国家の尊厳を守る危機管理体制と眞子様のご結婚問題~根底にあるのはメディアと日本国民の国家意識の問題~松田 学 通信 vol.192 2021.11.8
2021/11/08 (Mon) 08:30
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松田学通信vol.192 2021.11.8
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1.松田学 コラム
国家の尊厳を守る危機管理体制と眞子様のご結婚問題
~根底にあるのはメディアと日本国民の国家意識の問題~
2.活動報告/セミナー情報
〇出演番組・イベント・寄稿等
(1)丹羽経済塾12月開催
『総選挙の結果を踏まえ、岸田政権と日本の政界の課題を考える
~財政政策はなぜMMTよりも『MMP』なのか~』
(2)【松田学出演番組・寄稿紹介】
(3)【松田政策研究所Ch】最近の新着動画紹介
(4)松田学のニュース解説
(5)講演・セミナー講師依頼はこちら
〇各情報発信・ツール紹介
3.松田学 政策発信
*<2021年11月7日UP>
3回目のブースター接種の前に、この警告に耳を…動物実験の現場より、
村上康文先生からの提言
4.編集後記
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1.松田学 コラム
国家の尊厳を守る危機管理体制と眞子様のご結婚問題
~根底にあるのはメディアと日本国民の国家意識の問題~
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総選挙で有権者からの信任を得た岸田総理は、投開票後直ちに、数十兆円規模
の経済対策を11月半ばに策定すると表明したあと、地球温暖化対策のCOP
26出席のためグラスゴーへと飛び立ち、一連の首脳外交もこなしてきました。
総理就任後の戦後最短での衆院解散もそうでしたが、懸案を次々と処理するス
ピード感で政権を回転させ始めたといえます。
ただ、このCOP26、途上国向け温暖化対策支援の拡充やインドの2070年実
質ゼロ宣言、130か国による森林破壊防止目標の合意などの成果をあげ、バイ
デンがメタン削減への行動計画を提示して米国が再び国際社会をリードするこ
とを宣言する場にもなりましたが、なかなか前途多難です。温室効果ガス排出
世界1位の中国と4位のロシアの首脳は欠席、国連事務総長からは危機感が表
明され、排出削減効果の実効性への疑問の声も次々と上がる一方で、英国ジョ
ンソン首相による石炭火力廃止への呼びかけに日本は乗れませんでした。
現在、世界経済ではインフレが進行し始め、スタグフレーション懸念まで台頭、
金融引締めへの思惑が国際金融情勢の不安定化要因にもなりつつありますが、
その主因であるエネルギー価格の上昇も温暖化対策がもたらしている面があり
ます。欧州で続く天然ガス価格の上昇などは石炭火力発電の閉鎖設備量に見合
う再エネ設備の導入がないことによるもの。最近では欧州各国で原発推進を求
める声も…。エネルギーの安定供給のことを考えれば、不安定な再エネへの移
行が今後、世界経済の成長を阻害する要因にもなりかねません。
人類の生存環境の永続のためには、現行の技術水準ではやはり、原発推進への
決断が現実的な選択肢だといえますが、他方で、もう一つ、永続ということで
は、日本は国家アイデンティティの根幹をなす皇統の永続に向けた決断ができ
るのかという問題も抱えています。岸田総理には、早ければ年内に、皇位継承
問題の決着が迫られるかもしれません。
これとも関連しそうなのが、賛否両論を呼び起こしてきた眞子様のご結婚問題。
10月26日のご結婚と記者会見は広く国民の関心を集め、総選挙期間中のもう
一つの話題になり、松田政策研究所チャンネルもこれを巡り様々な議論を発信
しました。愛を貫かれたお二人には、今やお幸せにと申し上げるしかない…と
はいえ、この問題は皇室のあり方のみならず、日本社会が内包する諸問題につ
いても本質的な論点を提起しているように思われます。
『コラムの続きはこちらから・・・』↓
https://tinyurl.com/33vjbum7
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1.活動報告/セミナー情報
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出演番組・イベント・寄稿等
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(1)丹羽経済塾12月開催
『総選挙の結果を踏まえ、岸田政権と日本の政界の課題を考える
~財政政策はなぜMMTよりも『MMP』なのか~』
【詳細はこちら】→ https://matsuda-pi.com/niwa.html
<松田学よりひとこと>
このところ新型コロナ対策に関するシンポジウム等が相次ぎ、月次の例会の延
期が続いていた丹羽経済塾も、来たる12月から月次例会を再開いたします。
次回12月の例会では、標記をテーマに、私から、まず、今回の総選挙の結果に
ついて総括し、これを踏まえて、今後の日本の政治や政局の展開をどのように
見ていくべきなのかを論じることといたします。
総選挙では結果として、与党が絶対安定多数を維持し、「立憲共産党」が退潮
した一方で、維新が再び台頭しましたが、このことの意味をどう捉えるべきな
のか、岸田総理が掲げる「新しい資本主義」は今ひとつ意味が不明確ですが、
今後の日本は従来の「改革」論からどのような方向に向けて脱却できるのかな
ど、これからの政局展開も併せて論点を提示します。
特に、今後の政策論の中で問われてくることになるのが、財政政策の基本スタ
ンスをどうするかです。「新たな財政財源を提案する会」でもある丹羽経済塾
として、MMP(松田プラン)を提唱している私から、改めて、MMTを超える
MMPのメリットなどについてもわかりやすい整理を示すこととしています。
活発な意見交換の場としたく存じますので、皆様、奮ってご参加ください。
【申し込みはこちら】→ https://forms.gle/5iv2mcpHNzLV6XBe6
【日 時】12月5日(日) 16:30-21:00
第一部:勉強会 16:30-19:00|第二部:懇親会 19:00-21:00
【参加費】4,000円(第一部・第二部 両方ともご参加される方)
第一部:勉強会 1,000円
第二部:懇親会 3,000円 ※お食事代+2ドリンク分の料金
※参加費は、当日受付にてお支払いください。
【会 場】Zen Cafe Marina(ゼン・カフェマリーナ)
【住 所】千代田区麹町4-8高善ビル2F
【最寄駅】有楽町内線 麹町駅 4番出口 ※地図は《こちら》
(2)【松田学出演番組・寄稿紹介】
◆11/2配信 Ch桜
【松田学】岸田総理、株主資本主義の本質を理解し資本主義をアップデート
するのが保守です[R3/11/2]
https://youtu.be/Y5aI_QIyY9o
<松田学よりひとこと>
今回の総選挙の直後のタイミングで、総選挙の結果と、これを踏まえた今後の
政策課題について述べています。今回は維新が伸びたことが特徴ですが、では、
維新が主唱する「改革」とは何なのか、その本質にある「株主資本主義」の本
質に迫り、これが固定費削減、すなわち人件費や減価償却費を削減して、株主
に配当する財源となる企業利益を最大化する仕組みであり、結果として成長戦
略の「成長」とは、個人消費や国内設備投資を抑制して利益を成長させるもの
であることなどを解説しました。これが、平成の30年間にわたり、日本経済を
停滞させてきた要因。では、これに対抗すべく岸田総理が掲げている「新しい
資本主義」とはどうあるべきなのか。これが意味する「ステークホルダー資本
主義」が、真に保守派が掲げるべき基本思想に裏打ちされなければ、社会主義
と明確な一線を画すことができなくなる恐れがあります。この番組では、その
ような問題提起と、最低限、「新しい資本主義」が備えるべき要件の説明に力
点を置きました。その上で、永久国債の活用も含め、今後の財政政策のあり方
にも触れています。
◆11/5配信 参政党
参政党の政策について(1)~" 新しい国づくり 「 10の柱 」" を解説
