メディアと医療界を過信する日本国民の不幸の構造~緊急事態宣言の再延長が意味するもの~松田 学 通信 vol.158 2021.3.08
2021/03/08 (Mon) 08:30
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
松田学通信vol.158 2021.3.08
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
メールマガジンに登録いただいた方、名刺交換をさせていただいた方、丹羽経
済塾にご参加いただいた方に一斉配信しております。今後配信が不要な場合は
返信にてその旨お知らせください。メールアドレス変更についても返信にて承
ります。※SSL暗号化通信標準装備(Verisign証明書取得)
_/_/ INDEX _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
1. コラム
メディアと医療界を過信する日本国民の不幸の構造
~緊急事態宣言の再延長が意味するもの~
2. 活動報告/セミナー情報
〇出演番組・イベント・寄稿等
(1)松田学登壇 3月15日(月)開催 緊急国民集会
『コロナ過から日本を救え!!』
(2)【松田学出演番組・寄稿紹介】
(3)【松田政策研究所Ch】最近の新着動画紹介
(4)松田学のニュース解説
(5)講演・セミナー講師依頼はこちら
〇各情報発信・ツール紹介
(1)各種 SNS紹介
3. 松田学 政策発信
*<2021年3月7日UP>
いまや最大の中国脅威論となったデジタル人民元
~新たな通貨覇権戦争が開始された~
4. 編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1. 松田学 コラム
メディアと医療界を過信する日本国民の不幸の構造
~緊急事態宣言の再延長が意味するもの~
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
3月5日は啓蟄(けいちつ)の日ですが、4都県の住民にとって、今年は啓蟄
の日とはいえませんでした。啓は「ひらく」、蟄(ちつ)は「土中で冬ごもり
している虫」。大地が暖まって、冬眠していた虫が春の訪れを感じ、穴から出
てくることを意味します。その日、私は道端に花開く梅の花を写真に収め、次
の文とともにフェイスブックにアップしました。
「咲いた、咲いた…この一年、テレビから聞こえてきたのは…『最多、最多…』
今度は『下げ止まった』で春の到来は二週間延期…感染者の数字で凍てついて
しまったのがコロナ脳…医療現場の心ある関係者の方々から次々と『言えない
けれど、その通りです。早く騒ぎが終わってほしい』…。なぜ言えないのか、
いまだに不思議ですが…。」
この日は、夜に菅総理が記者会見をした日になりました。緊急事態宣言の再延
長!?このこと自体が政権と常識的判断力にとっての緊急事態!!ではないで
しょうか。「ゼロコロナ」神話から卒業しないと、事態はいつまでも収束しま
せん。深刻なコロナ脳を、感染症の基礎知識で治さねばと痛感します。医療現
場の分かっている方々にも、早く声を上げてほしいもの。啓蟄の日、首都4都
県の住民は、穴から出ることを止められました。
今回は、この緊急事態宣言をめぐり、私たちの社会経済活動にストップをかけ
ている医療の問題や、コロナ脳を国民に強いたメディアの問題などについて触
れてみます。日本人は世界一、メディアを信頼している国民。それが日本国民
の不幸の原因だとの分析もあります。総務省接待の背景にも、テレビメディア
の構造問題の存在が指摘されています。
『コラムの続きはこちらから・・・』↓
https://tinyurl.com/pnw3jfuz
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2. 活動報告/セミナー情報
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
============================================
出演番組・イベント・寄稿等
============================================
(1)松田学登壇 3月15日(月)開催 緊急国民集会
『コロナ過から日本を救え!!』 防衛問題研究会主催
登壇者 小川榮太郎/松田学
コロナ騒動から1年が過ぎようとしている。コロナにより日本経済は失速。自
殺者が後を絶たない現状。小川榮太郎氏はこの危機をいち早く世論に問い、安
倍総理と共に被害を食い止めてこられた。そして松田学氏は松田政策研究所チ
ャンネルで科学的根拠に基づく適切な対応を訴えてこられた。この憂国の士で
あるお二人にあるべきコロナ対応について語って頂き、日本の危機を救う手立
てを皆さんと共に考えていきたい。
------------------------------------------------------------
【申込先】申込み不要
【日 時】3月15日(月) 13:30~16:00(13:00開場)
【参加費】参加無料
【会 場】衆議院第1議員会館 地下会議室
------------------------------------------------------------
(2)【松田学出演番組・寄稿紹介】
◆3/2配信 ch桜
【松田学】崩れた常識を取り戻そう~コロナ、ポリコレ、そして接待問題
[桜R3/3/2]
https://youtu.be/LLxRcvJ4s6k
<松田学よりひとこと>
今回取り上げたいくつかの問題は、いずれも、我々日本人が長い歴史を通じて
積み上げてきた社会常識が問われていることを示しているのではないか、そん
な視点から括って論じてみました。免疫に関する「二重の神風」に恵まれ、新
型コロナのおかげで昨年の死者数が減少し、しかも減少幅が世界一のこの日本
で、常識力と物事を俯瞰する力と感染症の基礎知識があれば、緊急事態宣言と
か医療崩壊などはあり得ない事態。コロナについては日本の医療資源の配分の
問題も指摘しました。
ポリコレといえば、最近の米国ではLGBTが高じて「LGBTQQIAAP」
…みんな平等で多様性なら、スポーツ競技は、トイレは…?米大統領選ではザ
ッカーバーグのお金で違法行為がなされても、トランプを落とせば「民主主義」
を守ったから正義…!?
総務省接待問題を正当化するわけではありませんが、この事件でまた、官民の
情報共有は「断絶」状態になるでしょう。プラトンの「饗宴」(シンポジオン)
とは、シン=ともに、ポジス=酒を飲む、これがシンポジウムの語源になったこ
とを忘れてはなりません。
ミクロの正義も大事ですが、これがマクロの国益を損わないよう、長年にわた
って築かれてきた人間社会の知恵や常識をポリコレの横行から守るために、私
たち一人一人のバランス感覚に基づいた大人としてのコモンセンスが問われて
いるのだろうと思います。
◆3/5配信 参政党
【一体保守ってなに!!?】参政党・アドバイザーの田母神 俊雄さんにインタビュー!
