災害大国から防災大国へ~国民の生命と財産を大事にする国へのパラダイムチェンジを~ 松田学 通信 vol.29 2018.09.10
2018/09/10 (Mon) 08:30
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松田学通信 vol.29 2018.09.10
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メールアドレス変更についても返信にて承ります。
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1. コラム
災害大国から防災大国へ
~国民の生命と財産を大事にする国へのパラダイムチェンジを~
2. 活動報告/セミナー情報
松田政策研究所 第26回YouTube動画紹介
・『新しい政治の軸をどう組み立てるのか?』紹介編
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=417&n=XXXX
各情報発信ツール紹介
・特番『記者会見解説ドローン空撮による産学民3者共同被災地実態調査』
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=418&n=XXXX
・松田政策研究所 YouTubeページ
・松田学 公式ホームページ
・松田学 公式ブログ
・松田政策研究所 フェイスブック
・経済を見る!松田政策研究所(松田学)がお勧めする計数等情報(解説付き)
〇月例経済報告と主要経済指標
出演番組・イベント・寄稿等
(1)9/18「『サイバーセキュリティと仮想通貨が日本を救う』
松田学と語る夕べ」のご案内
(2)9/23,30(日)ラジオ出演予定 夜10時~
レインボータウンFM79.2で放送中の「幸せdeNight」
(3)【セミナー紹介】*どなたでもご参加いただけます
9/27<危機管理カンファレンス>
・松田学登壇予定 セッション
『西日本豪雨における広島県ボランティアの現状と防災に関する
「黄金の国ジパング構想」』
3. 松田学 政策発信
<2018年9月7日ブログエントリー>*特別編です
『松田学が記者発表
全国初となるドローンによる産学民3者共同の実態調査~西日本豪雨被災地~』
4. 編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1. 松田学 コラム
災害大国から防災大国へ
~国民の生命と財産を大事にする国へのパラダイムチェンジを~
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
先週だけで日本は近畿では台風21号、北海道では大地震と、立て続けに二つの
大災害に見舞われました。まさに日本は災害大国、世界196カ国のうち、インド、
米国、インドネシア、中国に続いて5番目に自然災害発生数の多い国ですが、こ
れら4カ国は人口、面積が日本を大きく上回る国々ですから、実質的には世界一
といえます。しかも、私たちが慣れ親しんできた日本の国土の自然条件は、も
はや異なるフェーズに移行しているようです。
危機管理ということでは安全保障面でも、これだけ危険な国々を近隣に抱える
日本は、地政学的に先進国の中で最もリスクの高い国でしょう。しかし、核シ
ェルターの人口当たり普及率は、韓国ソウル市の300%は例外としても、スイス
やイスラエルの100%、米国の82%、ロシアの78%、英国の67%、シンガポールの
54%…に対し、日本はたったの0.02%。
6月の日米首脳会談でトランプ大統領が安倍総理に「真珠湾攻撃を忘れない」
と述べたと報道されました。その意味は色々と解されていますが、かつての日
本人は外国と闘うぐらいの気概があった、自国のことはもっと自分で守ってみ
てはどうかというのが真意だったようです。これは国防に限りません。戦後の
日本は何か大事なことを忘れてきたようです。
サイバーの分野では、知らぬ間に企業の機密情報がダダ洩れの日本にとって、
自国製品の国際競争力上の大課題は情報セキュリティだと言われる始末。しか
し、憲法の専守防衛のもとで、「攻撃は最大の防御なり」を電脳空間で十分に
実践できずにいるのが日本です。
防災でも、必ずしも機能的ではないハード面や精神論に対策が偏り、ソフト面
では科学的な知見に基づいたシステマティックな組み立てが米国などに比べて
も相当お粗末だというのが専門家の見方です。防災教育も不十分で、地震発生
の瞬間に机の下にもぐり込んだり、戸外に逃げるといったことは、発災時の基
本動作に反する行動だそうです。災害後の生存確率を左右するのは、行政によ
る救済よりも、発災の瞬間に自らどう行動するか。阪神淡路、東日本などの大
震災や西日本豪雨などでも、日頃からの基本的な知識や情報、心構えや備えが
不十分だったことで、落とさなくてもよかった命が多数失われたそうです。