https://youtu.be/WRSEjDJpYbc
<松田学よりひとこと>
ようやく出た、参政党の政策…私のもとで参政党が党の政策の骨格をとりまと
め、HPにその概要を公開しました。これについて、参政党チャンネルでは、7
~8回に分けて、解説動画を配信することになっています。ここでご紹介する
のはその第一回目。ここでは政策の全体的な体系や、コミュニティ政策などに
ついて解説しています。
(2)【松田政策研究所Ch】最近の新着動画紹介
◆特番『竹田恒泰さんに訊く!今だから考えよう日本の”国体”とは?』
ゲスト:作家 竹田恒泰氏
https://youtu.be/vu8IV3My4Zo
<松田学よりひとこと>
総選挙が終わり、国民の信任を得た岸田政権のもとで皇位継承問題も年内には
一定の方向性が出されるかどうかが注目される中で、皇室の血を引く竹田恒泰
氏にご発言いただきました。
竹田氏が國體とは何かについて参政党スクールの講師として熱く語ったとき、
受講生の中には感動で涙を流していた方もいました。日本を知ることで日本人
に生まれたことの幸せを実感できたからだと思います。多くの日本国民が、日
本のことを知らない。まず知ることが大事であり、それだけで日本人として幸
福になれるものがあります。そう感じた私は、このことをより多くの方々に知
ってほしいと思い、松田政策研究所チャンネルでこの対談を企画しました。近
く本格化するかもしれない皇位継承問題の議論を前に、まず、日本のことを国
民がもっと知る必要があります。
この対談は眞子様がご結婚された10月26日の当日に収録いたしましたが、一
人の人間として愛を貫かれた眞子様には、今となってはもう、お幸せに…とい
うことでしょう。この問題の本質は、そもそもGHQによって天皇と政治との
関係を監視する機関へと衣替えされ、皇室を守る組織としての建付けになって
いない宮内庁のマネージメント能力の欠陥にもあるようです。現に、宮内庁長
官の発言が問題を悪化させてきた…。どんな芸能人にもついているピーアール
のプロがついていない。このことが、海外に行かれたお二人について、小室氏
への批判にとどまらず、眞子様の幸せ、日本の皇室全体への批判となり、日本
国の尊厳まで傷つける事態にならないことを祈るものです。
女性宮家と旧皇族から養子をとる案の両論にまでこぎつけた皇位継承問題につ
いては、結論がどうなっても国会が大荒れになるリスクを岸田総理がとるとは
思えず、先送りになる、小室氏問題が起こった現在のチャンスを逃すと、将来、
女系天皇に道を拓くほうに行く可能性がある…竹田氏はこう懸念しています。
ここは、高市氏に引っ張って行ってほしいものです。
國體とはそもそも、その国の国柄を現わすものであり、それなくしては、その
国がその国ではなくなってしまうもの。日本の場合の国体とは、天皇陛下と国
民との間の絆であり、それは、血縁、心縁、治縁(治らす、シラス)による祈り
という三つから成り立っている絆。日本国民全体が一つの家族であり、その中
心にある血統が万世一系。二千年の長きにわたって日本民族はこう考えてきた。
だから、万世一系でなくなれば日本は日本でなくなり、日本人は日本人でなく
なってしまう…。このことを頭の片隅においてほしい…。
◆松田学のニュース解説 新型C〇〇最新情報
YouTube→ https://youtu.be/bmqW7iYV1eQ
本編→ https://www.nicovideo.jp/watch/so39574657
<松田学よりひとこと>
以下、この番組で取り上げたニュースと、それに対するコメントです。
・「反ワクチン派がフェイスブック上での議論で優勢となっている理由が明らかに」:
ワクチン反対派のコミュニティは、現時点で判断を保留している人々に、より
効果的にリーチし、この層をうまく取り込んでいることがわかったそうで、ワ
クチン接種に及ぼす影響に鑑みて無力化すべきだというニュースです。ただ、
ネットによる煽動と真面目な議論は明確に区別してほしいもの。両者の混同で、
真面目で科学的な議論が不当に弾圧されています。むしろ現在起こっているの
は、ワクチン推進派による世論操作ではないか。こちらは大手メディアなども
使えます。コロナの真実が共有されていない現状をみれば、むしろこちらのほ
うが扇動者でしょう。
・「反マスク派『モンペ』たちが教育委員会で大暴れ、バイデン政権が対応強化」:
人間の自由を求めるための活動が暴力や脅迫と言った手段でなされるのは、そ
の正当性を傷つけることになります。反ワクチン運動も、理性と論理で淡々と
説得すべきもの。子どもたちに打たせないお母さんたちの運動はぜひ、そうで
あってほしいものです。特にワクチン反対派は特殊な変わった人々の集団だと
みられがちです。松田政策研究所は冷静な議論の府として、こうした言論のク
オリティや信用を高める役割を果たしたいと考えています。
・「時短要請応じなかったグローバルダイニング 長谷川社長の言い分は」:
グローバルダイニングも米国では法的根拠に基づいた規制には従っており、そ
こでは、休業しても閉店に追い込まれる懸念のないだけの補償をタイミングよ
く当局から支給されています。規制するなら法的根拠を持った規制と、私権制
限するに足る十分な補償と、その迅速さが必要。システムとしての法制化がな
されれば、「法に従えば自由」が確保されます。同調圧力が健全な常識と社会を
最も崩壊させることになります。
・「なぜイギリスでまた大勢がコロナ感染? 重症化は昨年より少ないものの」:
井上正康先生から次のコメントをいただいています。「ワクチン先進国では軒並
みブレイクスルー感染が起こり、ブースター接種後にも感染が爆発的に増えて
いる事実は、遺伝子ワクチン自体に感染を増強させる要因がある可能性を示唆
しています。その理由として、ADE以外に、未知の免疫制御系へのワクチンの
影響(免疫バランスの阻害作用)などの可能性も考えられます。その理由は、
新型コロナに対する抗スパイク抗体の寿命が極めて短い事から、スパイク自体
に未知の免疫抑制作用がある可能性が考えられるからです。今後、その可能性
を世界が知ることになると思います。」
・「米FDA諮問委、5~11歳へのファイザー製ワクチン接種を推奨」:
日本では新型コロナで子どもはまだ死んでいないのに、米国ではなぜ、子ども
たちも死んでいるのか?井上先生から次のコメントです。「子供の新型コロナ
耐性に関する国ごとの要因に関しては確実な一次情報を知りません。これに関
連しては新型コロナによるリスクが肥満者で圧倒的に高い、及び、米国でも特
に黒人や貧困層の子供の肥満度が深刻なレベルである事が知られています。肥
満は腸内細菌代謝による食物繊維から産生される短鎖脂肪酸(酢酸、プロピオ
ン酸、酪酸=ソックスの臭い分子)の中の酪酸がリンパ球と脂肪細胞の膜上の
受容体を刺激する事により、前者では免疫暴走、後者では脂肪の取り込みによ
る肥満を抑制する事が知られています。すなわち、肥満=過剰な炎症反応と言
う関係があり、これが過剰な免疫反応(アレルギー反応など)を誘起してウイ
ルス感染症を重症化させる要因と考えられています。ジャンクフードを多食す
る米国貧困層の食物繊維摂取量が少なくて肥満大国である事実が新型コロナの
リスクを高めている事が一因である可能性はあると考えられます。」
・「子どもへのワクチン メリットは?リスクは?」:
井上先生からのコメントは「老人保護目的でコロナリスク皆無の子供にワクチ
ンを打つこと」は異常です。ワクチンに感染抑制効果や発症抑制効果が有るの
なら、摂取済みの高齢者は心配する必要はないことになります。2回接種者で
もブレイクスルー感染するのであれば、子供に摂取しても感染拡大を防げない
ことになります。子供では心筋症が誘発され(男児>女児)、ファイザー社ワ
クチン投与マウスでも心筋炎を発症する事実が判明しており、この事実だけで
も子供にワクチンを接種すべきではない。大人は自己責任による選択の結果な
ので仕方ありませんが、判断力が未だなく、死亡リスクのない子どもたちに、
心筋炎などの副反応リスクがあるワクチン接種を事実上強制することは、リス
クベネフィットの判断上で大きくバランスを失しています。
・このほか、ワクチン接種証明は憲法違反とする植草一秀氏の見解や、「アベ
ノマスク」の在庫が積みあがり、保管料が6億円にも上っているとのニュース
なども取り上げています。