【政党DIY→参政党 神谷宗幣×松田学】#89
https://youtu.be/kJldhlEmTTo
<松田学よりひとこと>
あの田母神俊雄氏が参政党のアドバイザーになったことを契機に、ボードメン
バーである神谷氏とともに鼎談をいたしました。田母神氏は、今の自民党が日
本を取り戻す保守の政党になっていない。左からの攻撃に迎合している。自民
党の右側に軸足を置く政党があって、もっとやらねば駄目だよと国会で言わな
いと、日本はズルズルと駄目になる。その役目を参政党に期待しているとのこと。
保守とは何か。それは長年続いてきた伝統や文化や商慣習などに敬意を払うこ
と。直せと言っても、長年そうなってきたことにはそれなりの理由があるのに、
いっときの考えで壊してしまう。平成の30年はそうだった。「改革」で何かよ
くなったことはあったか?20年後30年後の日本の出来上がりはこうなんだと
いうことを創り出さないと、保守とは何かもわからなくなる。
将来の住宅の在り方を描き、色々な社会問題の解決は大家族制で。地域社会の
つながりを大事にし、防災で地域のまとまりを創る。この考え方で街づくりを
考える。
自分の国は自分で守るという意識を国民が持たねばならない。国軍を持ち、軍
事力があって国が守られているという状態がないと日本はフラフラが続くだけ。
昔の軍は、それぞれの地方に根差していた。地方のまとまりで軍を構成しては
どうか。
昔は戦争をやるために軍があった。今は戦争しないために軍がある。強い力で
構えている人にとびかかる人はいない。国力の地盤は経済力。GDPが平成時代
に伸びなかったのは何かが間違っていた。政治は結果が全て。他国並みに成長
していたら、我々の生活は相当、違っていた。言論の自由も阻害されている。
政治的な自由を拡大し、他人に迷惑をかけないなら何をやるのも自由。
こうおっしゃる田母神さんには、これからアドバイザーとして党の色々な場面
にお顔を出していただくことになります。
(3)【松田政策研究所Ch】最近の新着動画紹介
◆特番『韓国慰安婦訴訟賠償命令に日本政府はどう対応すべきか?』
ゲスト:自民党参議院議員有村治子氏&情報戦略アナリスト山岡鉄秀氏
https://youtu.be/3eMvWj_u9qE
<松田学よりひとこと>
有村治子参議院議員を交えてのこの三人による鼎談、前回は、次期駐日韓国大
使の反日ぶりや、これを受け容れる日本の外交当局を有村議員が斬りましたが、
今回は、慰安婦に関するトンデモ判決を切り口に韓国問題を斬りました。
国家主権とは何か、その根本を日本国民は忘れてはならない。それはどの国に
も支配されない統治である。それは韓国の司法にも、中国の海警法などにも服
さないものである。こんな当たり前のことを確認しなければならないのは、日
本がなめられているからでしょう。真面目な日本人は正論を大事にします。し
かし、国際社会では正論は通じないと考えねばならないのが現実。
「助けず、教えず、関わらず。」の悲韓三原則で最も大事なのは、ヘンなこと
をしたらお仕置きを間髪入れずに実行すること。今回の判決に対しても日本は
明確な制裁措置をやっていない…。
やはり論点は日本の国際発信力に。英語の発想による英語の表現で国際社会に
対するメッセージを瞬時に発することができなければ、何をやっても無駄です。
与党議員を意識されているからか、有村氏は山岡氏に押され気味でしたが、真
の国士保守系議員は、何も政府与党の立場をとらなくていいと思います。ガン
ガン言ってください。日本もガンガン行動しましょう。
自民党がこのような議員がマジョリティを占めるようになるのが理想ですが、
なかなか難しいかもしれません。だから、この対談でも言及されていた中山恭
子さんが引き継いだ、かつての次世代の党のような存在が必要なのでしょう。
◆特番『慰安婦問題に波紋!ラムザイヤー学術論文をどう評価する?』
ゲスト:麗澤大学客員教授 西岡力氏
https://youtu.be/I8y5ZT5lzk8
<松田学よりひとこと>
従軍慰安婦は契約関係に基づくものだった…ハーバード大学のラムザイヤー教
授の論文が注目されていますが。これは、強制連行や「性奴隷」を前提としな
い契約関係から当時の事象が最も合理的に説明されることを、経済学と契約論
の立場から明らかにした学術論文です。
韓国側からは、これに対する批判キャンペーンが盛り上がっていますが、西岡
力先生によると、従軍慰安婦を巡る状況には最近、3つの変化があるようです。
(1) 国際社会では米国からも性奴隷を前提としない説も議論しようという動き
が出てきたこと。
(2) 韓国内でも、自分たちの間違った歴史認識を正そうとするアンチ反日派の
動きが強まっていること。
(3)日本の外務省が明確な反論をするようになったこと。
この(3)については、かつて私が衆議院議員のときに属していた旧「次世代の党」
の流れが実現した成果であるとして西岡先生は高く評価しています。
この番組の概要欄からは、上記(2)に関し、ラムザイヤー論文に対する韓国側の
批判を強くいさめる旨の韓国のアンチ反日派からの発信動画(日本語字幕付き)
として、次の2本をご覧いだたけます。
<李承晩TV>「ハーバード大教授の慰安婦論文を正しく読む」、「'慰安婦契約'の証拠」
西岡先生がおっしゃるように、日韓二国間関係だけ見ていれば正しい「非韓三
原則」も、中国の覇権的動きや国際社会での日本の名誉のことまで視野に入れ
れば、せっかく台頭している韓国内アンチ反日派の動きをサポートすることは
必要かもしれません。その前に、日本人自身が正しい歴史認識で一枚岩になる
ことがもっと大きな課題ですが…。
◆特番『ウイグル人権問題に対する日本と日本企業の対応』
ゲスト:雑文家 三浦小太郎氏
https://youtu.be/JWQkpq4xi78
<松田学よりひとこと>
ウイグル人などへの中国共産党による人権弾圧に対する毅然たる対応が国会で
も議論になっていますが、その前提は日本独自の情報収集力。ただ、諜報機関