一般に、いつ起こるか分からない事態への備えに対する資源や資金の配分は、
市場経済や民主主義に委ねていると不十分になるというのが経済学の説くとこ
ろです。営利目的の企業からみれば、情報セキュリティ対策はコストセンター
ですし、自治体では、住民にとって日常の喫緊性が薄い防災よりも、住民の目
に見える公共事業に予算計上が傾きがち。
ここにこそ国家の出番があるはずですが、危機管理が独自の専門領域であるこ
とへの認識が日本ではまだ不十分なようです。せめて他の先進国並みに知識や
情報を体系化し、有事への対応能力と権限を有する官庁として、やはり総合防
災庁の設立を考えるべきではないでしょうか。もう一つ必要なのは、企業や自
治体のリスク管理や、不動産や地域全体の災害への耐性に対する評価システム
の構築でしょう。その評価結果が市場や住民にさらされることで、投資や資金
調達の可能性、自治体や地域の盛衰が左右されることになります。
国民の安全を軸として行政や社会のシステムを本格的に再設計すべき局面だと
感じます。
官が動く前に、まず民が…。何よりも住民の日頃の意識や備えが大事。今回の
メルマガでは、ドローンシティ協会の理事長でもある私が危機管理の立場から
取り組む具体的な防災プロジェクトのスタートとして、住民参加による「全国
初のドローンによる産学民3者共同の実態調査」について行った記者会見に関
する記事や動画を掲載しています。
一週間に二度の大災害は、古来、日本を守る神々からの警告かもしれません。
協調を旨としながら真面目に懸命に働き、世界中から信頼と好感を寄せられて
きた日本人、少なくとも、その命と生活と財産の値段が先進国で最も安い国で
あってはいけないと思います。
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2. 活動報告/セミナー情報
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***松田政策研究所 YouTube動画配信開始***
松田政策研究所動画コンテンツ
↓↓↓
松田政策研究所動画コンセプト⇒松田学が研究・実践してきたこれからの日本
の未来に関する国家像や社会の在り様について政治・経済・社会・文化・歴史・
及び国際関係・科学技術・財政金融・危機管理・安全保障に至るまで、幅広い
テーマについて松田学を中心とした講師・研究員がお届けする日本人がこれか
ら身に着けるべきインテリジェンス(知恵・知識・教養・諜報・情報)を他に
はない”リアリズム視点”の動画でお届けする。
*********************
第26回≪動画紹介≫
『新しい政治の軸をどう組み立てるのか?』紹介編
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=419&n=XXXX
*次回『30年後のニッポンを構想する』 です。
*********************
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各情報発信ツール紹介
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・特番『記者会見解説ドローン空撮による産学民3者共同被災地実態調査』
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=420&n=XXXX
・松田政策研究所 YouTubeページ
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=421&n=XXXX
・松田学 公式ホームページはこちら
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=422&n=XXXX
・松田学 公式ブログはこちら
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=423&n=XXXX
・松田政策研究所 フェイスブックはこちら
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=424&n=XXXX
・経済を見る!松田政策研究所(松田学)がお勧めする計数等情報
〇月例経済報告と主要経済指標
政府は毎月、「月例経済報告」で景気に関する政府統一見解を示しています。
ここでは、景気の全体状況を示す基調判断のほか、国内総生産(GDP)や個人
消費を始めとする各需要項目、企業収益や生産、雇用、物価、海外情勢など、
公表時点の日本経済を取り巻く動向がわかるようになっています。
この報告は、経済財政政策担当大臣が月例経済報告関係閣僚会議に原案を提出
して説明し、政府公式見解となるものです。この会議には閣僚のほか、政権与
党幹部、日本銀行総裁も出席しています。
最新の月例経済報告は8月29日でした。次回は、9月14日が予定されています。