◆特番『アフガニスタンを中国の墓場にせよ タリバンは日本にとって、
利用価値があるか』ゲスト:著作家 宇山卓栄氏
https://youtu.be/TrCB1OSA_ck
<松田学よりひとこと>
21世紀は文明の中心が西洋から東洋へと回帰していく世紀だというのが、文
明法則史学の教えるところ。確かに、今世紀の最初の年に起こった9・11から
始まって、リーマンショック、その後の世界の中国化、日本の3・11、そして
2020年のコロナパンデミックと、それを象徴する歴史的大事件や潮流が次々と
起こってきています。20世紀に米国一極という形で一つの極みに到達した潮流
にノーが突き付けられたのが、9・11の同時多発テロ、その後のアフガン侵攻
から20年を経て、2021年にはタリバンによるカブール征圧により、米国中心
の世界秩序の崩壊には、一定の結論が出たといえます。
では、東洋を中心とする文明の担い手は中国なのか…。決してそうではないと
いうことを示すのが、文明史的な意味での日本の使命なのではないか、私が政
治理念として「日本新秩序」を掲げてきた理由の一つがここにあります。世界
的な戦略家であるルトワック氏が松田政策研究所チャンネルでかつて語ったよ
うに、この覇権的大陸国家に対する地政学的戦略の要諦の一つになるのが、そ
の周辺にさまざまな形で日本が関わることにより、覇権国家の関心やエネルギ
ーを分散させること。
日本にとってアフガニスタンが、その戦略遂行の上で照準を当てるべき重要な
位置にあることを改めて想起させてくれるのが、ここでご紹介する宇山卓栄氏
との対談です。
地政学的に対中戦略に最も意を用いなければならない宿命にある日本は、アフ
ガンのタリバン政権とどう向き合うべきなのか、欧米と同じく人権弾圧批判の
きれいごとを言っていて済むものなのか、そこには上記の戦略的な視点が必要
になってくる、だとすれば、岸田政権には重大な決断が迫られているといえます。
第一次世界大戦前にバルカン半島は「ヨーロッパの火薬庫」と言われましたが、
多数の山岳部族がゲリラ的に点在してきた要衝の地として、アフガニスタンは
歴史を通じて、アジアの火薬庫といえるかもしれません。世界史を変えるイン
パクトをもたらした2021年8月15日のカブール征圧をどう捉えるべきなのか、
これを歴史から遡って複眼的、立体的にとらえていくと、色々なものがみえて
きます。そこはさすがは宇山さん、世界史の教科書には出てこない史実につい
ても、現在にもつながるその背景についても、これだけわかりやすい整理は、
他になかなかないと思います。
◆特番『男系維持はできないのか?皇位継承問題を小林よしのり氏に問う
ゲスト:漫画家 小林よしのり氏
https://youtu.be/--PB81TIPj8
<松田学よりひとこと>
日本の國體の中核をなすのが万世一系であり、男系皇統を維持しなければ日本
が日本でなくなる…これは保守派にとっては論じるまでもない真理です。
ただ、女系容認論の側は精密な議論を組み立てており、これには容易に反駁で
きない、本物の保守であれば、女系容認論になる、ぜひ、小林よしのりさんと
議論してみてほしい…こういう話を保守系の方から耳にしまして、早速、今度
はコロナ問題ではなく、皇位継承問題で、女系容認論者としても知られる漫画
家の小林よしのり氏と対談することになりました。
保守系の視聴者が多い松田政策研究所チャンネルとしては冒険です。批判の大
合唱、ブーイングの嵐になるかもしれない、チャンネル登録をやめる人が続出
するかもしれない…。しかし、これから政府でも皇位継承の議論が本格化する
可能性がある中にあって、実際に男系維持を確保するためには、相手の論理が
精密であればあるほど、男系派としては相当な理論武装をしておくことが不可
欠ではないか…。そのためには、女系容認論では最右翼の論者の立論をきちん
と知っておくことが欠かせないのではないか…
実際にやってみたところ…意外でした。小林氏の立論は極めて明快でわかりや
すく、確かに反論しにくいものなのですが、要するに、大事なのは皇室を永遠
に維持していくことであり、その上でリアリティを考えれば、現状のままでは
男系論者は敗けちゃうよ、という警告。もし、男系を本当に維持したいなら、
もたもたしていてはダメだ、事は急げ、として、彼なりの答まで示しています。
例えば…男系継承者に早く名乗り出ていただき、これをもって皇室典範を直ち
に改正すること。実体がないのに法改正などできないでしょ…。あるいは…、
女性天皇は過去にも例があり問題ないのだから、皇室典範を改正して、愛子さ
まを早く皇太子に決めれば、男系の方で愛子さまのご結婚相手が現れるかもし
れない…。いずれも難点はありますが、この議論がそう一筋縄ではいかないも
のであることは確かです。
おかげさまで、番組は全体として好評なようです。配信に当たっては、男系論
者で知られる宇山卓栄氏にも相談していたのですが、配信後、同氏から次のよ
うなコメントが来ていますのでご紹介します。「小林よしのり氏の動画は概ね、
好評で良かったです。何と言っても、『考え方の異なる人の意見を聞こうとす
る松田先生の真摯な姿勢』という評価コメントが多くあったのは喜ばしいこと
であります。」
この対談は、眞子様の問題から入りましたが、これについても小林氏は、成程
…と思わせることを言っておられます。ご結婚のときに涙を流したと言う同氏
は、皇室には人権がなく、何を言われても一切、反論ができない、民間人にな
って初めて、会見の場で本当のことを眞子様は言ってくれた…。皇室は国民と
いう大海に浮かぶ船のようなもの、これを沈没させないよう永続させるために
必要な皇室の権威というのは、国民と皇室の両者が努力して勝ち得るもの、い
つも繰り返される皇室バッシングを言い加減にやめろ…。
それにしても、眞子様を見ても歴史を検証しても、日本は伝統的に女性中心の
国であるという点については、日頃の生活実感から納得する男性が多いのでは
ないでしょうか…。
◆特番『メディアの”ウソ”がすべてばれた!総選挙総括』
ゲスト:批評家 西村幸祐氏
https://youtu.be/I2JLq7oJ7Lo
<松田学よりひとこと>
今回の総選挙が示したのは、主要メディアのご臨終と、戦後の「60年体制」の
終焉である…西村幸祐氏に総選挙を総括して今後の日本の政治のあるべき政治
の方向について展望していただきました。
小沢一郎の凋落と辻元清美の落選は、連合国(国連)への従属体制のもとで、
自民党と社会党が現状維持を続けてきた戦後レジームが終ったことを象徴する
もの。今回、ニッチの間で伸びた維新と、いかなる連携を組んでいくかがポイ
ントとなるが、2012年に伸びた際の「たちあがれ日本」系が国会を仕切ってい
たときほどの勢いは今の維新にはない。その時代に自民に代わって保守政治を
推進しようとしていた記憶がある有権者が、大阪で今の維新を未だに支えている。
いまは百年に一度の変革期であり、色々なことが起こるが、これからの日本の
政治の課題は、戦後体制を引きずる自民党と、それを超える勢力との拮抗によ
ってアウフヘーベンを達成すること。しかし、橋下徹氏は自分がそういう位置
にいることへの認識がなく、維新の国家観が問われてくるが、維新がそれを欠
いているとすれば、新しい政治勢力の台頭が不可欠になる。岸田総理の「新し
い資本主義」も、口ではなんとでも言えるのであり、そこにどんな命を吹き込
めるのか。喫緊の課題は、米国が内戦状態へと崩壊している中にあって、いま
や東アジアが冷戦の最前線になっていることに、経済安全保障を含めて具体的
にどう対応していくかだが、今回の総選挙でそれを主張していた人はいなかった。
西村幸祐氏が示唆してくれたのは、私がこれまで歩んできた路線が、百年に一
度の変革期において、戦後レジームの次なる日本を構築すべきアウフヘーベン
を起こすという時代的大課題を実現する上で、正しい政治路線そのものだとい
うことです。これは、「立ちあがれ日本」から政治活動を始め、石原、平沼両氏
とともに日本維新の会に合流して維新の国会議員団で国会活動、その後の分党
で両氏とともに次世代の党で信念を貫き、今度は参政党…という流れからも言
えること。現在、「アウフヘーベン」に向けた大作業を参政党で進めております。
(3)松田学のニュース解説
◆松田学のニュース解説 日本は”経済と言論”の安全保障を守れるのか?