を持たない日本の場合、草の根レベルでの民間によるフィールドインテリジェ
ンスで、米国流とは異なる諜報能力を持つべしというのは、ルトワック氏が松
田政策研究所チャンネルで菅総理にアドバイスしている通りです。そのために
は、善悪白黒の欧米流二元論の単純なデカップリングではなく、日本がある意
味、深く中国等に入り込むことも、地政学的な日本独自の役割なのかもしれま
せん。
このことを感じさせてくれた三浦小太郎氏との対談を通じて、もう一つ、日本
の国際社会における立ち位置として考えさせられたのは、19世紀的な植民地支
配を21世紀に復活させているが如き中国に対し、いま改めて、植民地支配から
の解放という立場を日本がとること。
確かに、かつて日本が第二次大戦時に大東亜秩序を掲げて目指したのが、白人
による植民地支配からアジアを解放することであり、それによる平等な国際秩
序が戦後、出来上がったという歴史的事実が存在します。その手段が戦争によ
らないものとなったこんにち、覇権的支配からの解放という思想は、歴史的に
一貫する日本独自の大義名分となり得るものかもしれません。
ポリコレが蔓延する欧米と一緒になって、欧米での報道のみをもって「人権、
人権」と騒ぐのとはひと味違う、日本ならではの深堀りができてこそ、説得力
ある外交力につながるように思います。
(4)松田学のニュース解説
◆松田学のニュース解説 政府「孤独・孤立対策室」内閣官房に設置
https://youtu.be/z-Pt1lE4jKM
<松田学よりひとこと>
政府は「孤独・孤立対策室」という、ちょっと耳慣れない名称の部局を内閣官
房に設置しました。これは新型コロナウイルス禍で深刻さを増す孤独問題や自
殺対策という時代的要請を受けたものですが、独居老人の孤独死はかねてから
の大問題でもありました。実は、日本は全世帯に占める単身世帯の割合がぐん
ぐんと上昇し、近く、4割を占めるようになります。
特に現在は、コロナ禍で長引く外出自粛で他人との接点が減り、社会から孤立
する人や、若者の間でも精神疾患が増えています。諸外国でも、孤独がテロに
走らせる温床として、このテーマが取り上げられていますが、英国では3年前
に孤独担当大臣が誕生、同国では、約6,500万人の国民のうち900万人以上が
日常的に孤独を感じているとか…。
考えてみれば、日本の長い歴史の中で、核家族とカイシャの2つしか、多くの
国民に居場所がないのは、例外的なのだそうです。これは右肩上がりを前提と
した仕組みであり、もはや血縁核家族だけでは、もたなくなってきました。血
縁を超えて人と人を結びつけるコミュニティの形成が社会の潮流になっていく
かもしれません。これから強まる「多死社会」の中で、人々の生死の問題に解
答を与える場が求められていくことは確かでしょう。
◆松田学のニュース解説 おかしくないか大手メディア!?
朝日新聞赤字決算、NHK受信料訴訟、フェイスブックの検閲
https://youtu.be/FXt5HFb6heI
<松田学よりひとこと>
朝日新聞が赤字に転落、新聞の部数が伸びず、苦境のようです。保守派の皆さ
んからは、それみたことか、かもしれませんが、最近では高齢世代も新聞離れ
が進み、ネットで情報をとる方々が圧倒的な多数派に…。実は、当チャンネル
も視聴者の平均年齢は60代です。大手メディアのほとんどが左翼的であるこ
とに、常識ある国民は辟易しているようです。
ただ、NHK受信料については、先般、東京高裁がテレビ保有者の負担義務を強
める方向での判決を出しました。いずれ、スマホでもテレビを見られることに
なりますが、スマホにも課金…?NHKに対する国民の不満はさまざまな面から
指摘されます。
では、頼りのSNSは…というと、先日、科学的に正しい新型コロナ情報を専門
家がきちんと語っている当チャンネルの番組がYouTubeから理由の開示もな
く、突然削除されたことが示すように、このところ言論規制が強まっているこ
とが問題。今回は、フェイスブックの政治的党派性や、コンテンツに対するフ
ァクトチェックの杜撰さを指摘する報道も番組で取り上げました。
真実を伝える信頼性の高いメディアの確保と、多様で自由な言論空間を守るこ
とが、これから日本では、大きな課題として浮上してくるでしょう。
◆松田学のニュース解説 医療体制ひっ迫!?
改善しないのは平時の協力体制欠如か??
https://youtu.be/Ohh23SFFrKY
<松田学よりひとこと>
今回のコラムでも述べたとおり、新型コロナでの日本の最大の問題は医療側に
あります。医療機関に入院できなかったPCR陽性者はホテルなどの宿泊施設送
りになりますが、1月から緊急事態宣言が発動された11都府県全体の施設使
用率は、感染ピーク時でも3割に過ぎませんでした。結果として、宿泊施設に
入れずに自宅療養となった方々が大半となり、自宅での急な病状悪化で亡くな
る方々が相次ぐことになりました。
では、病院の病床のほうは?日本は新型コロナ患者受入れ病床の割合が欧米の
10分の1以下、つまり、コロナ病床/全病床(1月下旬)は0.87%に過ぎま
せん。英国はこれが22.5%、米国は11.2%です。
日本では新型コロナ対応に向けた、医療システム全体のパフォーマンスの低さ
が目立ち、これが医療崩壊の懸念をもたらして緊急事態宣言の解除を困難化し
ている元凶となっています。
その背景にあるのは、他の先進国では常識化した「Hospitalとは個々の病院で
はなく地域全体を指す」との考え方のもとでの「機能分化と統合」が、日本で
はほとんど進んでいないこと。この番組ではIHN(Integrated Healthcare
Network)の考え方についても説明しています。もちろん、医療における電子
データ化の遅れが、日本では医療資源の弾力的な配分を困難にしていたことも
大事な点です。
医療政策も医療界も、これまでやるべきことをやってこなかったことが、今回、
緊急事態宣言で国民に災禍をもたらしたといえるでしょう。
◆松田学のニュース解説 菅政権、緊急事態宣言再延長!?
