ゴーン氏逮捕と日本の企業社会~必要なのはリスクも責任もとれる経営者~ 松田学通信 vol.40 2018.11.26
2018/11/26 (Mon) 08:30
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松田学通信 vol.40 2018.11.26
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メールニュースに登録いただいた方、名刺交換をさせていただいた方に一斉で
配信しております。今後配信が不要な場合は返信にてその旨お知らせください。
メールアドレス変更についても返信にて承ります。
※SSL暗号化通信標準装備(Verisign証明書取得)
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1. コラム
ゴーン氏逮捕と日本の企業社会~必要なのはリスクも責任もとれる経営者~
2. 活動報告/セミナー情報
〇出演番組・イベント・寄稿等
(1)【松田政策研究所 有料会員スタート!】
月額1,000円!松田学が解説する各種シリーズの動画が配信されます。
~11月配信コンテンツのご紹介~
(2)【松田学通信 創刊!】
松田学の活動を「松田学通信」として活動報告をお届けします。
(3)【12月5日(水)松田学 チェロ演奏 サロンコンサートご案内】
~ウィーンの香りをあなたに(第30回)~
(4)【12月21日(金)松田政策研究所 オープンセミナー開催決定!!】
『消費増税問題とネクストジャパン
~日本には豊かな未来に向けたストーリーはあるのか?~』
(5)講演・セミナー講師依頼はこちら
〇各情報発信・ツール紹介
(1)松田政策研究所動画コンテンツ 新着/アーカイブ紹介
◆『松田政策研究所動画コンセプト紹介』
◆特番『徴用工問題でどうなる?日韓関係!歴史・民族的側面から日本と
朝鮮半島との関係について聞く!』ゲスト:著作家 宇山 卓栄氏
◆『消費税』 紹介編
(2)各種 SNS紹介
3. 松田学 政策発信
<2016年10月23日UP> 過去のアーカイブからご紹介しています。
言論NPOと東京-北京フォーラム 安倍総理だからこそ日本は右傾化しにくいこ
とを中国は理解すべき
4. 編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1. 松田学 コラム
ゴーン氏逮捕と日本の企業社会~必要なのはリスクも責任もとれる経営者~
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
カルロス・ゴーン氏の逮捕で話題沸騰です。事件の背景について、これは日産
への支配強化をもくろむフランス勢への対抗措置であるとか、自動車産業の雇
用は仏国ではなく米国に移したいとするトランプ政権側からの陰謀だとの説ま
で聞こえてきます。確かに、犯罪の一翼を担っているはずの会社の社長にして
は、記者会見でのあの悪びれない自信に満ちた態度は、一企業による内部告発
以上の力学が働いていると思わせるものがあります。
ただ、真相はどうあれ、本件の捜査に関しては、日本のメディア報道も含め、
グローバルな視点への配意が必要かもしれません。早速、欧州からは、これで
は日本は優れた人材が行かない国になるとの声が出ているようです。そうでな
くても日本は、傑出した人材が創造的な活動をしにくいとされる国。たとえゴ
ーン氏の悪行で世論が盛り上がっても、捜査では国際標準からみても許されな
い悪は何かを冷静、慎重に見極めるべきでしょう。
社内クーデター説が言われますが、強欲な外国勢の支配に対する民族自決が日
本の企業社会で起こったのは、確かに拍手喝采です。褒めたたえられてきたゴ
ーン氏の功績とて、しがらみのない外国人であるがゆえのもの。やるべきこと
は誰もが分かっていても、社員も取引先も長期的人間関係を土台にとして成り
立ってきた日本の企業社会では、プロパーの日本人経営者がドラスティックな
リストラを断行することは困難とされます。
問題は、このように、外の力を借りないと変革が進まない日本社会の特性のほ
うかもしれません。かつて、私の友人の某銀行中堅幹部が「外資系コンサルの
言うことは全て、我々は分かり切っているが、トップが内部からの意見には耳
を貸さず、彼らに言わせないと動かないので、高いコンサル料を払っているだ
けだ」と言っていたことを思い出します。