2012年12月に始まった現在の景気拡大局面は、すでに「いざなぎ景気」
(1965年11月~1970年7月の57カ月間)を抜き、戦後最長の「いざなみ景気」
(2002年2月~07年10月の69か月)に迫る長さとなっています。
今回8月の報告で、内閣府は、国内経済の基調判断を8カ月連続で据え置き、
「緩やかに回復している」としました。ただ、輸出は「持ち直しの動きに足踏
みがみられる」と、3年ぶりに下方修正し、消費者物価についても「上昇テン
ポが鈍化している」と、5カ月ぶりに表現を弱めています。
8月の月例経済報告 基調判断↓
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=425&n=XXXX
この報告で経済指標として大変役立つのが、報告発表と同時に内閣府が最新の
数字にリニューアルする「月例経済報告主要経済指標」です。本年8月29日公
表分はこちらです。↓
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=426&n=XXXX
この中で特に、「国民所得統計速報」をクリックしていただきますと、以前ご
紹介した最新のGDP速報値の全体の数字が整理されているなど、日本経済を
把握する上で大事な指標が分かりやすく掲載されています。↓
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=427&n=XXXX
この中で私がよく注目するのが、上記の最後のページに出ている「GDPギャップ」
の数字です。最新の数字は2018年4-6月期の+0.3%。6四半期連続で日本経済
は総需要が潜在GDP(総供給力)を上回っています。
普通なら、需要が供給を上回れば価格が上がるのと同様、この状態のもとでは
物価が上昇していくものですが、最近の消費者物価上昇率はさえない数字にな
っています。GDPギャップがプラスなら、デフレではなくなっていくのです
が、2%の物価目標が達成されて、それが安定的に続くまではデフレというこ
となのでしょうか?まだ政府が「デフレ脱却」宣言をするには至っていません。
=============================================
出演番組・イベント等
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(1)【パーティー紹介】*どなたでもご参加いただけます
9/18「『サイバーセキュリティと仮想通貨が日本を救う』松田学と語る夕べ」
平成30年9月18日(火) 18:00開演 (受付開始 17:30~)
ザ・キャピタルホテル東急『鳳凰の間』
東京都千代田区永田町2-10-3
(会費)¥20,000 (主催団体)非常用電源政治連盟
松田学が新著の内容を中心に講演をいたします。
ご参加ご希望の方は、下記、松田政策研究所までメールでご連絡ください。
info@matsuda-manabu.jp
もしくは
matsuda@yd-con.com
なお、松田学は、広く皆様のご要望に応じた形で講演会、勉強会等の講師を
務めさせていただきますので、ご希望の団体等におかれましては、ご遠慮なく、
上記、松田政策研究所のアドレスまでお気軽にご連絡ください。
(2)9/23,30(日)ラジオ出演予定 夜10時~
レインボータウンFM79.2で放送中の「幸せdeNight」司会 菅生新さん
今回の新著『サイバーセキュリティと仮想通貨が日本を救う』についてや、み
らいのおかね、松田学の”幸せの言葉”について2週にわたりお話しています。
せひ、ご視聴ください。
以下YouTubeでも公開予定です。
↓↓↓
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=428&n=XXXX
(3)・【セミナー紹介】*どなたでもご参加いただけます
9/27<危機管理カンファレンス>
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=429&n=XXXX
松田学登壇予定 セッション
『西日本豪雨における広島県ボランティアの現状と防災に関する
「黄金の国ジパング構想」』
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=430&n=XXXX
近年繰り返される日本の自然災害による被害。今年も西日本豪雨で大きな被害
が出てしまいました。災害のたびに繰り返される大きな被害に対する検証はど
れほどされてきたのでしょうか?実際に現場に入りボランティア活動を行って
いるRMCA(NPO法人日本リスクマネジャー&コンサルタント協会)特別会員で
ある一般社団法人日本防災教育振興中央会による広島県の現状報告を行います。
後半は、新しく始まった防災プロジェクトの概要を解説します。災害大国日本
における防災体制はいまだソフト面、ハード面で脆弱であると言わざるを得ま