https://youtu.be/Uymnc2jSicc
<松田学よりひとこと>
えっ!?緊急事態宣言が再延長…?こんなバカなことはなんとかやめさせられ
ないかという声が、私にも届いてきました。今回のコラムでも述べたように、
菅総理ご自身は宣言を解除したがっていたようです。政府関係者の間でも、延
長なんかしてもキリがないというのが本音でした。
延長の可否を決める目安とされてきた客観的指標である「ステージ4」からの
脱却は、6つの指標のいずれをみても、延長の事実上の意思決定時点では、達
成されていました。怖いのは「緑の狸」さん…?政府内からは「小池氏の術中
にはまっただけ。本来なら7日に断固解除すべきだった」との声が…。
パンデミックの精神的な苦痛により、日本人女性の自殺件数は深刻なほど急増
しているようです。緊急事態宣言が長引くことは、経済面、精神面の両面で国
民の苦しみを増長させることになります。私たちの生活や命が政治的思惑によ
って左右されているとすれば、こちらのほうが日本の危機かもしれません。
◆松田学のニュース解説 ずさん!東京都重症病床使用率がいきなり減少!?
これでいいのか小池都政
https://youtu.be/gVuP_ar5-oE
<松田学よりひとこと>
これも今回のコラムで取り上げた問題です。厚労省は2月26日、東京都の重
症病床使用率の数字を大幅に下方修正しましたが、この大幅修正について、厚
労省や東京都は特段の発表をしていないことに加え、メディアも修正に気づか
ず、誤報を繰り返していたことが大問題。昨年春頃も、厚労省による数字の改
ざんなど、新型コロナをめぐる官邸と厚労省の間には色々な軋轢があることを
耳にしていました。これも「緑の狸」さん…?いずれにしても、この杜撰さ、
厚労省も東京都も、いったい何をやっているのか…。統計数字すら信頼できな
いとは、本当に日本は先進国なのか…。この番組では、あらためて、日本の医
療資源の硬直性や、課題としてのIHNについて、パワーポイントも用いて解
説しました。
(5)講演・セミナー講師依頼はこちら
松田政策研究所は、松田学の講演やセミナーのご依頼を承っております。
『日本新秩序!日本の未来を描かずして改革も成長も安心もなし!松田学が日
本の未来と国家像について語ります』松田政策研究所代表、元衆議院議員東京
大学大学院客員教授の松田学が専門である金融・財政、マクロ経済だけにとど
まらずIT、やAI(人工知能)、サイバーセキュリティや危機管理などに対
する最先端の研究と松田学が考える確固たる国家像と未来予測による知見を皆
さんに語り掛けます。一緒に考えましょう!
詳細はこちら
↓↓↓
https://matsuda-pi.com/request.html
お問い合わせはこちら
↓↓↓
https://matsuda-pi.com/contact.html
============================================
各情報発信・ツール紹介
============================================
(1)各種 SNS紹介
◆松田政策研究所 ホームページ
https://matsuda-pi.com/
◆松田政策研究所 YouTubeページ
https://www.youtube.com/channel/UCAN0E9cZN7n22Ka1-TuVb-Q
◆松田学 公式ホームページはこちら
https://matsuda-manabu.jp/
◆松田学 公式ブログはこちら
https://ameblo.jp/matsuda-manabu/
◆松田政策研究所 フェイスブックはこちら
https://www.facebook.com/matsudaseisaku/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
3. 松田学 政策発信
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
*ここでは松田学の過去の政策提言や国会・政治社会・経済・文化等のアーカ
イブを中心に案内して参ります。もちろん最新の松田学の提言や国会に関する
分析などもUPして参ります。
*<2021年3月7日UP>
いまや最大の中国脅威論となったデジタル人民元
~新たな通貨覇権戦争が開始された~
これまで世界の政治経済、軍事を動かしてきた戦略分野や物資といえば、かつ
ては食料や金、石油といった一次産品であり、近年では金融であったが、今や
それは電子データになった。電子データこそが21世紀の最大の付加価値の源
泉であり、これを国家主導で縦横に活用できる14億人の大国が、新たな国際
秩序形成で世界の主導権を握ろうとしている。
中国がこれから建設しようとしているのは、情報技術をフル活用した恐るべき
経済システムである。最近ようやくデジタル人民元やCBDC(Central Bank
Digital Currency)が日本の報道でも取り上げられるようになったが、デジタル
通貨が経済社会に与えるインパクトへの各界の認識は未だにお粗末なレベルに
とどまっている。菅政権肝煎りのデジタル庁がどこまで未来社会を先取りでき
るかで、日本の命運が決まるかもしれない。
<続きはこちら>↓
https://ameblo.jp/matsuda-manabu/entry-12660944763.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
4. 編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
こんにちは事務局です。
首都圏での緊急事態宣言が2週間の延長となりました。MPIでは早期社会正常
化の言論を続けてきましたが残念です。この再延長はまさにメディアと医師会
の圧力に政権が負けた、とも言えます。1年間の学校行事がすべて中止になっ
た学生の時間を返せと言いたい気持ちです。
松田学通信編集部
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
松田学通信にお心当たりのない方、解除、その他メールマガジンに関する
お問合せは、松田政策研究所までご連絡ください。
E-mail:matsuda@yd-con.com
■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【発行元】松田政策研究所
〒107-0052 東京都港区赤坂9-1-7-472 TEL:03-6434-7354 FAX:03-64347356
URL. http://matsuda-pi.com/ E-mail. matsuda@yd-con.com
FB. https://www.facebook.com/matsudaseisaku/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■
Copyright (c) 2021 Manabu Matsuda. All Rights Reserved.