そもそも、多くの日本企業で跋扈するサラリーマン経営者体質自体が褒められ
たものではありません。いまや大企業社会は中央官庁よりも官僚化・硬直化し
ているようです。指導的な立場にある企業エリートたちも50歳を迎えると、関
心事は専ら、本社に良い条件で関連会社への再就職の面倒をみてもらうこと。
新分野へのリスクテイクや改革よりも、現在のポストを大過なく過ごすことに
なりがち。大企業の外にあっては、有為な人材が起業しようにも、銀行は肝心
の目利きをせず、資産格差が小さな日本にはエンゼル投資家もほとんどいない。
頼りの大企業は、新規シーズへの意思決定に莫大な時間を要し、責任回避体質
の中で企業も銀行も、誰もが否定しないエビデンスが揃わないと動かない。
めまぐるしく変動する世界の動きに日本はついていけていないと言われます。
ある著名な経営コンサルタントから聞くところでは、日本の大手上場会社では、
社長になるべくしてなった社長は50人に2人ぐらいとのこと。社長を退いても
会社にしがみつく人生しかなく、会長、相談役として厚遇してくれる人を後継
社長に据える。サラリーマン経営者ばかりの経済界には、真の財界人がいなく
なったと言われて久しいです。
国際標準では決して高すぎない報酬でも、日本では表に出せば批判される。こ
のことがゴーン氏の報酬を「過少申告」させたようですが、海外の豪邸の私的
利用などは、国際派の実務家たちから、その犯罪性には疑問の声も出ています。
ゴーン氏の驕りや行き過ぎは非難されるべきですが、一般論としては、むしろ、
在任中に思い切った決断を責任をもってできるよう、日本のトップの報酬はも
っと多くすべきだという見方もあります。
内部通報を契機とするゴーン氏の逮捕は、日本で進められているコーポレート
ガバナンスが見事に機能した事例になるとの見方もありますが、この事件がル
サンチマン的な庶民感情、国民感情をいたずらに呼び起こすだけでは、失うも
のが多い懸念なきにしもあらず。
大事なのは、最近の一連の企業改革の流れをコンプライアンス面だけでなく、
経営者が責任をもってリスクテイクを決断し、生産性を高める方向へと、いか
に機能させるかでしょう。グローバリゼーションという避けられない潮流の中
で、日本企業自らが次なる成長を切り拓くコア・コンピタンス(独自の価値を
創造し続ける力)をいかに確保していくのか、これに向けた企業改革が迫られ
続けているということを忘れてはならないと思います。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2. 活動報告/セミナー情報
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
=============================================
出演番組・イベント・寄稿等
=============================================
(1)【松田政策研究所 有料会員スタート!】
月額1,000円!松田学が解説する政治、経済、国際、財務、AI、危機管理など
各種シリーズの動画が配信されます。松田学対談シリーズでは各業界のからの
様々なお客様をお迎えして動画をお届けします!!
〇MPI有料会員とは
松田学が代表を務める松田政策研究所(MPI)が提供する有料動画コンテンツ、
MPIセミナー会員割引、各種研究論文等の配信を受けることができます。
有料会員の種類:(1)月会員 (2)年会員
*有料会員 概要詳細ページ
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=657&n=XXXX
*動画配信スケジュール
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=658&n=XXXX
*セミナースケジュール
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=659&n=XXXX
〇12月配信予定コンテンツのご紹介・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【第2月曜日】IT/セキュリティ 未来社会の番人、サイバーセキュリティ
【第3月曜日】全般 戦略形成の方法論~参加型議論で日本の国家像を考える~
【第4月曜日】政治国際 戦略形成の方法論~参加型議論で日本の国家像を考える~
(2)【松田学通信 創刊!】