https://youtu.be/czuqlOHXJVA
<松田学よりひとこと>
軍事以外の安全保障として経済安全保障が脚光を浴びていますが、情報技術の
飛躍的進歩がもう一つ、人類社会の課題としてもたらしたものとして「言論安
全保障」をこの番組で提起しています。まずは半導体。TSMCが日本で半導
体工場建設を決定し、24年終盤から生産開始計画ということですが、どうも、
回路線幅28ナノメートルならびに22ナノの半導体製造。イノベーションが5ナ
ノへと進められている現在、日本はまだまだです。米国ではマイアミ市がビッ
トコインでの職員給与支払いを決めました。同市はトークンエコノミーの構築
を目指しているようです。あのLINE問題では「経済安全保障上、極めて不適切」
との調査結果が出ました。「韓国色」は隠されてきたようです。フェイスブッ
クでは、子どもを含む利用者がフェイスブック中毒になるよう同社が仕向けて
きた周到な取り組みの実態が内部告発で明らかにされ、GAFAの横暴を批判す
る世論が高まっています。これも情報技術がユーザーの安全を損なう事態だと
いえるでしょう。これは私たち「ユーチューバー」にとっては懸念を呼び起こ
す事態なのですが、Googleが気候変動の存在などに関する「確立されたコンセ
ンサス」に反する言論への規制を11月から導入することになりました。
コロナだけでなく、この問題でも言えることが限られてきそうです。言論の安
全保障への脅威としてもう一つ、中国が民間企業の報道事業の禁止案を公表し、
メディア統制の強化へ乗り出しました。これはGAFAによる言論規制よりもは
るかに厳しい規制。安全保障として考えなければならない領域がどんどん多様
化しています。
◆松田学のニュース解説 総選挙に合わせ中・ロ艦艇大隅海峡通過!
緊張感増す安全保障環境
https://youtu.be/kKzP6kAliXU
<松田学よりひとこと>
総選挙の公示日に北朝鮮がミサイルを発射、これに続き、総選挙中に中国とロ
シアまでが、海軍艦艇計10隻、日本周辺海域を一周しました。この番組では、
中国の極超音速ミサイル試験と、これがもたらす軍拡競争について詳しく解説
しています。中国が試験を実施している最近の状況は「スプートニク的瞬間」
であるとも…。中国、ロシア、北朝鮮が、米国のミサイル防衛に勝とうと熱心
に取り組んでいるなか、ミサイル防衛を制限する現在の条約体制が果たして正
しいのかという議論も台頭しています。米国の通信当局は、中国の通信大手の
事業免許を取り消しました。安全保障上の懸念が理由です。東アジアでは台湾
情勢が最も心配ですが、台湾は最近、欧州との関係を強化。政府要人をそれぞ
れ派遣し合っています。これに対抗するように、王毅氏が欧州を訪問していま
すが、欧州の大陸中国離れは著しいようです。そのような中で、米国は台湾の
国連機関参加に支持を求め始めました。また、米国の重鎮議員は国連の台湾追
放決議であるアルバニア決議を「中国が悪用した」と批判しています。台湾を
巡って米中が火花を散らす中で、日本は中国にどう臨むのか。総選挙中には萩
生田経産大臣がオンラインで主要7か国の貿易担当大臣会合に参加、中国を念
頭に「国家により行われる強制労働への懸念を共有する」とした共同声明をま
とめました。また、岸田総理は、日本と東南アジア諸国連合(ASEAN)の首脳
会議にテレビ会議方式で参加し、安倍内閣の外相時代に対ASEAN外交に力
を入れてきたことを強調しました。インド太平洋は対中「主戦場」…。ASEAN
への日本の影響力拡大が着々と進められています。
(4)講演・セミナー講師依頼はこちら
松田政策研究所は、松田学の講演やセミナーのご依頼を承っております。
『日本新秩序!日本の未来を描かずして改革も成長も安心もなし!松田学が日
本の未来と国家像について語ります』松田政策研究所代表、元衆議院議員東京
大学大学院客員教授の松田学が専門である金融・財政、マクロ経済だけにとど
まらずIT、やAI(人工知能)、サイバーセキュリティや危機管理などに対
する最先端の研究と松田学が考える確固たる国家像と未来予測による知見を皆
さんに語り掛けます。一緒に考えましょう!