せん。この現状を改善すべく、一般社団法人日本防災教育振興中央会が中心と
なり、一般社団法人ドローンシティ協会(松田学理事長)やIT業界との連携に
より、AI、IOT、ビックデータおよびドローン等の最新技術を活用した防災IT
プロジェクト「黄金の国ジパング構想」が動き出しています。この新しい試み
は防災の産業化までをも視野に入れた新しいタイプの防災プロジェクトです。
[企画・運営:NPO法人日本リスクマネジャー&コンサルタント協会]
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
3. 松田学 政策発信
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
*ここでは松田学の過去の政策提言や国会・政治社会・経済・文化等のアーカ
イブを中心に案内して参ります。もちろん最新の松田学の提言や国会に関する
分析などもUPして参ります。
*<2018年9月7日ブログエントリー>*特別編です
『松田学が記者発表』
全国初となるドローンによる産学民3者共同の実態調査~西日本豪雨被災地~
松田学が(社)ドローンシティ協会理事長として、9月6日、都内で以下の記
者発表を行い、早速、報道されております。
続きはこちら
↓↓↓
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=431&n=XXXX
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
4. 編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
こんにちは事務局です。
今週もこの話題に触れなければなりません。参考:総務省消防庁HP
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=432&n=XXXX
また、日本列島で大きな自然災害が起こってしまいました。北海度での震度7
の地震、大きな被害が出ております。改めて被災者の方に心よりお見舞い申し
あげます。
今は政府自治体その他関係機関にあらゆる手段を尽くして人命救助と生活の回
復に全力を上げてもらう時期です。
関西での台風21号の復旧もまだまだですし、西日本豪雨の中国四国地方も復興
も道半ばです。各地での災害はまだ続いていることも忘れることはできません。
今は日本全体で各被災地を応援しましょう。
松田学通信編集部
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
松田学通信にお心当たりのない方、解除、その他メールマガジンに関する
お問合せは、松田政策研究所までご連絡ください。
E-mail:matsuda@yd-con.com
■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【発行元】松田政策研究所
〒107-0052 東京都港区赤坂9-1-7-472 TEL:03-6434-7354 FAX:03-64347356
□URL. http://matsuda-manabu.jp/ □E-mail. matsuda@yd-con.com
□FB. http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=433&n=XXXX
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■
Copyright (c) 2018 Manabu Matsuda. All Rights Reserved.
※メール転送自由。掲載内容の転載・転用は事務局までご一報ください。
松田学通信 vol.29 2018.09.10
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配信しております。今後配信が不要な場合は返信にてその旨お知らせください。
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1. コラム
災害大国から防災大国へ
~国民の生命と財産を大事にする国へのパラダイムチェンジを~
2. 活動報告/セミナー情報
松田政策研究所 第26回YouTube動画紹介
・『新しい政治の軸をどう組み立てるのか?』紹介編
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=417&n=XXXX
各情報発信ツール紹介
・特番『記者会見解説ドローン空撮による産学民3者共同被災地実態調査』
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=418&n=XXXX
・松田政策研究所 YouTubeページ
・松田学 公式ホームページ
・松田学 公式ブログ