松田学の活動を「松田学通信」として活動報告をお届けします。
松田学と松田政策研究所の活動について、「松田学通信」として活動報告をまと
めてホームページ上へUPしていきます。松田政策研究所の活動記録としてご
愛読のほどよろしくお願い致します。
「松田学通信」創刊号はこちら
↓↓↓
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=660&n=XXXX
(3)【12月5日(水)松田学 チェロ演奏 サロンコンサートご案内】
~ウィーンの香りをあなたに(第30回)~
日 時:2018年12月5日(水)19時開演(18時半開場)
会 場:ホール<美竹清花さろん>
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1丁目12-8 ILA渋谷美竹ビル
TEL : 03-6452-6711(平日9:00~18:00)
出 演:松田万美江(ソプラノ)・松田裕美子(ピアノ)・松田学(チェロ)
~プログラム~
W.A.Mozart:Ave verum corpus(アヴェ ヴェルム コルプス)
G.Charpentier:Depuis le jour (あの日から)
V.Bellini:”Eccomi in lieta vesta..oh! Quante volte”
(今私は婚礼の衣装を着せられ…ああ、幾度か)
F.Chopin:Nocturne Des-Dur Op27-2(夜想曲 変二長調 作品番号27の2)
F.Liszt:Sonetto 104 del Petraruca(ペトラルカのソネット104番)、
J.S.Bach:Arioso from Cantata 156 (アリオーゾ)
P.Tchaikowsky:Andante Cantabile(アンダンテ カンタービレ)他
その他
料 金:3,000円(大人一人/ドリンク&おつまみ付き)
後 援:松田政策研究所、バサルト株式会社
お問い合わせ/チケット予約:ジャパン・ソーシャル・サイエンス(株)
E-Mail:japan.social.science@gmail.com TEL:090-7904-9061(松田裕美子)
(4)【12月21日(金)松田政策研究所 オープンセミナー開催決定!!】
『消費増税問題とネクストジャパン
~日本には豊かな未来に向けたストーリーはあるのか?~』
安倍総理は予定通り2019年10月に消費税率を8%から10%に上げることを表明
しましたが、果たして2019年の日本経済は大丈夫なのか。日本は今後、成長を
どう取り戻し、安心で豊かな未来への道筋をどう描くことができるのか。
松田政策研究所は激動する国際情勢や情報技術の加速度的な進歩が社会に与え
るインパクトなど、リアリズムな視点に立脚しながら、私たちが描くことがで
きる理想的かつ現実的な未来社会の基盤構築に向けた活動を展開しています。
その第一回目のセミナーでは、代表の松田学が財務官僚や衆議院議員としての
知見、経験あればこそ論じることができる日本の財政や経済社会の未来像につ
いて、東京大学大学院客員教授として取り組む情報セキュリティや仮想通貨に
関する最新の動きも踏まえながら、皆さまに提案してみたいと考えております。
暗号通貨を活用した財政再建「松田プラン」にも触れる予定です。日本の未来
を一緒に考えましょう。
日 時:12月21日(金)18:30 - 20:00
会 場:千代田区岩本町1丁目4番7号-7階
会 費:会員:1,000円 非会員3,000円(税込)
※当日会場でお支払いください。
※セミナー終了後、会場でご出席の方々の交流会を行います。
備 考:当日は会員向けビデオ撮影をします
<お申込はこちら>
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=661&n=XXXX
(5)講演・セミナー講師依頼はこちら
松田政策研究所は、松田学の講演やセミナーのご依頼を承っております。
『日本新秩序!日本の未来を描かずして改革も成長も安心もなし!松田学が日
本の未来と国家像について語ります』松田政策研究所代表、元衆議院議員東京
大学大学院客員教授の松田学が専門である金融・財政、マクロ経済だけにとど
まらずIT、やAI(人工知能)、サイバーセキュリティや危機管理などに対す
る最先端の研究と松田学が考える確固たる国家像と未来予測による知見を皆さ
んに語り掛けます。一緒に考えましょう!