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3.松田学 政策発信
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*ここでは松田学の過去の政策提言や国会・政治社会・経済・文化等のアーカ
イブを中心に案内して参ります。もちろん最新の松田学の提言や国会に関する
分析などもUPして参ります。
*<2021年11月7日UP>
3回目のブースター接種の前に、この警告に耳を…動物実験の現場より、村上
康文先生からの提言
日本では、極めて感染力の強いデルタ株による第5波も、これまでの新型コロ
ナの4つの波と同様、集団免疫の成立によって急速に収束しましたが、150年
前のロシア風邪(旧型コロナ)や100年前のスペイン風邪(インフルエンザ)
がそうであるように、ウイルスの変異はずっと続いていくものとされています
ので、今度の冬に向けて第6波の到来を懸念すべきなのは当然のことと思います。
英国など諸外国では、このところまた、感染の拡大がみられ、もはやワクチン
の2回接種では新型コロナへの感染を防ぎきれるものではないことは世界的に
常識化しました。
このような中で、各国でも日本でも3回目のワクチン接種、すなわちブースタ
ー接種が進められようとしていますが、東京理科大学名誉教授の村上康文先生
は、これまでの長年にわたる動物実験から得られている知見に基づいて、何度
もワクチンを接種すること自体に警告を発しており、その衝撃的なメッセージ
が一部でも話題になったようです。
<続きはこちら>↓
https://ameblo.jp/matsuda-manabu/entry-12708788804.html
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4.編集後記
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こんにちは事務局です。
当Chでは眞子様と小室氏のご結婚に際して皇室についていくつか連続して動
画配信いたしました。賛否様々ですが配信してよかったと感じています。
その中で竹田恒泰氏が紹介してくれた下記書籍は入門書として大変読みやすい
本になっております。ぜひご一読ください。
『入門 「女性天皇」と「女系天皇」はどう違うのか 今さら人に聞けない天皇・
皇室の基礎知識』→ http://u0u1.net/Z53B
松田学通信編集部
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松田学通信vol.192 2021.11.8
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1.松田学 コラム
国家の尊厳を守る危機管理体制と眞子様のご結婚問題
~根底にあるのはメディアと日本国民の国家意識の問題~
2.活動報告/セミナー情報
〇出演番組・イベント・寄稿等
(1)丹羽経済塾12月開催
『総選挙の結果を踏まえ、岸田政権と日本の政界の課題を考える
~財政政策はなぜMMTよりも『MMP』なのか~』
(2)【松田学出演番組・寄稿紹介】
(3)【松田政策研究所Ch】最近の新着動画紹介
(4)松田学のニュース解説
(5)講演・セミナー講師依頼はこちら
〇各情報発信・ツール紹介
3.松田学 政策発信
*<2021年11月7日UP>
3回目のブースター接種の前に、この警告に耳を…動物実験の現場より、
村上康文先生からの提言
4.編集後記
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1.松田学 コラム
国家の尊厳を守る危機管理体制と眞子様のご結婚問題
~根底にあるのはメディアと日本国民の国家意識の問題~
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総選挙で有権者からの信任を得た岸田総理は、投開票後直ちに、数十兆円規模
の経済対策を11月半ばに策定すると表明したあと、地球温暖化対策のCOP
26出席のためグラスゴーへと飛び立ち、一連の首脳外交もこなしてきました。
総理就任後の戦後最短での衆院解散もそうでしたが、懸案を次々と処理するス
ピード感で政権を回転させ始めたといえます。
ただ、このCOP26、途上国向け温暖化対策支援の拡充やインドの2070年実
質ゼロ宣言、130か国による森林破壊防止目標の合意などの成果をあげ、バイ
デンがメタン削減への行動計画を提示して米国が再び国際社会をリードするこ
とを宣言する場にもなりましたが、なかなか前途多難です。温室効果ガス排出
世界1位の中国と4位のロシアの首脳は欠席、国連事務総長からは危機感が表
明され、排出削減効果の実効性への疑問の声も次々と上がる一方で、英国ジョ
ンソン首相による石炭火力廃止への呼びかけに日本は乗れませんでした。
現在、世界経済ではインフレが進行し始め、スタグフレーション懸念まで台頭、
金融引締めへの思惑が国際金融情勢の不安定化要因にもなりつつありますが、
その主因であるエネルギー価格の上昇も温暖化対策がもたらしている面があり
ます。欧州で続く天然ガス価格の上昇などは石炭火力発電の閉鎖設備量に見合
う再エネ設備の導入がないことによるもの。最近では欧州各国で原発推進を求
める声も…。エネルギーの安定供給のことを考えれば、不安定な再エネへの移
行が今後、世界経済の成長を阻害する要因にもなりかねません。
人類の生存環境の永続のためには、現行の技術水準ではやはり、原発推進への
決断が現実的な選択肢だといえますが、他方で、もう一つ、永続ということで
は、日本は国家アイデンティティの根幹をなす皇統の永続に向けた決断ができ
るのかという問題も抱えています。岸田総理には、早ければ年内に、皇位継承
問題の決着が迫られるかもしれません。
これとも関連しそうなのが、賛否両論を呼び起こしてきた眞子様のご結婚問題。
10月26日のご結婚と記者会見は広く国民の関心を集め、総選挙期間中のもう
一つの話題になり、松田政策研究所チャンネルもこれを巡り様々な議論を発信
しました。愛を貫かれたお二人には、今やお幸せにと申し上げるしかない…と
はいえ、この問題は皇室のあり方のみならず、日本社会が内包する諸問題につ
いても本質的な論点を提起しているように思われます。
『コラムの続きはこちらから・・・』↓
https://tinyurl.com/33vjbum7
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1.活動報告/セミナー情報
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出演番組・イベント・寄稿等
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(1)丹羽経済塾12月開催
『総選挙の結果を踏まえ、岸田政権と日本の政界の課題を考える
~財政政策はなぜMMTよりも『MMP』なのか~』
【詳細はこちら】→ https://matsuda-pi.com/niwa.html
<松田学よりひとこと>
このところ新型コロナ対策に関するシンポジウム等が相次ぎ、月次の例会の延
期が続いていた丹羽経済塾も、来たる12月から月次例会を再開いたします。
次回12月の例会では、標記をテーマに、私から、まず、今回の総選挙の結果に
ついて総括し、これを踏まえて、今後の日本の政治や政局の展開をどのように
見ていくべきなのかを論じることといたします。
総選挙では結果として、与党が絶対安定多数を維持し、「立憲共産党」が退潮
した一方で、維新が再び台頭しましたが、このことの意味をどう捉えるべきな
のか、岸田総理が掲げる「新しい資本主義」は今ひとつ意味が不明確ですが、
今後の日本は従来の「改革」論からどのような方向に向けて脱却できるのかな
ど、これからの政局展開も併せて論点を提示します。
特に、今後の政策論の中で問われてくることになるのが、財政政策の基本スタ
ンスをどうするかです。「新たな財政財源を提案する会」でもある丹羽経済塾
として、MMP(松田プラン)を提唱している私から、改めて、MMTを超える
MMPのメリットなどについてもわかりやすい整理を示すこととしています。
活発な意見交換の場としたく存じますので、皆様、奮ってご参加ください。
【申し込みはこちら】→ https://forms.gle/5iv2mcpHNzLV6XBe6
【日 時】12月5日(日) 16:30-21:00
第一部:勉強会 16:30-19:00|第二部:懇親会 19:00-21:00
【参加費】4,000円(第一部・第二部 両方ともご参加される方)
第一部:勉強会 1,000円
第二部:懇親会 3,000円 ※お食事代+2ドリンク分の料金
※参加費は、当日受付にてお支払いください。
【会 場】Zen Cafe Marina(ゼン・カフェマリーナ)
【住 所】千代田区麹町4-8高善ビル2F
【最寄駅】有楽町内線 麹町駅 4番出口 ※地図は《こちら》