・松田政策研究所 フェイスブック
・経済を見る!松田政策研究所(松田学)がお勧めする計数等情報(解説付き)
〇月例経済報告と主要経済指標
出演番組・イベント・寄稿等
(1)9/18「『サイバーセキュリティと仮想通貨が日本を救う』
松田学と語る夕べ」のご案内
(2)9/23,30(日)ラジオ出演予定 夜10時~
レインボータウンFM79.2で放送中の「幸せdeNight」
(3)【セミナー紹介】*どなたでもご参加いただけます
9/27<危機管理カンファレンス>
・松田学登壇予定 セッション
『西日本豪雨における広島県ボランティアの現状と防災に関する
「黄金の国ジパング構想」』
3. 松田学 政策発信
<2018年9月7日ブログエントリー>*特別編です
『松田学が記者発表
全国初となるドローンによる産学民3者共同の実態調査~西日本豪雨被災地~』
4. 編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1. 松田学 コラム
災害大国から防災大国へ
~国民の生命と財産を大事にする国へのパラダイムチェンジを~
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
先週だけで日本は近畿では台風21号、北海道では大地震と、立て続けに二つの
大災害に見舞われました。まさに日本は災害大国、世界196カ国のうち、インド、
米国、インドネシア、中国に続いて5番目に自然災害発生数の多い国ですが、こ
れら4カ国は人口、面積が日本を大きく上回る国々ですから、実質的には世界一
といえます。しかも、私たちが慣れ親しんできた日本の国土の自然条件は、も
はや異なるフェーズに移行しているようです。
危機管理ということでは安全保障面でも、これだけ危険な国々を近隣に抱える
日本は、地政学的に先進国の中で最もリスクの高い国でしょう。しかし、核シ
ェルターの人口当たり普及率は、韓国ソウル市の300%は例外としても、スイス
やイスラエルの100%、米国の82%、ロシアの78%、英国の67%、シンガポールの
54%…に対し、日本はたったの0.02%。
6月の日米首脳会談でトランプ大統領が安倍総理に「真珠湾攻撃を忘れない」
と述べたと報道されました。その意味は色々と解されていますが、かつての日
本人は外国と闘うぐらいの気概があった、自国のことはもっと自分で守ってみ
てはどうかというのが真意だったようです。これは国防に限りません。戦後の
日本は何か大事なことを忘れてきたようです。
サイバーの分野では、知らぬ間に企業の機密情報がダダ洩れの日本にとって、
自国製品の国際競争力上の大課題は情報セキュリティだと言われる始末。しか
し、憲法の専守防衛のもとで、「攻撃は最大の防御なり」を電脳空間で十分に
実践できずにいるのが日本です。
防災でも、必ずしも機能的ではないハード面や精神論に対策が偏り、ソフト面
では科学的な知見に基づいたシステマティックな組み立てが米国などに比べて
も相当お粗末だというのが専門家の見方です。防災教育も不十分で、地震発生
の瞬間に机の下にもぐり込んだり、戸外に逃げるといったことは、発災時の基
本動作に反する行動だそうです。災害後の生存確率を左右するのは、行政によ
る救済よりも、発災の瞬間に自らどう行動するか。阪神淡路、東日本などの大
震災や西日本豪雨などでも、日頃からの基本的な知識や情報、心構えや備えが
不十分だったことで、落とさなくてもよかった命が多数失われたそうです。
一般に、いつ起こるか分からない事態への備えに対する資源や資金の配分は、
市場経済や民主主義に委ねていると不十分になるというのが経済学の説くとこ
ろです。営利目的の企業からみれば、情報セキュリティ対策はコストセンター
ですし、自治体では、住民にとって日常の喫緊性が薄い防災よりも、住民の目
に見える公共事業に予算計上が傾きがち。
ここにこそ国家の出番があるはずですが、危機管理が独自の専門領域であるこ
とへの認識が日本ではまだ不十分なようです。せめて他の先進国並みに知識や
情報を体系化し、有事への対応能力と権限を有する官庁として、やはり総合防
災庁の設立を考えるべきではないでしょうか。もう一つ必要なのは、企業や自
治体のリスク管理や、不動産や地域全体の災害への耐性に対する評価システム
の構築でしょう。その評価結果が市場や住民にさらされることで、投資や資金
調達の可能性、自治体や地域の盛衰が左右されることになります。
国民の安全を軸として行政や社会のシステムを本格的に再設計すべき局面だと
感じます。
官が動く前に、まず民が…。何よりも住民の日頃の意識や備えが大事。今回の
メルマガでは、ドローンシティ協会の理事長でもある私が危機管理の立場から
取り組む具体的な防災プロジェクトのスタートとして、住民参加による「全国
初のドローンによる産学民3者共同の実態調査」について行った記者会見に関
する記事や動画を掲載しています。
一週間に二度の大災害は、古来、日本を守る神々からの警告かもしれません。