詳細はこちら
↓↓↓
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=662&n=XXXX
お問い合わせはこちら
↓↓↓
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=663&n=XXXX
=============================================
各情報発信・ツール紹介
=============================================
(1)松田政策研究所動画コンテンツ 新着/アーカイブ紹介
◆『松田政策研究所動画コンセプト紹介』
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=664&n=XXXX
◆特番『徴用工問題でどうなる?日韓関係!歴史・民族的側面から日本と
朝鮮半島との関係について聞く!』ゲスト:著作家 宇山 卓栄氏
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=665&n=XXXX
◆『消費税』紹介編
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=666&n=XXXX
(2)各種 SNS紹介
◆松田政策研究所 ホームページ
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=667&n=XXXX
◆松田政策研究所 YouTubeページ
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=668&n=XXXX
◆松田学 公式ホームページはこちら
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=669&n=XXXX
◆松田学 公式ブログはこちら
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=670&n=XXXX
◆松田政策研究所 フェイスブックはこちら
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=671&n=XXXX
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3. 松田学 政策発信
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*ここでは松田学の過去の政策提言や国会・政治社会・経済・文化等のアーカ
イブを中心に案内して参ります。もちろん最新の松田学の提言や国会に関する
分析などもUPして参ります。
<2016年10月23日UP>過去のアーカイブからご紹介しています。
今年も言論NPOは第13回目となる「東京-北京フォーラム」を開催し、その
場で福田康夫元総理大臣が、日中関係は「吊り橋から鉄橋に」なったと述べる
など、最近の日中関係の改善を思わせる雰囲気の中で、両国の本音をぶつけ合
う議論の場が持たれ、その後の安倍総理訪中では、「競争から協調へ」が打ち
出されました。松田学は、このフォーラムを開始した頃、言論NPOの発展に
工藤泰志代表とともに尽力しておりました。最近の日中関係については、松田
も当研究所の動画などで発言しておりますが、ここでは、一昨年の上記フォー
ラム開催時にどんな発信をしていたか、ご紹介いたします。
『言論NPOと東京-北京フォーラム 安倍総理だからこそ日本は右傾化しにくい
ことを中国は理解すべき』
言論NPOが日中対話の場である北京-東京フォーラムを始めて、今年で12回目と
なりました。振り返れば、北京で開催された2005年の第1回目はちょうど、反
日デモなど日中間で首脳会談も行われ得ないような情勢のもとでの勇気あるス
タートでした。
そして、東京で開催された第2回目の時には、当時の安倍官房長官がこの場で
発したメッセージが、その後の第一次安倍政権のときの日中首脳会談の再開に
つながったように、これまで、本フォーラムは、政府間外交を補完するという
民間版の「公共外交」として成果を挙げてきました。
<続きはこちらから>
↓↓↓
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=672&n=XXXX
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
4. 編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
こんにちは事務局です。
今週は何といっても、日産の前会長カルロス・ゴーン氏の逮捕劇。
この原稿を書いている時点で憶測が乱れ飛んでいます。50億円にも上る巨額
の所得隠し。事実だとすれば果たして個人や少数の仲間でできるものでしょう
か?日産の組織的な関与があったのかなかったのか・・・
皆さんはどのように見ますでしょうか?
松田学通信編集部
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
松田学通信にお心当たりのない方、解除、その他メールマガジンに関する
お問合せは、松田政策研究所までご連絡ください。
E-mail:matsuda@yd-con.com
■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【発行元】松田政策研究所
〒107-0052 東京都港区赤坂9-1-7-472 TEL:03-6434-7354 FAX:03-64347356
□URL. http://matsuda-manabu.jp/ □E-mail. matsuda@yd-con.com
□FB. http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=673&n=XXXX
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Copyright (c) 2018 Manabu Matsuda. All Rights Reserved.
※メール転送自由。掲載内容の転載・転用は事務局までご一報ください。
松田学通信 vol.40 2018.11.26
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1. コラム
ゴーン氏逮捕と日本の企業社会~必要なのはリスクも責任もとれる経営者~
2. 活動報告/セミナー情報