(2)【松田学出演番組・寄稿紹介】
◆11/2配信 Ch桜
【松田学】岸田総理、株主資本主義の本質を理解し資本主義をアップデート
するのが保守です[R3/11/2]
https://youtu.be/Y5aI_QIyY9o
<松田学よりひとこと>
今回の総選挙の直後のタイミングで、総選挙の結果と、これを踏まえた今後の
政策課題について述べています。今回は維新が伸びたことが特徴ですが、では、
維新が主唱する「改革」とは何なのか、その本質にある「株主資本主義」の本
質に迫り、これが固定費削減、すなわち人件費や減価償却費を削減して、株主
に配当する財源となる企業利益を最大化する仕組みであり、結果として成長戦
略の「成長」とは、個人消費や国内設備投資を抑制して利益を成長させるもの
であることなどを解説しました。これが、平成の30年間にわたり、日本経済を
停滞させてきた要因。では、これに対抗すべく岸田総理が掲げている「新しい
資本主義」とはどうあるべきなのか。これが意味する「ステークホルダー資本
主義」が、真に保守派が掲げるべき基本思想に裏打ちされなければ、社会主義
と明確な一線を画すことができなくなる恐れがあります。この番組では、その
ような問題提起と、最低限、「新しい資本主義」が備えるべき要件の説明に力
点を置きました。その上で、永久国債の活用も含め、今後の財政政策のあり方
にも触れています。
◆11/5配信 参政党
参政党の政策について(1)~" 新しい国づくり 「 10の柱 」" を解説
https://youtu.be/WRSEjDJpYbc
<松田学よりひとこと>
ようやく出た、参政党の政策…私のもとで参政党が党の政策の骨格をとりまと
め、HPにその概要を公開しました。これについて、参政党チャンネルでは、7
~8回に分けて、解説動画を配信することになっています。ここでご紹介する
のはその第一回目。ここでは政策の全体的な体系や、コミュニティ政策などに
ついて解説しています。
(2)【松田政策研究所Ch】最近の新着動画紹介
◆特番『竹田恒泰さんに訊く!今だから考えよう日本の”国体”とは?』
ゲスト:作家 竹田恒泰氏
https://youtu.be/vu8IV3My4Zo
<松田学よりひとこと>
総選挙が終わり、国民の信任を得た岸田政権のもとで皇位継承問題も年内には
一定の方向性が出されるかどうかが注目される中で、皇室の血を引く竹田恒泰
氏にご発言いただきました。
竹田氏が國體とは何かについて参政党スクールの講師として熱く語ったとき、
受講生の中には感動で涙を流していた方もいました。日本を知ることで日本人
に生まれたことの幸せを実感できたからだと思います。多くの日本国民が、日
本のことを知らない。まず知ることが大事であり、それだけで日本人として幸
福になれるものがあります。そう感じた私は、このことをより多くの方々に知
ってほしいと思い、松田政策研究所チャンネルでこの対談を企画しました。近
く本格化するかもしれない皇位継承問題の議論を前に、まず、日本のことを国
民がもっと知る必要があります。
この対談は眞子様がご結婚された10月26日の当日に収録いたしましたが、一
人の人間として愛を貫かれた眞子様には、今となってはもう、お幸せに…とい
うことでしょう。この問題の本質は、そもそもGHQによって天皇と政治との
関係を監視する機関へと衣替えされ、皇室を守る組織としての建付けになって
いない宮内庁のマネージメント能力の欠陥にもあるようです。現に、宮内庁長
官の発言が問題を悪化させてきた…。どんな芸能人にもついているピーアール
のプロがついていない。このことが、海外に行かれたお二人について、小室氏
への批判にとどまらず、眞子様の幸せ、日本の皇室全体への批判となり、日本
国の尊厳まで傷つける事態にならないことを祈るものです。
女性宮家と旧皇族から養子をとる案の両論にまでこぎつけた皇位継承問題につ
いては、結論がどうなっても国会が大荒れになるリスクを岸田総理がとるとは
思えず、先送りになる、小室氏問題が起こった現在のチャンスを逃すと、将来、
女系天皇に道を拓くほうに行く可能性がある…竹田氏はこう懸念しています。
ここは、高市氏に引っ張って行ってほしいものです。
國體とはそもそも、その国の国柄を現わすものであり、それなくしては、その
国がその国ではなくなってしまうもの。日本の場合の国体とは、天皇陛下と国
民との間の絆であり、それは、血縁、心縁、治縁(治らす、シラス)による祈り
という三つから成り立っている絆。日本国民全体が一つの家族であり、その中
心にある血統が万世一系。二千年の長きにわたって日本民族はこう考えてきた。
だから、万世一系でなくなれば日本は日本でなくなり、日本人は日本人でなく
なってしまう…。このことを頭の片隅においてほしい…。
◆松田学のニュース解説 新型C〇〇最新情報
YouTube→ https://youtu.be/bmqW7iYV1eQ
本編→ https://www.nicovideo.jp/watch/so39574657
<松田学よりひとこと>
以下、この番組で取り上げたニュースと、それに対するコメントです。
・「反ワクチン派がフェイスブック上での議論で優勢となっている理由が明らかに」:
ワクチン反対派のコミュニティは、現時点で判断を保留している人々に、より
効果的にリーチし、この層をうまく取り込んでいることがわかったそうで、ワ
クチン接種に及ぼす影響に鑑みて無力化すべきだというニュースです。ただ、
ネットによる煽動と真面目な議論は明確に区別してほしいもの。両者の混同で、
真面目で科学的な議論が不当に弾圧されています。むしろ現在起こっているの
は、ワクチン推進派による世論操作ではないか。こちらは大手メディアなども
使えます。コロナの真実が共有されていない現状をみれば、むしろこちらのほ
うが扇動者でしょう。
・「反マスク派『モンペ』たちが教育委員会で大暴れ、バイデン政権が対応強化」:
人間の自由を求めるための活動が暴力や脅迫と言った手段でなされるのは、そ
の正当性を傷つけることになります。反ワクチン運動も、理性と論理で淡々と
説得すべきもの。子どもたちに打たせないお母さんたちの運動はぜひ、そうで
あってほしいものです。特にワクチン反対派は特殊な変わった人々の集団だと
みられがちです。松田政策研究所は冷静な議論の府として、こうした言論のク
オリティや信用を高める役割を果たしたいと考えています。
・「時短要請応じなかったグローバルダイニング 長谷川社長の言い分は」:
グローバルダイニングも米国では法的根拠に基づいた規制には従っており、そ
こでは、休業しても閉店に追い込まれる懸念のないだけの補償をタイミングよ
く当局から支給されています。規制するなら法的根拠を持った規制と、私権制
限するに足る十分な補償と、その迅速さが必要。システムとしての法制化がな
されれば、「法に従えば自由」が確保されます。同調圧力が健全な常識と社会を
最も崩壊させることになります。
・「なぜイギリスでまた大勢がコロナ感染? 重症化は昨年より少ないものの」:
井上正康先生から次のコメントをいただいています。「ワクチン先進国では軒並
みブレイクスルー感染が起こり、ブースター接種後にも感染が爆発的に増えて
いる事実は、遺伝子ワクチン自体に感染を増強させる要因がある可能性を示唆
しています。その理由として、ADE以外に、未知の免疫制御系へのワクチンの
影響(免疫バランスの阻害作用)などの可能性も考えられます。その理由は、
新型コロナに対する抗スパイク抗体の寿命が極めて短い事から、スパイク自体
に未知の免疫抑制作用がある可能性が考えられるからです。今後、その可能性
を世界が知ることになると思います。」
・「米FDA諮問委、5~11歳へのファイザー製ワクチン接種を推奨」:
日本では新型コロナで子どもはまだ死んでいないのに、米国ではなぜ、子ども
たちも死んでいるのか?井上先生から次のコメントです。「子供の新型コロナ
耐性に関する国ごとの要因に関しては確実な一次情報を知りません。これに関
連しては新型コロナによるリスクが肥満者で圧倒的に高い、及び、米国でも特
に黒人や貧困層の子供の肥満度が深刻なレベルである事が知られています。肥
満は腸内細菌代謝による食物繊維から産生される短鎖脂肪酸(酢酸、プロピオ
ン酸、酪酸=ソックスの臭い分子)の中の酪酸がリンパ球と脂肪細胞の膜上の
受容体を刺激する事により、前者では免疫暴走、後者では脂肪の取り込みによ
る肥満を抑制する事が知られています。すなわち、肥満=過剰な炎症反応と言
う関係があり、これが過剰な免疫反応(アレルギー反応など)を誘起してウイ
ルス感染症を重症化させる要因と考えられています。ジャンクフードを多食す
る米国貧困層の食物繊維摂取量が少なくて肥満大国である事実が新型コロナの
リスクを高めている事が一因である可能性はあると考えられます。」
・「子どもへのワクチン メリットは?リスクは?」:
井上先生からのコメントは「老人保護目的でコロナリスク皆無の子供にワクチ
ンを打つこと」は異常です。ワクチンに感染抑制効果や発症抑制効果が有るの
なら、摂取済みの高齢者は心配する必要はないことになります。2回接種者で
