な価値が
花開くことでしょう。
特定の権力機構に従属することなく、価値観を共有する人々とともに、自分ら
しい人生を謳歌しながら生きていける社会。正直者や頑張る者が評価され、報
われる社会…。
情報技術の急速な進展は、人々が想像できないほど、人類社会の姿を変えてい
くでしょう。いずれ、ひとりひとりが中央銀行になることも技術的には不可能
ではなくなります。
これまでの資本主義社会は、AIなどの技術革新でますます格差が拡大していく
かもしれません。しかし、資本主義とは別に、これからは「協働型コモンズ社
会」が広く形成されていくことになります。そこでは大きなパラダイムシフト
が起こります。
そうしたネクストソサイエティの基盤となるのが、多様な価値の存在を経済的
に成り立たせることになる暗号通貨です。
今回の著書は、未来社会のプロデューサーとして、私、松田学が、できるだけ
多くの人々と未来への夢を共有したいという思いで書き上げました。正確さを
追求するあまり複雑な表現になってしまわないよう、分かりやすさを重視しま
した。
ぜひ、本書を手に取っていただき、そもそもお金とは何なのかという原点にも
立ち返りながら、日本の、そして人類社会のこれからの道筋を、一緒に考えて
みていただければ幸いです。
松田学
(2)【号外】公開収録
『疑問に答える!消費増税と積極財政~ソリューションとしての「松田プラン」
と暗号通貨をめぐって~』YouTube動画公開
【YouTube動画】*松田政策研究所チャンネルにて公開
〇講演の資料はこちら↓
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=948&n=XXXX
〇2019.02.11 丹羽経済塾【公開討論】(1)
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=949&n=XXXX
〇2019.02.11 丹羽経済塾【公開討論】(2)
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=950&n=XXXX
〇2019.02.11 丹羽経済塾【公開討論】(3)
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=951&n=XXXX
(3)松田学登壇 第3873回金融ファクシミリ新聞社セミナー
『サイバーセキュリティの課題と仮想通貨の本質
~ブロックチェーン革命とトークンエコノミーによる未来社会~』
【講演趣旨】
バーチャルとリアルが一体化し、人類社会に「第三の波」(情報革命)に続く
「第四の波」(人間革命)が訪れよう としています。特に、ブロックチェーン
革命とトークンエコノミーは人類にかつてない便利な社会をもたらそうとして
いますが、一方 でサイバーセキュリティの確保が課題として挙がっています。
そこで本講演では、未来社会の番人として高い完成度が要求されるサイバーセ
キュリティの全体像を明らかにし、仮想通貨の 本質と、ICOに代わるSTO
(Security Token Offering)や法定暗号通貨の誕生など、最新の動向について
論じます。
また、仮想通貨についても水面下で、米中間で覇権が争われていますが、その
中にあって、日本はブロックチェーン革命とトークンエコノミーで主導権を握
り、国際社会で新しいポジションを獲得できる可能性があり、本講演で暗号通
貨がもたらす未来 社会における日本の道筋についても展望します。
【日 時】2019年3月14日(木) 9:30-11:30
【事務局】TEL:03-3639-8858
【料 金】22,000円 (税込23,760円) 2人目から20,500円 (税込22,140円)
【場 所】東京都中央区日本橋小網町9-9 小網町安田ビル2Fセミナールーム
主催:FNコミュニケーションズ(電話03-3639-8858)
共催:金融ファクシミリ新聞社(http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=952&n=XXXX)
(4)講演・セミナー講師依頼はこちら
松田政策研究所は、松田学の講演やセミナーのご依頼を承っております。
『日本新秩序!日本の未来を描かずして改革も成長も安心もなし!松田学が日
本の未来と国家像について語ります』松田政策研究所代表、元衆議院議員東京
大学大学院客員教授の松田学が専門である金融・財政、マクロ経済だけにとど
まらずIT、やAI(人工知能)、サイバーセキュリティや危機管理などに対
する最先端の研究と松田学が考える確固たる国家像と未来予測による知見を皆
さんに語り掛けます。一緒に考えましょう!