〇出演番組・イベント・寄稿等
(1)【松田政策研究所 有料会員スタート!】
月額1,000円!松田学が解説する各種シリーズの動画が配信されます。
~11月配信コンテンツのご紹介~
(2)【松田学通信 創刊!】
松田学の活動を「松田学通信」として活動報告をお届けします。
(3)【12月5日(水)松田学 チェロ演奏 サロンコンサートご案内】
~ウィーンの香りをあなたに(第30回)~
(4)【12月21日(金)松田政策研究所 オープンセミナー開催決定!!】
『消費増税問題とネクストジャパン
~日本には豊かな未来に向けたストーリーはあるのか?~』
(5)講演・セミナー講師依頼はこちら
〇各情報発信・ツール紹介
(1)松田政策研究所動画コンテンツ 新着/アーカイブ紹介
◆『松田政策研究所動画コンセプト紹介』
◆特番『徴用工問題でどうなる?日韓関係!歴史・民族的側面から日本と
朝鮮半島との関係について聞く!』ゲスト:著作家 宇山 卓栄氏
◆『消費税』 紹介編
(2)各種 SNS紹介
3. 松田学 政策発信
<2016年10月23日UP> 過去のアーカイブからご紹介しています。
言論NPOと東京-北京フォーラム 安倍総理だからこそ日本は右傾化しにくいこ
とを中国は理解すべき
4. 編集後記
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1. 松田学 コラム
ゴーン氏逮捕と日本の企業社会~必要なのはリスクも責任もとれる経営者~
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
カルロス・ゴーン氏の逮捕で話題沸騰です。事件の背景について、これは日産
への支配強化をもくろむフランス勢への対抗措置であるとか、自動車産業の雇
用は仏国ではなく米国に移したいとするトランプ政権側からの陰謀だとの説ま
で聞こえてきます。確かに、犯罪の一翼を担っているはずの会社の社長にして
は、記者会見でのあの悪びれない自信に満ちた態度は、一企業による内部告発
以上の力学が働いていると思わせるものがあります。
ただ、真相はどうあれ、本件の捜査に関しては、日本のメディア報道も含め、
グローバルな視点への配意が必要かもしれません。早速、欧州からは、これで
は日本は優れた人材が行かない国になるとの声が出ているようです。そうでな
くても日本は、傑出した人材が創造的な活動をしにくいとされる国。たとえゴ
ーン氏の悪行で世論が盛り上がっても、捜査では国際標準からみても許されな
い悪は何かを冷静、慎重に見極めるべきでしょう。
社内クーデター説が言われますが、強欲な外国勢の支配に対する民族自決が日
本の企業社会で起こったのは、確かに拍手喝采です。褒めたたえられてきたゴ
ーン氏の功績とて、しがらみのない外国人であるがゆえのもの。やるべきこと
は誰もが分かっていても、社員も取引先も長期的人間関係を土台にとして成り
立ってきた日本の企業社会では、プロパーの日本人経営者がドラスティックな
リストラを断行することは困難とされます。
問題は、このように、外の力を借りないと変革が進まない日本社会の特性のほ
うかもしれません。かつて、私の友人の某銀行中堅幹部が「外資系コンサルの
言うことは全て、我々は分かり切っているが、トップが内部からの意見には耳
を貸さず、彼らに言わせないと動かないので、高いコンサル料を払っているだ
けだ」と言っていたことを思い出します。
そもそも、多くの日本企業で跋扈するサラリーマン経営者体質自体が褒められ
たものではありません。いまや大企業社会は中央官庁よりも官僚化・硬直化し
ているようです。指導的な立場にある企業エリートたちも50歳を迎えると、関
心事は専ら、本社に良い条件で関連会社への再就職の面倒をみてもらうこと。
新分野へのリスクテイクや改革よりも、現在のポストを大過なく過ごすことに
なりがち。大企業の外にあっては、有為な人材が起業しようにも、銀行は肝心
の目利きをせず、資産格差が小さな日本にはエンゼル投資家もほとんどいない。
頼りの大企業は、新規シーズへの意思決定に莫大な時間を要し、責任回避体質
の中で企業も銀行も、誰もが否定しないエビデンスが揃わないと動かない。
めまぐるしく変動する世界の動きに日本はついていけていないと言われます。
ある著名な経営コンサルタントから聞くところでは、日本の大手上場会社では、
社長になるべくしてなった社長は50人に2人ぐらいとのこと。社長を退いても
会社にしがみつく人生しかなく、会長、相談役として厚遇してくれる人を後継
社長に据える。サラリーマン経営者ばかりの経済界には、真の財界人がいなく
なったと言われて久しいです。
国際標準では決して高すぎない報酬でも、日本では表に出せば批判される。こ
のことがゴーン氏の報酬を「過少申告」させたようですが、海外の豪邸の私的
利用などは、国際派の実務家たちから、その犯罪性には疑問の声も出ています。
ゴーン氏の驕りや行き過ぎは非難されるべきですが、一般論としては、むしろ、
在任中に思い切った決断を責任をもってできるよう、日本のトップの報酬はも
っと多くすべきだという見方もあります。
内部通報を契機とするゴーン氏の逮捕は、日本で進められているコーポレート
ガバナンスが見事に機能した事例になるとの見方もありますが、この事件がル
サンチマン的な庶民感情、国民感情をいたずらに呼び起こすだけでは、失うも
のが多い懸念なきにしもあらず。
大事なのは、最近の一連の企業改革の流れをコンプライアンス面だけでなく、
経営者が責任をもってリスクテイクを決断し、生産性を高める方向へと、いか
に機能させるかでしょう。グローバリゼーションという避けられない潮流の中
で、日本企業自らが次なる成長を切り拓くコア・コンピタンス(独自の価値を
創造し続ける力)をいかに確保していくのか、これに向けた企業改革が迫られ
続けているということを忘れてはならないと思います。
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2. 活動報告/セミナー情報
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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出演番組・イベント・寄稿等
=============================================
(1)【松田政策研究所 有料会員スタート!】
月額1,000円!松田学が解説する政治、経済、国際、財務、AI、危機管理など
各種シリーズの動画が配信されます。松田学対談シリーズでは各業界のからの
様々なお客様をお迎えして動画をお届けします!!