もブレイクスルー感染するのであれば、子供に摂取しても感染拡大を防げない
ことになります。子供では心筋症が誘発され(男児>女児)、ファイザー社ワ
クチン投与マウスでも心筋炎を発症する事実が判明しており、この事実だけで
も子供にワクチンを接種すべきではない。大人は自己責任による選択の結果な
ので仕方ありませんが、判断力が未だなく、死亡リスクのない子どもたちに、
心筋炎などの副反応リスクがあるワクチン接種を事実上強制することは、リス
クベネフィットの判断上で大きくバランスを失しています。
・このほか、ワクチン接種証明は憲法違反とする植草一秀氏の見解や、「アベ
ノマスク」の在庫が積みあがり、保管料が6億円にも上っているとのニュース
なども取り上げています。
◆特番『アフガニスタンを中国の墓場にせよ タリバンは日本にとって、
利用価値があるか』ゲスト:著作家 宇山卓栄氏
https://youtu.be/TrCB1OSA_ck
<松田学よりひとこと>
21世紀は文明の中心が西洋から東洋へと回帰していく世紀だというのが、文
明法則史学の教えるところ。確かに、今世紀の最初の年に起こった9・11から
始まって、リーマンショック、その後の世界の中国化、日本の3・11、そして
2020年のコロナパンデミックと、それを象徴する歴史的大事件や潮流が次々と
起こってきています。20世紀に米国一極という形で一つの極みに到達した潮流
にノーが突き付けられたのが、9・11の同時多発テロ、その後のアフガン侵攻
から20年を経て、2021年にはタリバンによるカブール征圧により、米国中心
の世界秩序の崩壊には、一定の結論が出たといえます。
では、東洋を中心とする文明の担い手は中国なのか…。決してそうではないと
いうことを示すのが、文明史的な意味での日本の使命なのではないか、私が政
治理念として「日本新秩序」を掲げてきた理由の一つがここにあります。世界
的な戦略家であるルトワック氏が松田政策研究所チャンネルでかつて語ったよ
うに、この覇権的大陸国家に対する地政学的戦略の要諦の一つになるのが、そ
の周辺にさまざまな形で日本が関わることにより、覇権国家の関心やエネルギ
ーを分散させること。
日本にとってアフガニスタンが、その戦略遂行の上で照準を当てるべき重要な
位置にあることを改めて想起させてくれるのが、ここでご紹介する宇山卓栄氏
との対談です。
地政学的に対中戦略に最も意を用いなければならない宿命にある日本は、アフ
ガンのタリバン政権とどう向き合うべきなのか、欧米と同じく人権弾圧批判の
きれいごとを言っていて済むものなのか、そこには上記の戦略的な視点が必要
になってくる、だとすれば、岸田政権には重大な決断が迫られているといえます。
第一次世界大戦前にバルカン半島は「ヨーロッパの火薬庫」と言われましたが、
多数の山岳部族がゲリラ的に点在してきた要衝の地として、アフガニスタンは
歴史を通じて、アジアの火薬庫といえるかもしれません。世界史を変えるイン
パクトをもたらした2021年8月15日のカブール征圧をどう捉えるべきなのか、
これを歴史から遡って複眼的、立体的にとらえていくと、色々なものがみえて
きます。そこはさすがは宇山さん、世界史の教科書には出てこない史実につい
ても、現在にもつながるその背景についても、これだけわかりやすい整理は、
他になかなかないと思います。
◆特番『男系維持はできないのか?皇位継承問題を小林よしのり氏に問う
ゲスト:漫画家 小林よしのり氏
https://youtu.be/--PB81TIPj8
<松田学よりひとこと>
日本の國體の中核をなすのが万世一系であり、男系皇統を維持しなければ日本
が日本でなくなる…これは保守派にとっては論じるまでもない真理です。
ただ、女系容認論の側は精密な議論を組み立てており、これには容易に反駁で
きない、本物の保守であれば、女系容認論になる、ぜひ、小林よしのりさんと
議論してみてほしい…こういう話を保守系の方から耳にしまして、早速、今度
はコロナ問題ではなく、皇位継承問題で、女系容認論者としても知られる漫画
家の小林よしのり氏と対談することになりました。
保守系の視聴者が多い松田政策研究所チャンネルとしては冒険です。批判の大
合唱、ブーイングの嵐になるかもしれない、チャンネル登録をやめる人が続出
するかもしれない…。しかし、これから政府でも皇位継承の議論が本格化する
可能性がある中にあって、実際に男系維持を確保するためには、相手の論理が
精密であればあるほど、男系派としては相当な理論武装をしておくことが不可
欠ではないか…。そのためには、女系容認論では最右翼の論者の立論をきちん
と知っておくことが欠かせないのではないか…
実際にやってみたところ…意外でした。小林氏の立論は極めて明快でわかりや
すく、確かに反論しにくいものなのですが、要するに、大事なのは皇室を永遠
に維持していくことであり、その上でリアリティを考えれば、現状のままでは
男系論者は敗けちゃうよ、という警告。もし、男系を本当に維持したいなら、
もたもたしていてはダメだ、事は急げ、として、彼なりの答まで示しています。
例えば…男系継承者に早く名乗り出ていただき、これをもって皇室典範を直ち
に改正すること。実体がないのに法改正などできないでしょ…。あるいは…、
女性天皇は過去にも例があり問題ないのだから、皇室典範を改正して、愛子さ
まを早く皇太子に決めれば、男系の方で愛子さまのご結婚相手が現れるかもし
れない…。いずれも難点はありますが、この議論がそう一筋縄ではいかないも
のであることは確かです。
おかげさまで、番組は全体として好評なようです。配信に当たっては、男系論
者で知られる宇山卓栄氏にも相談していたのですが、配信後、同氏から次のよ
うなコメントが来ていますのでご紹介します。「小林よしのり氏の動画は概ね、
好評で良かったです。何と言っても、『考え方の異なる人の意見を聞こうとす
る松田先生の真摯な姿勢』という評価コメントが多くあったのは喜ばしいこと
であります。」
この対談は、眞子様の問題から入りましたが、これについても小林氏は、成程
…と思わせることを言っておられます。ご結婚のときに涙を流したと言う同氏
は、皇室には人権がなく、何を言われても一切、反論ができない、民間人にな
って初めて、会見の場で本当のことを眞子様は言ってくれた…。皇室は国民と
いう大海に浮かぶ船のようなもの、これを沈没させないよう永続させるために
必要な皇室の権威というのは、国民と皇室の両者が努力して勝ち得るもの、い
つも繰り返される皇室バッシングを言い加減にやめろ…。
それにしても、眞子様を見ても歴史を検証しても、日本は伝統的に女性中心の
国であるという点については、日頃の生活実感から納得する男性が多いのでは
ないでしょうか…。
◆特番『メディアの”ウソ”がすべてばれた!総選挙総括』
ゲスト:批評家 西村幸祐氏
https://youtu.be/I2JLq7oJ7Lo
<松田学よりひとこと>
今回の総選挙が示したのは、主要メディアのご臨終と、戦後の「60年体制」の
終焉である…西村幸祐氏に総選挙を総括して今後の日本の政治のあるべき政治
の方向について展望していただきました。
小沢一郎の凋落と辻元清美の落選は、連合国(国連)への従属体制のもとで、
自民党と社会党が現状維持を続けてきた戦後レジームが終ったことを象徴する
もの。今回、ニッチの間で伸びた維新と、いかなる連携を組んでいくかがポイ
ントとなるが、2012年に伸びた際の「たちあがれ日本」系が国会を仕切ってい
たときほどの勢いは今の維新にはない。その時代に自民に代わって保守政治を
推進しようとしていた記憶がある有権者が、大阪で今の維新を未だに支えている。
いまは百年に一度の変革期であり、色々なことが起こるが、これからの日本の
政治の課題は、戦後体制を引きずる自民党と、それを超える勢力との拮抗によ
ってアウフヘーベンを達成すること。しかし、橋下徹氏は自分がそういう位置
にいることへの認識がなく、維新の国家観が問われてくるが、維新がそれを欠
いているとすれば、新しい政治勢力の台頭が不可欠になる。岸田総理の「新し
い資本主義」も、口ではなんとでも言えるのであり、そこにどんな命を吹き込
めるのか。喫緊の課題は、米国が内戦状態へと崩壊している中にあって、いま
や東アジアが冷戦の最前線になっていることに、経済安全保障を含めて具体的
にどう対応していくかだが、今回の総選挙でそれを主張していた人はいなかった。
西村幸祐氏が示唆してくれたのは、私がこれまで歩んできた路線が、百年に一
度の変革期において、戦後レジームの次なる日本を構築すべきアウフヘーベン
を起こすという時代的大課題を実現する上で、正しい政治路線そのものだとい
うことです。これは、「立ちあがれ日本」から政治活動を始め、石原、平沼両氏
とともに日本維新の会に合流して維新の国会議員団で国会活動、その後の分党
で両氏とともに次世代の党で信念を貫き、今度は参政党…という流れからも言
えること。現在、「アウフヘーベン」に向けた大作業を参政党で進めております。
(3)松田学のニュース解説
◆松田学のニュース解説 日本は”経済と言論”の安全保障を守れるのか?