協調を旨としながら真面目に懸命に働き、世界中から信頼と好感を寄せられて
きた日本人、少なくとも、その命と生活と財産の値段が先進国で最も安い国で
あってはいけないと思います。
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2. 活動報告/セミナー情報
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の未来に関する国家像や社会の在り様について政治・経済・社会・文化・歴史・
及び国際関係・科学技術・財政金融・危機管理・安全保障に至るまで、幅広い
テーマについて松田学を中心とした講師・研究員がお届けする日本人がこれか
ら身に着けるべきインテリジェンス(知恵・知識・教養・諜報・情報)を他に
はない”リアリズム視点”の動画でお届けする。
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*次回『30年後のニッポンを構想する』 です。
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・特番『記者会見解説ドローン空撮による産学民3者共同被災地実態調査』
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・松田学 公式ブログはこちら
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〇月例経済報告と主要経済指標
政府は毎月、「月例経済報告」で景気に関する政府統一見解を示しています。
ここでは、景気の全体状況を示す基調判断のほか、国内総生産(GDP)や個人
消費を始めとする各需要項目、企業収益や生産、雇用、物価、海外情勢など、
公表時点の日本経済を取り巻く動向がわかるようになっています。
この報告は、経済財政政策担当大臣が月例経済報告関係閣僚会議に原案を提出
して説明し、政府公式見解となるものです。この会議には閣僚のほか、政権与
党幹部、日本銀行総裁も出席しています。
最新の月例経済報告は8月29日でした。次回は、9月14日が予定されています。
2012年12月に始まった現在の景気拡大局面は、すでに「いざなぎ景気」
(1965年11月~1970年7月の57カ月間)を抜き、戦後最長の「いざなみ景気」
(2002年2月~07年10月の69か月)に迫る長さとなっています。
今回8月の報告で、内閣府は、国内経済の基調判断を8カ月連続で据え置き、
「緩やかに回復している」としました。ただ、輸出は「持ち直しの動きに足踏
みがみられる」と、3年ぶりに下方修正し、消費者物価についても「上昇テン
ポが鈍化している」と、5カ月ぶりに表現を弱めています。
8月の月例経済報告 基調判断↓
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=425&n=XXXX
この報告で経済指標として大変役立つのが、報告発表と同時に内閣府が最新の
数字にリニューアルする「月例経済報告主要経済指標」です。本年8月29日公
表分はこちらです。↓
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=426&n=XXXX
この中で特に、「国民所得統計速報」をクリックしていただきますと、以前ご
紹介した最新のGDP速報値の全体の数字が整理されているなど、日本経済を
把握する上で大事な指標が分かりやすく掲載されています。↓
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=427&n=XXXX
この中で私がよく注目するのが、上記の最後のページに出ている「GDPギャップ」
の数字です。最新の数字は2018年4-6月期の+0.3%。6四半期連続で日本経済
は総需要が潜在GDP(総供給力)を上回っています。
普通なら、需要が供給を上回れば価格が上がるのと同様、この状態のもとでは
物価が上昇していくものですが、最近の消費者物価上昇率はさえない数字にな
っています。GDPギャップがプラスなら、デフレではなくなっていくのです
が、2%の物価目標が達成されて、それが安定的に続くまではデフレというこ
となのでしょうか?まだ政府が「デフレ脱却」宣言をするには至っていません。
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出演番組・イベント等
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(1)【パーティー紹介】*どなたでもご参加いただけます
9/18「『サイバーセキュリティと仮想通貨が日本を救う』松田学と語る夕べ」
平成30年9月18日(火) 18:00開演 (受付開始 17:30~)
ザ・キャピタルホテル東急『鳳凰の間』