〇MPI有料会員とは
松田学が代表を務める松田政策研究所(MPI)が提供する有料動画コンテンツ、
MPIセミナー会員割引、各種研究論文等の配信を受けることができます。
有料会員の種類:(1)月会員 (2)年会員
*有料会員 概要詳細ページ
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=657&n=XXXX
*動画配信スケジュール
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=658&n=XXXX
*セミナースケジュール
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=659&n=XXXX
〇12月配信予定コンテンツのご紹介・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【第2月曜日】IT/セキュリティ 未来社会の番人、サイバーセキュリティ
【第3月曜日】全般 戦略形成の方法論~参加型議論で日本の国家像を考える~
【第4月曜日】政治国際 戦略形成の方法論~参加型議論で日本の国家像を考える~
(2)【松田学通信 創刊!】
松田学の活動を「松田学通信」として活動報告をお届けします。
松田学と松田政策研究所の活動について、「松田学通信」として活動報告をまと
めてホームページ上へUPしていきます。松田政策研究所の活動記録としてご
愛読のほどよろしくお願い致します。
「松田学通信」創刊号はこちら
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http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=660&n=XXXX
(3)【12月5日(水)松田学 チェロ演奏 サロンコンサートご案内】
~ウィーンの香りをあなたに(第30回)~
日 時:2018年12月5日(水)19時開演(18時半開場)
会 場:ホール<美竹清花さろん>
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1丁目12-8 ILA渋谷美竹ビル
TEL : 03-6452-6711(平日9:00~18:00)
出 演:松田万美江(ソプラノ)・松田裕美子(ピアノ)・松田学(チェロ)
~プログラム~
W.A.Mozart:Ave verum corpus(アヴェ ヴェルム コルプス)
G.Charpentier:Depuis le jour (あの日から)
V.Bellini:”Eccomi in lieta vesta..oh! Quante volte”
(今私は婚礼の衣装を着せられ…ああ、幾度か)
F.Chopin:Nocturne Des-Dur Op27-2(夜想曲 変二長調 作品番号27の2)
F.Liszt:Sonetto 104 del Petraruca(ペトラルカのソネット104番)、
J.S.Bach:Arioso from Cantata 156 (アリオーゾ)
P.Tchaikowsky:Andante Cantabile(アンダンテ カンタービレ)他
その他
料 金:3,000円(大人一人/ドリンク&おつまみ付き)
後 援:松田政策研究所、バサルト株式会社
お問い合わせ/チケット予約:ジャパン・ソーシャル・サイエンス(株)
E-Mail:japan.social.science@gmail.com TEL:090-7904-9061(松田裕美子)
(4)【12月21日(金)松田政策研究所 オープンセミナー開催決定!!】
『消費増税問題とネクストジャパン
~日本には豊かな未来に向けたストーリーはあるのか?~』
安倍総理は予定通り2019年10月に消費税率を8%から10%に上げることを表明
しましたが、果たして2019年の日本経済は大丈夫なのか。日本は今後、成長を
どう取り戻し、安心で豊かな未来への道筋をどう描くことができるのか。
松田政策研究所は激動する国際情勢や情報技術の加速度的な進歩が社会に与え
るインパクトなど、リアリズムな視点に立脚しながら、私たちが描くことがで
きる理想的かつ現実的な未来社会の基盤構築に向けた活動を展開しています。
その第一回目のセミナーでは、代表の松田学が財務官僚や衆議院議員としての
知見、経験あればこそ論じることができる日本の財政や経済社会の未来像につ
いて、東京大学大学院客員教授として取り組む情報セキュリティや仮想通貨に
関する最新の動きも踏まえながら、皆さまに提案してみたいと考えております。
暗号通貨を活用した財政再建「松田プラン」にも触れる予定です。日本の未来
を一緒に考えましょう。
日 時:12月21日(金)18:30 - 20:00
会 場:千代田区岩本町1丁目4番7号-7階
会 費:会員:1,000円 非会員3,000円(税込)
※当日会場でお支払いください。
※セミナー終了後、会場でご出席の方々の交流会を行います。
備 考:当日は会員向けビデオ撮影をします