詳細はこちら
↓↓↓
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=953&n=XXXX
お問い合わせはこちら
↓↓↓
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=954&n=XXXX
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各情報発信・ツール紹介
============================================
(1)松田政策研究所動画コンテンツ 新着/アーカイブ紹介
◆『松田政策研究所動画コンセプト紹介』
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=955&n=XXXX
◆【号外】動画紹介『米中知られざる仮想通貨戦争の内幕』松田学の著書案内
【号外】書籍案内『米中知られざる仮想通貨戦争の内幕』紹介…(1)
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=956&n=XXXX
【号外】東京クリプト金融特区とは?『米中知られざる仮想通貨戦争の内幕』…(2)
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=957&n=XXXX
【号外】書籍案内『米中知られざる仮想通貨戦争の内幕』第1章、第2章について…(3)
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=958&n=XXXX
【号外】書籍案内『米中知られざる仮想通貨戦争の内幕』第3章、第4章について…(4)
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=959&n=XXXX
【号外】書籍案内『米中知られざる仮想通貨戦争の内幕』第5章について…(5)
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=960&n=XXXX
(2)各種 SNS紹介
◆松田政策研究所 ホームページ
https://matsuda-pi.com/index.html
◆松田政策研究所 YouTubeページ
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=961&n=XXXX
◆松田学 公式ホームページはこちら
http://matsuda-manabu.jp/
◆松田学 公式ブログはこちら
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=962&n=XXXX
◆松田政策研究所 フェイスブックはこちら
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=963&n=XXXX
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3. 松田学 政策発信
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*ここでは松田学の過去の政策提言や国会・政治社会・経済・文化等のアーカ
イブを中心に案内して参ります。もちろん最新の松田学の提言や国会に関する
分析などもUPして参ります。
*<2018年3月2日UP>
ブロックチェーン革命について(その3)
~実装の舞台は日本。「東京クリプト金融特区」~松田学の論考
ファングとバティス?…。この言葉を聞いたことがあるでしょうか。ガーファ
(GAFA)はGoogle、Apple、Facebook、Amazonとして知られていますが、
これにNetflix(ネットフリックス)を加えてFAANGです。
こちらが米国の自由競争秩序のもとで、すでに日本のGDPの3分の2の売上
高となっているITプラットフォーマーだとすれば、中国の国家主導パラダイ
ムのもとに躍進すさまじいのがBATISです。
<続きはこちらから>
↓↓↓
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=964&n=XXXX
松田学のビデオレター、第106回は「出遅れたITプラットフォーマー整備、
東京クリプト金融特区で巻き返しを!」
チャンネル桜2019年2月19日放映。こちらをご覧ください。
↓↓↓
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=965&n=XXXX
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4. 編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
こんにちは事務局です。
2018年の日本の広告費が発表されました。
詳しくは以下をご覧ください。
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=966&n=XXXX
注目は、インターネット広告費1兆7589億円、地上波TV広告費1兆7848億円と
ほぼ同額となった、ということ。4大メディアはすべて減額しネットのみ増額。
これも世の中の流れでしょうか。
松田学通信編集部
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松田学通信にお心当たりのない方、解除、その他メールマガジンに関する
お問合せは、松田政策研究所までご連絡ください。
E-mail:matsuda@yd-con.com
■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【発行元】松田政策研究所
〒107-0052 東京都港区赤坂9-1-7-472 TEL:03-6434-7354 FAX:03-64347356
□URL. http://matsuda-manabu.jp/ □E-mail. matsuda@yd-con.com
□FB. https://www.facebook.com/manabu.matsuda.731
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■
Copyright (c) 2018 Manabu Matsuda. All Rights Reserved.
※メール転送自由。掲載内容の転載・転用は事務局までご一報ください。
松田学通信 vol.54 2019.3.04
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1. コラム
官僚の美徳は「面背服従」だった~「日本を取り戻す」ための政治家の心得~
2. 活動報告/セミナー情報
〇出演番組・イベント・寄稿等
(1)松田学の新著2/23発売!