※メール転送自由。掲載内容の転載・転用は事務局までご一報ください。
松田学通信vol.158 2021.3.08
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
メールマガジンに登録いただいた方、名刺交換をさせていただいた方、丹羽経
済塾にご参加いただいた方に一斉配信しております。今後配信が不要な場合は
返信にてその旨お知らせください。メールアドレス変更についても返信にて承
ります。※SSL暗号化通信標準装備(Verisign証明書取得)
_/_/ INDEX _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
1. コラム
メディアと医療界を過信する日本国民の不幸の構造
~緊急事態宣言の再延長が意味するもの~
2. 活動報告/セミナー情報
〇出演番組・イベント・寄稿等
(1)松田学登壇 3月15日(月)開催 緊急国民集会
『コロナ過から日本を救え!!』
(2)【松田学出演番組・寄稿紹介】
(3)【松田政策研究所Ch】最近の新着動画紹介
(4)松田学のニュース解説
(5)講演・セミナー講師依頼はこちら
〇各情報発信・ツール紹介
(1)各種 SNS紹介
3. 松田学 政策発信
*<2021年3月7日UP>
いまや最大の中国脅威論となったデジタル人民元
~新たな通貨覇権戦争が開始された~
4. 編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1. 松田学 コラム
メディアと医療界を過信する日本国民の不幸の構造
~緊急事態宣言の再延長が意味するもの~
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
3月5日は啓蟄(けいちつ)の日ですが、4都県の住民にとって、今年は啓蟄
の日とはいえませんでした。啓は「ひらく」、蟄(ちつ)は「土中で冬ごもり
している虫」。大地が暖まって、冬眠していた虫が春の訪れを感じ、穴から出
てくることを意味します。その日、私は道端に花開く梅の花を写真に収め、次
の文とともにフェイスブックにアップしました。
「咲いた、咲いた…この一年、テレビから聞こえてきたのは…『最多、最多…』
今度は『下げ止まった』で春の到来は二週間延期…感染者の数字で凍てついて
しまったのがコロナ脳…医療現場の心ある関係者の方々から次々と『言えない
けれど、その通りです。早く騒ぎが終わってほしい』…。なぜ言えないのか、
いまだに不思議ですが…。」
この日は、夜に菅総理が記者会見をした日になりました。緊急事態宣言の再延
長!?このこと自体が政権と常識的判断力にとっての緊急事態!!ではないで
しょうか。「ゼロコロナ」神話から卒業しないと、事態はいつまでも収束しま
せん。深刻なコロナ脳を、感染症の基礎知識で治さねばと痛感します。医療現
場の分かっている方々にも、早く声を上げてほしいもの。啓蟄の日、首都4都
県の住民は、穴から出ることを止められました。
今回は、この緊急事態宣言をめぐり、私たちの社会経済活動にストップをかけ
ている医療の問題や、コロナ脳を国民に強いたメディアの問題などについて触
れてみます。日本人は世界一、メディアを信頼している国民。それが日本国民
の不幸の原因だとの分析もあります。総務省接待の背景にも、テレビメディア
の構造問題の存在が指摘されています。
『コラムの続きはこちらから・・・』↓
https://tinyurl.com/pnw3jfuz
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2. 活動報告/セミナー情報
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
============================================
出演番組・イベント・寄稿等
============================================
(1)松田学登壇 3月15日(月)開催 緊急国民集会
『コロナ過から日本を救え!!』 防衛問題研究会主催
登壇者 小川榮太郎/松田学
コロナ騒動から1年が過ぎようとしている。コロナにより日本経済は失速。自
殺者が後を絶たない現状。小川榮太郎氏はこの危機をいち早く世論に問い、安
倍総理と共に被害を食い止めてこられた。そして松田学氏は松田政策研究所チ
ャンネルで科学的根拠に基づく適切な対応を訴えてこられた。この憂国の士で
あるお二人にあるべきコロナ対応について語って頂き、日本の危機を救う手立
てを皆さんと共に考えていきたい。
------------------------------------------------------------
【申込先】申込み不要
【日 時】3月15日(月) 13:30~16:00(13:00開場)
【参加費】参加無料
【会 場】衆議院第1議員会館 地下会議室
------------------------------------------------------------
(2)【松田学出演番組・寄稿紹介】
◆3/2配信 ch桜
【松田学】崩れた常識を取り戻そう~コロナ、ポリコレ、そして接待問題
[桜R3/3/2]
https://youtu.be/LLxRcvJ4s6k
<松田学よりひとこと>
今回取り上げたいくつかの問題は、いずれも、我々日本人が長い歴史を通じて
積み上げてきた社会常識が問われていることを示しているのではないか、そん
な視点から括って論じてみました。免疫に関する「二重の神風」に恵まれ、新
型コロナのおかげで昨年の死者数が減少し、しかも減少幅が世界一のこの日本
で、常識力と物事を俯瞰する力と感染症の基礎知識があれば、緊急事態宣言と
か医療崩壊などはあり得ない事態。コロナについては日本の医療資源の配分の
問題も指摘しました。
ポリコレといえば、最近の米国ではLGBTが高じて「LGBTQQIAAP」
…みんな平等で多様性なら、スポーツ競技は、トイレは…?米大統領選ではザ
ッカーバーグのお金で違法行為がなされても、トランプを落とせば「民主主義」
を守ったから正義…!?