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(5)講演・セミナー講師依頼はこちら
松田政策研究所は、松田学の講演やセミナーのご依頼を承っております。
『日本新秩序!日本の未来を描かずして改革も成長も安心もなし!松田学が日
本の未来と国家像について語ります』松田政策研究所代表、元衆議院議員東京
大学大学院客員教授の松田学が専門である金融・財政、マクロ経済だけにとど
まらずIT、やAI(人工知能)、サイバーセキュリティや危機管理などに対す
る最先端の研究と松田学が考える確固たる国家像と未来予測による知見を皆さ
んに語り掛けます。一緒に考えましょう!
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各情報発信・ツール紹介
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(1)松田政策研究所動画コンテンツ 新着/アーカイブ紹介
◆『松田政策研究所動画コンセプト紹介』
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◆特番『徴用工問題でどうなる?日韓関係!歴史・民族的側面から日本と
朝鮮半島との関係について聞く!』ゲスト:著作家 宇山 卓栄氏
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◆『消費税』紹介編
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(2)各種 SNS紹介
◆松田政策研究所 ホームページ
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◆松田政策研究所 YouTubeページ
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◆松田学 公式ホームページはこちら
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◆松田学 公式ブログはこちら
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◆松田政策研究所 フェイスブックはこちら
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3. 松田学 政策発信
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*ここでは松田学の過去の政策提言や国会・政治社会・経済・文化等のアーカ
イブを中心に案内して参ります。もちろん最新の松田学の提言や国会に関する
分析などもUPして参ります。
<2016年10月23日UP>過去のアーカイブからご紹介しています。
今年も言論NPOは第13回目となる「東京-北京フォーラム」を開催し、その
場で福田康夫元総理大臣が、日中関係は「吊り橋から鉄橋に」なったと述べる
など、最近の日中関係の改善を思わせる雰囲気の中で、両国の本音をぶつけ合
う議論の場が持たれ、その後の安倍総理訪中では、「競争から協調へ」が打ち
出されました。松田学は、このフォーラムを開始した頃、言論NPOの発展に
工藤泰志代表とともに尽力しておりました。最近の日中関係については、松田
も当研究所の動画などで発言しておりますが、ここでは、一昨年の上記フォー
ラム開催時にどんな発信をしていたか、ご紹介いたします。
『言論NPOと東京-北京フォーラム 安倍総理だからこそ日本は右傾化しにくい
ことを中国は理解すべき』
言論NPOが日中対話の場である北京-東京フォーラムを始めて、今年で12回目と
なりました。振り返れば、北京で開催された2005年の第1回目はちょうど、反
日デモなど日中間で首脳会談も行われ得ないような情勢のもとでの勇気あるス
タートでした。
そして、東京で開催された第2回目の時には、当時の安倍官房長官がこの場で
発したメッセージが、その後の第一次安倍政権のときの日中首脳会談の再開に
つながったように、これまで、本フォーラムは、政府間外交を補完するという
民間版の「公共外交」として成果を挙げてきました。
<続きはこちらから>
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4. 編集後記
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こんにちは事務局です。
今週は何といっても、日産の前会長カルロス・ゴーン氏の逮捕劇。
この原稿を書いている時点で憶測が乱れ飛んでいます。50億円にも上る巨額
の所得隠し。事実だとすれば果たして個人や少数の仲間でできるものでしょう
か?日産の組織的な関与があったのかなかったのか・・・
皆さんはどのように見ますでしょうか?
松田学通信編集部
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