『いま知っておきたい「みらいのお金」の話』
(2)【号外】公開収録
『疑問に答える!消費増税と積極財政~ソリューションとしての
「松田プラン」と暗号通貨をめぐって~』YouTube動画公開
(3)松田学登壇 第3873回金融ファクシミリ新聞社セミナー
『サイバーセキュリティの課題と仮想通貨の本質
~ブロックチェーン革命とトークンエコノミーによる未来社会~』
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◆『松田政策研究所動画コンセプト紹介』
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3. 松田学 政策発信
*<2018年3月2日UP>
ブロックチェーン革命について(その3)
~実装の舞台は日本。「東京クリプト金融特区」~松田学の論考
4. 編集後記
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1. 松田学 コラム
官僚の美徳は「面背服従」だった~「日本を取り戻す」ための政治家の心得~
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
米朝首脳会談の「決裂」の報にホッとした方が多いと思います。トランプが功
を焦って制裁緩和や終戦宣言へと余計な譲歩をしたら、日本にとって悪夢の始
まりになるところでした。側近たちはヒヤヒヤしていたようですが、マティス
前国防長官が「小学生並みの理解力」と述べたとされるトランプ大統領も今回
は側近たちの進言を理解できていたのか…。
このことが今回の会談決裂の背景とまではいえないにせよ、少なくとも最近、
有能な側近が次々と辞めていく米政権の姿が世界中の人々に不安を感じさせて
いるのは事実です。
トップを支えるスタッフはどうあるべきか。日本では某・文部科学事務次官O
Bが自らの座右の銘を「面従腹背」だと公言していました。特に最近は官邸一
極支配、気持ちはわかりますが、一国の教育行政のトップとして恥ずべき暴言。
真面目で正直な日本人の美徳の範たるべき教育を預かる立場を汚す言であり、
その社会的悪影響が懸念されます。
ある財務省OBは、むしろ、日本の官僚の良き伝統はその逆であり、「面背服
従」であると、面白い指摘をしていました。相手が大臣であろうと上司の局長
であろうと、問題があれば正しいと信じることを堂々と言い、面前では背いて
いるように見えても、いったん決定が下れば、それに服従するという意味です。
そもそもそういう存在であるからこそ、身分を保障された官僚制度が存在する
意味があるといえます。トップが決断するに際し、専門的知見から様々な問題
点を洗いざらい出してもらってこそ責任ある決断ができるというもの。トップ
にとっても国民にとっても、本来はありがたい存在です。
ところが近年の日本では、官邸主導、総理のリーダーシップの名のもとに、こ
のありがたい存在が、ありがた迷惑な存在へと貶められてきました。現政権下
で、幹部公務員の人事権を握る総理官邸の「長官」に睨まれた官僚が、人事で
あからさまに報復を受けているというのは、よく耳にする話ですが、この「長
官」に近い某官僚に、どんな人物が睨まれるのかと尋ねたところ、最初に「で
きません」などと否定的な言を返す官僚だそうです。
もともと、公務員制度改革の重要な柱の一つは政治に対する官僚の応答性を高
めることでしたが、その趣旨が過剰に実現され、ヒラメ官僚たちが跋扈する中
で霞が関全体が委縮している姿も、日本の将来に不安を感じさせるものがあり
ます。
かつて私は2014年の衆院解散でバッヂを失いましたが、その直後に、前議員た
ちの某勉強会に講師として招かれた「長官」が、解散の理由として、財務省が
築いた消費増税包囲網のもとで増税延期をするには解散しかなかったと述べて
おられました。日頃から「長官」を尊敬する私も、このときばかりは、総理が
決断さえすれば財務官僚は従うはずだと、思わず「進言」。どうも、官僚に騙
されてはいけないという潜在的な官僚不信(恐怖感?)が政治家側にはあるよ
うですが、それが一国の政局まで左右しているとすれば、かなりいびつな政治
の姿でしょう。従業員が言うことを聞いてくれないことを理由に株主総会を招
集するような社長は、経営者として失格かもしれません。
反対論であれ何であれ、部下には徹底的に議論させ、最後は自ら決断する。私
が役人時代に心がけてきたことですが、問われているのはトップとして国家の
マネージメントに預かる政治家の側の器のほうだと思います。部下が上司に言
うべきことをきちんと伝えれば、あとは上司の責任。その責任を担う資質と覚
悟こそが、トップに求められる器でしょう。
民主党政権下では、当時の与党政治家たちのふるまいに絶望した多くの官僚が
面従腹背になりました。政治家に上げても、国会で議論してもらっても、きち
んと理解してもらえず、もみくちゃにされるだけだ、ならば組織の中で処理し
てしまおう…面従腹背体質は、最近の文書改ざんや統計不正問題で露呈した霞
が関の隠蔽体質にもつながるものです。
現在の官邸一極支配体制のもとでは、むしろ「面従服従」なのかもしれません
が、安倍政権の大きなテーマが「日本を取り戻す」なのであれば、「面背服従」
の官僚を取り戻すことも、そのメニューの一つとして考えてみるべきではない
かと思います。
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2. 活動報告/セミナー情報
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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出演番組・イベント・寄稿等
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(1)松田学の新著2/23発売!