https://youtu.be/czuqlOHXJVA
<松田学よりひとこと>
軍事以外の安全保障として経済安全保障が脚光を浴びていますが、情報技術の
飛躍的進歩がもう一つ、人類社会の課題としてもたらしたものとして「言論安
全保障」をこの番組で提起しています。まずは半導体。TSMCが日本で半導
体工場建設を決定し、24年終盤から生産開始計画ということですが、どうも、
回路線幅28ナノメートルならびに22ナノの半導体製造。イノベーションが5ナ
ノへと進められている現在、日本はまだまだです。米国ではマイアミ市がビッ
トコインでの職員給与支払いを決めました。同市はトークンエコノミーの構築
を目指しているようです。あのLINE問題では「経済安全保障上、極めて不適切」
との調査結果が出ました。「韓国色」は隠されてきたようです。フェイスブッ
クでは、子どもを含む利用者がフェイスブック中毒になるよう同社が仕向けて
きた周到な取り組みの実態が内部告発で明らかにされ、GAFAの横暴を批判す
る世論が高まっています。これも情報技術がユーザーの安全を損なう事態だと
いえるでしょう。これは私たち「ユーチューバー」にとっては懸念を呼び起こ
す事態なのですが、Googleが気候変動の存在などに関する「確立されたコンセ
ンサス」に反する言論への規制を11月から導入することになりました。
コロナだけでなく、この問題でも言えることが限られてきそうです。言論の安
全保障への脅威としてもう一つ、中国が民間企業の報道事業の禁止案を公表し、
メディア統制の強化へ乗り出しました。これはGAFAによる言論規制よりもは
るかに厳しい規制。安全保障として考えなければならない領域がどんどん多様
化しています。
◆松田学のニュース解説 総選挙に合わせ中・ロ艦艇大隅海峡通過!
緊張感増す安全保障環境
https://youtu.be/kKzP6kAliXU
<松田学よりひとこと>
総選挙の公示日に北朝鮮がミサイルを発射、これに続き、総選挙中に中国とロ
シアまでが、海軍艦艇計10隻、日本周辺海域を一周しました。この番組では、
中国の極超音速ミサイル試験と、これがもたらす軍拡競争について詳しく解説
しています。中国が試験を実施している最近の状況は「スプートニク的瞬間」
であるとも…。中国、ロシア、北朝鮮が、米国のミサイル防衛に勝とうと熱心
に取り組んでいるなか、ミサイル防衛を制限する現在の条約体制が果たして正
しいのかという議論も台頭しています。米国の通信当局は、中国の通信大手の
事業免許を取り消しました。安全保障上の懸念が理由です。東アジアでは台湾
情勢が最も心配ですが、台湾は最近、欧州との関係を強化。政府要人をそれぞ
れ派遣し合っています。これに対抗するように、王毅氏が欧州を訪問していま
すが、欧州の大陸中国離れは著しいようです。そのような中で、米国は台湾の
国連機関参加に支持を求め始めました。また、米国の重鎮議員は国連の台湾追
放決議であるアルバニア決議を「中国が悪用した」と批判しています。台湾を
巡って米中が火花を散らす中で、日本は中国にどう臨むのか。総選挙中には萩
生田経産大臣がオンラインで主要7か国の貿易担当大臣会合に参加、中国を念
頭に「国家により行われる強制労働への懸念を共有する」とした共同声明をま
とめました。また、岸田総理は、日本と東南アジア諸国連合(ASEAN)の首脳
会議にテレビ会議方式で参加し、安倍内閣の外相時代に対ASEAN外交に力
を入れてきたことを強調しました。インド太平洋は対中「主戦場」…。ASEAN
への日本の影響力拡大が着々と進められています。
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松田政策研究所は、松田学の講演やセミナーのご依頼を承っております。
『日本新秩序!日本の未来を描かずして改革も成長も安心もなし!松田学が日
本の未来と国家像について語ります』松田政策研究所代表、元衆議院議員東京
大学大学院客員教授の松田学が専門である金融・財政、マクロ経済だけにとど
まらずIT、やAI(人工知能)、サイバーセキュリティや危機管理などに対
する最先端の研究と松田学が考える確固たる国家像と未来予測による知見を皆
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3.松田学 政策発信
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*ここでは松田学の過去の政策提言や国会・政治社会・経済・文化等のアーカ
イブを中心に案内して参ります。もちろん最新の松田学の提言や国会に関する
分析などもUPして参ります。
*<2021年11月7日UP>
3回目のブースター接種の前に、この警告に耳を…動物実験の現場より、村上
康文先生からの提言
日本では、極めて感染力の強いデルタ株による第5波も、これまでの新型コロ
ナの4つの波と同様、集団免疫の成立によって急速に収束しましたが、150年
前のロシア風邪(旧型コロナ)や100年前のスペイン風邪(インフルエンザ)
がそうであるように、ウイルスの変異はずっと続いていくものとされています
ので、今度の冬に向けて第6波の到来を懸念すべきなのは当然のことと思います。
英国など諸外国では、このところまた、感染の拡大がみられ、もはやワクチン
の2回接種では新型コロナへの感染を防ぎきれるものではないことは世界的に
常識化しました。
このような中で、各国でも日本でも3回目のワクチン接種、すなわちブースタ
ー接種が進められようとしていますが、東京理科大学名誉教授の村上康文先生
は、これまでの長年にわたる動物実験から得られている知見に基づいて、何度
もワクチンを接種すること自体に警告を発しており、その衝撃的なメッセージ
が一部でも話題になったようです。
<続きはこちら>↓
https://ameblo.jp/matsuda-manabu/entry-12708788804.html
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4.編集後記
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こんにちは事務局です。
当Chでは眞子様と小室氏のご結婚に際して皇室についていくつか連続して動
画配信いたしました。賛否様々ですが配信してよかったと感じています。
その中で竹田恒泰氏が紹介してくれた下記書籍は入門書として大変読みやすい
本になっております。ぜひご一読ください。
『入門 「女性天皇」と「女系天皇」はどう違うのか 今さら人に聞けない天皇・
皇室の基礎知識』→ http://u0u1.net/Z53B
松田学通信編集部
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