総務省接待問題を正当化するわけではありませんが、この事件でまた、官民の
情報共有は「断絶」状態になるでしょう。プラトンの「饗宴」(シンポジオン)
とは、シン=ともに、ポジス=酒を飲む、これがシンポジウムの語源になったこ
とを忘れてはなりません。
ミクロの正義も大事ですが、これがマクロの国益を損わないよう、長年にわた
って築かれてきた人間社会の知恵や常識をポリコレの横行から守るために、私
たち一人一人のバランス感覚に基づいた大人としてのコモンセンスが問われて
いるのだろうと思います。
◆3/5配信 参政党
【一体保守ってなに!!?】参政党・アドバイザーの田母神 俊雄さんにインタビュー!
【政党DIY→参政党 神谷宗幣×松田学】#89
https://youtu.be/kJldhlEmTTo
<松田学よりひとこと>
あの田母神俊雄氏が参政党のアドバイザーになったことを契機に、ボードメン
バーである神谷氏とともに鼎談をいたしました。田母神氏は、今の自民党が日
本を取り戻す保守の政党になっていない。左からの攻撃に迎合している。自民
党の右側に軸足を置く政党があって、もっとやらねば駄目だよと国会で言わな
いと、日本はズルズルと駄目になる。その役目を参政党に期待しているとのこと。
保守とは何か。それは長年続いてきた伝統や文化や商慣習などに敬意を払うこ
と。直せと言っても、長年そうなってきたことにはそれなりの理由があるのに、
いっときの考えで壊してしまう。平成の30年はそうだった。「改革」で何かよ
くなったことはあったか?20年後30年後の日本の出来上がりはこうなんだと
いうことを創り出さないと、保守とは何かもわからなくなる。
将来の住宅の在り方を描き、色々な社会問題の解決は大家族制で。地域社会の
つながりを大事にし、防災で地域のまとまりを創る。この考え方で街づくりを
考える。
自分の国は自分で守るという意識を国民が持たねばならない。国軍を持ち、軍
事力があって国が守られているという状態がないと日本はフラフラが続くだけ。
昔の軍は、それぞれの地方に根差していた。地方のまとまりで軍を構成しては
どうか。
昔は戦争をやるために軍があった。今は戦争しないために軍がある。強い力で
構えている人にとびかかる人はいない。国力の地盤は経済力。GDPが平成時代
に伸びなかったのは何かが間違っていた。政治は結果が全て。他国並みに成長
していたら、我々の生活は相当、違っていた。言論の自由も阻害されている。
政治的な自由を拡大し、他人に迷惑をかけないなら何をやるのも自由。
こうおっしゃる田母神さんには、これからアドバイザーとして党の色々な場面
にお顔を出していただくことになります。
(3)【松田政策研究所Ch】最近の新着動画紹介
◆特番『韓国慰安婦訴訟賠償命令に日本政府はどう対応すべきか?』
ゲスト:自民党参議院議員有村治子氏&情報戦略アナリスト山岡鉄秀氏
https://youtu.be/3eMvWj_u9qE
<松田学よりひとこと>
有村治子参議院議員を交えてのこの三人による鼎談、前回は、次期駐日韓国大
使の反日ぶりや、これを受け容れる日本の外交当局を有村議員が斬りましたが、
今回は、慰安婦に関するトンデモ判決を切り口に韓国問題を斬りました。
国家主権とは何か、その根本を日本国民は忘れてはならない。それはどの国に
も支配されない統治である。それは韓国の司法にも、中国の海警法などにも服
さないものである。こんな当たり前のことを確認しなければならないのは、日
本がなめられているからでしょう。真面目な日本人は正論を大事にします。し
かし、国際社会では正論は通じないと考えねばならないのが現実。
「助けず、教えず、関わらず。」の悲韓三原則で最も大事なのは、ヘンなこと
をしたらお仕置きを間髪入れずに実行すること。今回の判決に対しても日本は
明確な制裁措置をやっていない…。
やはり論点は日本の国際発信力に。英語の発想による英語の表現で国際社会に
対するメッセージを瞬時に発することができなければ、何をやっても無駄です。
与党議員を意識されているからか、有村氏は山岡氏に押され気味でしたが、真
の国士保守系議員は、何も政府与党の立場をとらなくていいと思います。ガン
ガン言ってください。日本もガンガン行動しましょう。
自民党がこのような議員がマジョリティを占めるようになるのが理想ですが、
なかなか難しいかもしれません。だから、この対談でも言及されていた中山恭
子さんが引き継いだ、かつての次世代の党のような存在が必要なのでしょう。
◆特番『慰安婦問題に波紋!ラムザイヤー学術論文をどう評価する?』
ゲスト:麗澤大学客員教授 西岡力氏
https://youtu.be/I8y5ZT5lzk8
<松田学よりひとこと>
従軍慰安婦は契約関係に基づくものだった…ハーバード大学のラムザイヤー教
授の論文が注目されていますが。これは、強制連行や「性奴隷」を前提としな
い契約関係から当時の事象が最も合理的に説明されることを、経済学と契約論
の立場から明らかにした学術論文です。
韓国側からは、これに対する批判キャンペーンが盛り上がっていますが、西岡
力先生によると、従軍慰安婦を巡る状況には最近、3つの変化があるようです。
(1) 国際社会では米国からも性奴隷を前提としない説も議論しようという動き
が出てきたこと。
(2) 韓国内でも、自分たちの間違った歴史認識を正そうとするアンチ反日派の
動きが強まっていること。
(3)日本の外務省が明確な反論をするようになったこと。
この(3)については、かつて私が衆議院議員のときに属していた旧「次世代の党」
の流れが実現した成果であるとして西岡先生は高く評価しています。
この番組の概要欄からは、上記(2)に関し、ラムザイヤー論文に対する韓国側の
批判を強くいさめる旨の韓国のアンチ反日派からの発信動画(日本語字幕付き)
として、次の2本をご覧いだたけます。
<李承晩TV>「ハーバード大教授の慰安婦論文を正しく読む」、「'慰安婦契約'の証拠」
西岡先生がおっしゃるように、日韓二国間関係だけ見ていれば正しい「非韓三
原則」も、中国の覇権的動きや国際社会での日本の名誉のことまで視野に入れ
れば、せっかく台頭している韓国内アンチ反日派の動きをサポートすることは
必要かもしれません。その前に、日本人自身が正しい歴史認識で一枚岩になる
ことがもっと大きな課題ですが…。
◆特番『ウイグル人権問題に対する日本と日本企業の対応』