『いま知っておきたい「みらいのお金」の話』―アスコム
<購入はこちら>
↓↓↓
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=947&n=XXXX
「仮想通貨」というと何かいかがわしいものとのイメージを持たれる方が多い
かもしれません。私も、現在流通している仮想通貨に投資することをお勧めす
るものではありません。
しかし、より正確にこれを「暗号通貨」として考えれば、現在進んでいるイノ
ベーションによって、近く誕生していくことになる暗号通貨が、来たる未来社
会への扉を開くことになるでしょう。
その社会は、市場競争で利潤をあげることだけが価値ではなく、人々のそれぞ
れの生き甲斐をみんながサポートする社会です。市場では価値として成り立た
なかったような営みでも、ここでは経済的な裏付けが与えられ、多様な価値が
花開くことでしょう。
特定の権力機構に従属することなく、価値観を共有する人々とともに、自分ら
しい人生を謳歌しながら生きていける社会。正直者や頑張る者が評価され、報
われる社会…。
情報技術の急速な進展は、人々が想像できないほど、人類社会の姿を変えてい
くでしょう。いずれ、ひとりひとりが中央銀行になることも技術的には不可能
ではなくなります。
これまでの資本主義社会は、AIなどの技術革新でますます格差が拡大していく
かもしれません。しかし、資本主義とは別に、これからは「協働型コモンズ社
会」が広く形成されていくことになります。そこでは大きなパラダイムシフト
が起こります。
そうしたネクストソサイエティの基盤となるのが、多様な価値の存在を経済的
に成り立たせることになる暗号通貨です。
今回の著書は、未来社会のプロデューサーとして、私、松田学が、できるだけ
多くの人々と未来への夢を共有したいという思いで書き上げました。正確さを
追求するあまり複雑な表現になってしまわないよう、分かりやすさを重視しま
した。
ぜひ、本書を手に取っていただき、そもそもお金とは何なのかという原点にも
立ち返りながら、日本の、そして人類社会のこれからの道筋を、一緒に考えて
みていただければ幸いです。
松田学
(2)【号外】公開収録
『疑問に答える!消費増税と積極財政~ソリューションとしての「松田プラン」
と暗号通貨をめぐって~』YouTube動画公開
【YouTube動画】*松田政策研究所チャンネルにて公開
〇講演の資料はこちら↓
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=948&n=XXXX
〇2019.02.11 丹羽経済塾【公開討論】(1)
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=949&n=XXXX
〇2019.02.11 丹羽経済塾【公開討論】(2)
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=950&n=XXXX
〇2019.02.11 丹羽経済塾【公開討論】(3)
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=951&n=XXXX
(3)松田学登壇 第3873回金融ファクシミリ新聞社セミナー
『サイバーセキュリティの課題と仮想通貨の本質
~ブロックチェーン革命とトークンエコノミーによる未来社会~』
【講演趣旨】
バーチャルとリアルが一体化し、人類社会に「第三の波」(情報革命)に続く
「第四の波」(人間革命)が訪れよう としています。特に、ブロックチェーン
革命とトークンエコノミーは人類にかつてない便利な社会をもたらそうとして
いますが、一方 でサイバーセキュリティの確保が課題として挙がっています。
そこで本講演では、未来社会の番人として高い完成度が要求されるサイバーセ
キュリティの全体像を明らかにし、仮想通貨の 本質と、ICOに代わるSTO
(Security Token Offering)や法定暗号通貨の誕生など、最新の動向について
論じます。
また、仮想通貨についても水面下で、米中間で覇権が争われていますが、その
中にあって、日本はブロックチェーン革命とトークンエコノミーで主導権を握
り、国際社会で新しいポジションを獲得できる可能性があり、本講演で暗号通
貨がもたらす未来 社会における日本の道筋についても展望します。
【日 時】2019年3月14日(木) 9:30-11:30
【事務局】TEL:03-3639-8858
【料 金】22,000円 (税込23,760円) 2人目から20,500円 (税込22,140円)
【場 所】東京都中央区日本橋小網町9-9 小網町安田ビル2Fセミナールーム
主催:FNコミュニケーションズ(電話03-3639-8858)
共催:金融ファクシミリ新聞社(http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=952&n=XXXX)
(4)講演・セミナー講師依頼はこちら
松田政策研究所は、松田学の講演やセミナーのご依頼を承っております。