東京都千代田区永田町2-10-3
(会費)¥20,000 (主催団体)非常用電源政治連盟
松田学が新著の内容を中心に講演をいたします。
ご参加ご希望の方は、下記、松田政策研究所までメールでご連絡ください。
info@matsuda-manabu.jp
もしくは
matsuda@yd-con.com
なお、松田学は、広く皆様のご要望に応じた形で講演会、勉強会等の講師を
務めさせていただきますので、ご希望の団体等におかれましては、ご遠慮なく、
上記、松田政策研究所のアドレスまでお気軽にご連絡ください。
(2)9/23,30(日)ラジオ出演予定 夜10時~
レインボータウンFM79.2で放送中の「幸せdeNight」司会 菅生新さん
今回の新著『サイバーセキュリティと仮想通貨が日本を救う』についてや、み
らいのおかね、松田学の”幸せの言葉”について2週にわたりお話しています。
せひ、ご視聴ください。
以下YouTubeでも公開予定です。
↓↓↓
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=428&n=XXXX
(3)・【セミナー紹介】*どなたでもご参加いただけます
9/27<危機管理カンファレンス>
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=429&n=XXXX
松田学登壇予定 セッション
『西日本豪雨における広島県ボランティアの現状と防災に関する
「黄金の国ジパング構想」』
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=430&n=XXXX
近年繰り返される日本の自然災害による被害。今年も西日本豪雨で大きな被害
が出てしまいました。災害のたびに繰り返される大きな被害に対する検証はど
れほどされてきたのでしょうか?実際に現場に入りボランティア活動を行って
いるRMCA(NPO法人日本リスクマネジャー&コンサルタント協会)特別会員で
ある一般社団法人日本防災教育振興中央会による広島県の現状報告を行います。
後半は、新しく始まった防災プロジェクトの概要を解説します。災害大国日本
における防災体制はいまだソフト面、ハード面で脆弱であると言わざるを得ま
せん。この現状を改善すべく、一般社団法人日本防災教育振興中央会が中心と
なり、一般社団法人ドローンシティ協会(松田学理事長)やIT業界との連携に
より、AI、IOT、ビックデータおよびドローン等の最新技術を活用した防災IT
プロジェクト「黄金の国ジパング構想」が動き出しています。この新しい試み
は防災の産業化までをも視野に入れた新しいタイプの防災プロジェクトです。
[企画・運営:NPO法人日本リスクマネジャー&コンサルタント協会]
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3. 松田学 政策発信
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*ここでは松田学の過去の政策提言や国会・政治社会・経済・文化等のアーカ
イブを中心に案内して参ります。もちろん最新の松田学の提言や国会に関する
分析などもUPして参ります。
*<2018年9月7日ブログエントリー>*特別編です
『松田学が記者発表』
全国初となるドローンによる産学民3者共同の実態調査~西日本豪雨被災地~
松田学が(社)ドローンシティ協会理事長として、9月6日、都内で以下の記
者発表を行い、早速、報道されております。
続きはこちら
↓↓↓
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=431&n=XXXX
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4. 編集後記
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こんにちは事務局です。
今週もこの話題に触れなければなりません。参考:総務省消防庁HP
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=matsuda_seisaku&c=432&n=XXXX
また、日本列島で大きな自然災害が起こってしまいました。北海度での震度7
の地震、大きな被害が出ております。改めて被災者の方に心よりお見舞い申し
あげます。
今は政府自治体その他関係機関にあらゆる手段を尽くして人命救助と生活の回
復に全力を上げてもらう時期です。
関西での台風21号の復旧もまだまだですし、西日本豪雨の中国四国地方も復興
も道半ばです。各地での災害はまだ続いていることも忘れることはできません。
今は日本全体で各被災地を応援しましょう。
松田学通信編集部
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