ゲスト:雑文家 三浦小太郎氏
https://youtu.be/JWQkpq4xi78
<松田学よりひとこと>
ウイグル人などへの中国共産党による人権弾圧に対する毅然たる対応が国会で
も議論になっていますが、その前提は日本独自の情報収集力。ただ、諜報機関
を持たない日本の場合、草の根レベルでの民間によるフィールドインテリジェ
ンスで、米国流とは異なる諜報能力を持つべしというのは、ルトワック氏が松
田政策研究所チャンネルで菅総理にアドバイスしている通りです。そのために
は、善悪白黒の欧米流二元論の単純なデカップリングではなく、日本がある意
味、深く中国等に入り込むことも、地政学的な日本独自の役割なのかもしれま
せん。
このことを感じさせてくれた三浦小太郎氏との対談を通じて、もう一つ、日本
の国際社会における立ち位置として考えさせられたのは、19世紀的な植民地支
配を21世紀に復活させているが如き中国に対し、いま改めて、植民地支配から
の解放という立場を日本がとること。
確かに、かつて日本が第二次大戦時に大東亜秩序を掲げて目指したのが、白人
による植民地支配からアジアを解放することであり、それによる平等な国際秩
序が戦後、出来上がったという歴史的事実が存在します。その手段が戦争によ
らないものとなったこんにち、覇権的支配からの解放という思想は、歴史的に
一貫する日本独自の大義名分となり得るものかもしれません。
ポリコレが蔓延する欧米と一緒になって、欧米での報道のみをもって「人権、
人権」と騒ぐのとはひと味違う、日本ならではの深堀りができてこそ、説得力
ある外交力につながるように思います。
(4)松田学のニュース解説
◆松田学のニュース解説 政府「孤独・孤立対策室」内閣官房に設置
https://youtu.be/z-Pt1lE4jKM
<松田学よりひとこと>
政府は「孤独・孤立対策室」という、ちょっと耳慣れない名称の部局を内閣官
房に設置しました。これは新型コロナウイルス禍で深刻さを増す孤独問題や自
殺対策という時代的要請を受けたものですが、独居老人の孤独死はかねてから
の大問題でもありました。実は、日本は全世帯に占める単身世帯の割合がぐん
ぐんと上昇し、近く、4割を占めるようになります。
特に現在は、コロナ禍で長引く外出自粛で他人との接点が減り、社会から孤立
する人や、若者の間でも精神疾患が増えています。諸外国でも、孤独がテロに
走らせる温床として、このテーマが取り上げられていますが、英国では3年前
に孤独担当大臣が誕生、同国では、約6,500万人の国民のうち900万人以上が
日常的に孤独を感じているとか…。
考えてみれば、日本の長い歴史の中で、核家族とカイシャの2つしか、多くの
国民に居場所がないのは、例外的なのだそうです。これは右肩上がりを前提と
した仕組みであり、もはや血縁核家族だけでは、もたなくなってきました。血
縁を超えて人と人を結びつけるコミュニティの形成が社会の潮流になっていく
かもしれません。これから強まる「多死社会」の中で、人々の生死の問題に解
答を与える場が求められていくことは確かでしょう。
◆松田学のニュース解説 おかしくないか大手メディア!?
朝日新聞赤字決算、NHK受信料訴訟、フェイスブックの検閲
https://youtu.be/FXt5HFb6heI
<松田学よりひとこと>
朝日新聞が赤字に転落、新聞の部数が伸びず、苦境のようです。保守派の皆さ
んからは、それみたことか、かもしれませんが、最近では高齢世代も新聞離れ
が進み、ネットで情報をとる方々が圧倒的な多数派に…。実は、当チャンネル
も視聴者の平均年齢は60代です。大手メディアのほとんどが左翼的であるこ
とに、常識ある国民は辟易しているようです。
ただ、NHK受信料については、先般、東京高裁がテレビ保有者の負担義務を強
める方向での判決を出しました。いずれ、スマホでもテレビを見られることに
なりますが、スマホにも課金…?NHKに対する国民の不満はさまざまな面から
指摘されます。
では、頼りのSNSは…というと、先日、科学的に正しい新型コロナ情報を専門
家がきちんと語っている当チャンネルの番組がYouTubeから理由の開示もな
く、突然削除されたことが示すように、このところ言論規制が強まっているこ
とが問題。今回は、フェイスブックの政治的党派性や、コンテンツに対するフ
ァクトチェックの杜撰さを指摘する報道も番組で取り上げました。
真実を伝える信頼性の高いメディアの確保と、多様で自由な言論空間を守るこ
とが、これから日本では、大きな課題として浮上してくるでしょう。
◆松田学のニュース解説 医療体制ひっ迫!?
改善しないのは平時の協力体制欠如か??
https://youtu.be/Ohh23SFFrKY
<松田学よりひとこと>
今回のコラムでも述べたとおり、新型コロナでの日本の最大の問題は医療側に
あります。医療機関に入院できなかったPCR陽性者はホテルなどの宿泊施設送
りになりますが、1月から緊急事態宣言が発動された11都府県全体の施設使
用率は、感染ピーク時でも3割に過ぎませんでした。結果として、宿泊施設に
入れずに自宅療養となった方々が大半となり、自宅での急な病状悪化で亡くな
る方々が相次ぐことになりました。
では、病院の病床のほうは?日本は新型コロナ患者受入れ病床の割合が欧米の
10分の1以下、つまり、コロナ病床/全病床(1月下旬)は0.87%に過ぎま
せん。英国はこれが22.5%、米国は11.2%です。
日本では新型コロナ対応に向けた、医療システム全体のパフォーマンスの低さ
が目立ち、これが医療崩壊の懸念をもたらして緊急事態宣言の解除を困難化し
ている元凶となっています。
その背景にあるのは、他の先進国では常識化した「Hospitalとは個々の病院で
はなく地域全体を指す」との考え方のもとでの「機能分化と統合」が、日本で
はほとんど進んでいないこと。この番組ではIHN(Integrated Healthcare
Network)の考え方についても説明しています。もちろん、医療における電子
データ化の遅れが、日本では医療資源の弾力的な配分を困難にしていたことも
大事な点です。
医療政策も医療界も、これまでやるべきことをやってこなかったことが、今回、
緊急事態宣言で国民に災禍をもたらしたといえるでしょう。
◆松田学のニュース解説 菅政権、緊急事態宣言再延長!?