『日本新秩序!日本の未来を描かずして改革も成長も安心もなし!松田学が日
本の未来と国家像について語ります』松田政策研究所代表、元衆議院議員東京
大学大学院客員教授の松田学が専門である金融・財政、マクロ経済だけにとど
まらずIT、やAI(人工知能)、サイバーセキュリティや危機管理などに対
する最先端の研究と松田学が考える確固たる国家像と未来予測による知見を皆
さんに語り掛けます。一緒に考えましょう!
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各情報発信・ツール紹介
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(1)松田政策研究所動画コンテンツ 新着/アーカイブ紹介
◆『松田政策研究所動画コンセプト紹介』
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◆【号外】動画紹介『米中知られざる仮想通貨戦争の内幕』松田学の著書案内
【号外】書籍案内『米中知られざる仮想通貨戦争の内幕』紹介…(1)
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【号外】東京クリプト金融特区とは?『米中知られざる仮想通貨戦争の内幕』…(2)
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【号外】書籍案内『米中知られざる仮想通貨戦争の内幕』第1章、第2章について…(3)
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【号外】書籍案内『米中知られざる仮想通貨戦争の内幕』第3章、第4章について…(4)
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【号外】書籍案内『米中知られざる仮想通貨戦争の内幕』第5章について…(5)
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(2)各種 SNS紹介
◆松田政策研究所 ホームページ
https://matsuda-pi.com/index.html
◆松田政策研究所 YouTubeページ
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◆松田学 公式ホームページはこちら
http://matsuda-manabu.jp/
◆松田学 公式ブログはこちら
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◆松田政策研究所 フェイスブックはこちら
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3. 松田学 政策発信
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*ここでは松田学の過去の政策提言や国会・政治社会・経済・文化等のアーカ
イブを中心に案内して参ります。もちろん最新の松田学の提言や国会に関する
分析などもUPして参ります。
*<2018年3月2日UP>
ブロックチェーン革命について(その3)
~実装の舞台は日本。「東京クリプト金融特区」~松田学の論考
ファングとバティス?…。この言葉を聞いたことがあるでしょうか。ガーファ
(GAFA)はGoogle、Apple、Facebook、Amazonとして知られていますが、
これにNetflix(ネットフリックス)を加えてFAANGです。
こちらが米国の自由競争秩序のもとで、すでに日本のGDPの3分の2の売上
高となっているITプラットフォーマーだとすれば、中国の国家主導パラダイ
ムのもとに躍進すさまじいのがBATISです。
<続きはこちらから>
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松田学のビデオレター、第106回は「出遅れたITプラットフォーマー整備、
東京クリプト金融特区で巻き返しを!」
チャンネル桜2019年2月19日放映。こちらをご覧ください。
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4. 編集後記
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こんにちは事務局です。
2018年の日本の広告費が発表されました。
詳しくは以下をご覧ください。
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注目は、インターネット広告費1兆7589億円、地上波TV広告費1兆7848億円と
ほぼ同額となった、ということ。4大メディアはすべて減額しネットのみ増額。
これも世の中の流れでしょうか。
松田学通信編集部
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