https://youtu.be/Uymnc2jSicc
<松田学よりひとこと>
えっ!?緊急事態宣言が再延長…?こんなバカなことはなんとかやめさせられ
ないかという声が、私にも届いてきました。今回のコラムでも述べたように、
菅総理ご自身は宣言を解除したがっていたようです。政府関係者の間でも、延
長なんかしてもキリがないというのが本音でした。
延長の可否を決める目安とされてきた客観的指標である「ステージ4」からの
脱却は、6つの指標のいずれをみても、延長の事実上の意思決定時点では、達
成されていました。怖いのは「緑の狸」さん…?政府内からは「小池氏の術中
にはまっただけ。本来なら7日に断固解除すべきだった」との声が…。
パンデミックの精神的な苦痛により、日本人女性の自殺件数は深刻なほど急増
しているようです。緊急事態宣言が長引くことは、経済面、精神面の両面で国
民の苦しみを増長させることになります。私たちの生活や命が政治的思惑によ
って左右されているとすれば、こちらのほうが日本の危機かもしれません。
◆松田学のニュース解説 ずさん!東京都重症病床使用率がいきなり減少!?
これでいいのか小池都政
https://youtu.be/gVuP_ar5-oE
<松田学よりひとこと>
これも今回のコラムで取り上げた問題です。厚労省は2月26日、東京都の重
症病床使用率の数字を大幅に下方修正しましたが、この大幅修正について、厚
労省や東京都は特段の発表をしていないことに加え、メディアも修正に気づか
ず、誤報を繰り返していたことが大問題。昨年春頃も、厚労省による数字の改
ざんなど、新型コロナをめぐる官邸と厚労省の間には色々な軋轢があることを
耳にしていました。これも「緑の狸」さん…?いずれにしても、この杜撰さ、
厚労省も東京都も、いったい何をやっているのか…。統計数字すら信頼できな
いとは、本当に日本は先進国なのか…。この番組では、あらためて、日本の医
療資源の硬直性や、課題としてのIHNについて、パワーポイントも用いて解
説しました。
(5)講演・セミナー講師依頼はこちら
松田政策研究所は、松田学の講演やセミナーのご依頼を承っております。
『日本新秩序!日本の未来を描かずして改革も成長も安心もなし!松田学が日
本の未来と国家像について語ります』松田政策研究所代表、元衆議院議員東京
大学大学院客員教授の松田学が専門である金融・財政、マクロ経済だけにとど
まらずIT、やAI(人工知能)、サイバーセキュリティや危機管理などに対
する最先端の研究と松田学が考える確固たる国家像と未来予測による知見を皆
さんに語り掛けます。一緒に考えましょう!
詳細はこちら
↓↓↓
https://matsuda-pi.com/request.html
お問い合わせはこちら
↓↓↓
https://matsuda-pi.com/contact.html
============================================
各情報発信・ツール紹介
============================================
(1)各種 SNS紹介
◆松田政策研究所 ホームページ
https://matsuda-pi.com/
◆松田政策研究所 YouTubeページ
https://www.youtube.com/channel/UCAN0E9cZN7n22Ka1-TuVb-Q
◆松田学 公式ホームページはこちら
https://matsuda-manabu.jp/
◆松田学 公式ブログはこちら
https://ameblo.jp/matsuda-manabu/
◆松田政策研究所 フェイスブックはこちら
https://www.facebook.com/matsudaseisaku/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
3. 松田学 政策発信
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
*ここでは松田学の過去の政策提言や国会・政治社会・経済・文化等のアーカ
イブを中心に案内して参ります。もちろん最新の松田学の提言や国会に関する
分析などもUPして参ります。
*<2021年3月7日UP>
いまや最大の中国脅威論となったデジタル人民元
~新たな通貨覇権戦争が開始された~
これまで世界の政治経済、軍事を動かしてきた戦略分野や物資といえば、かつ
ては食料や金、石油といった一次産品であり、近年では金融であったが、今や
それは電子データになった。電子データこそが21世紀の最大の付加価値の源
泉であり、これを国家主導で縦横に活用できる14億人の大国が、新たな国際
秩序形成で世界の主導権を握ろうとしている。
中国がこれから建設しようとしているのは、情報技術をフル活用した恐るべき
経済システムである。最近ようやくデジタル人民元やCBDC(Central Bank
Digital Currency)が日本の報道でも取り上げられるようになったが、デジタル
通貨が経済社会に与えるインパクトへの各界の認識は未だにお粗末なレベルに
とどまっている。菅政権肝煎りのデジタル庁がどこまで未来社会を先取りでき
るかで、日本の命運が決まるかもしれない。
<続きはこちら>↓
https://ameblo.jp/matsuda-manabu/entry-12660944763.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
4. 編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
こんにちは事務局です。
首都圏での緊急事態宣言が2週間の延長となりました。MPIでは早期社会正常
化の言論を続けてきましたが残念です。この再延長はまさにメディアと医師会
の圧力に政権が負けた、とも言えます。1年間の学校行事がすべて中止になっ
た学生の時間を返せと言いたい気持ちです。
松田学通信編集部
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
松田学通信にお心当たりのない方、解除、その他メールマガジンに関する
お問合せは、松田政策研究所までご連絡ください。
E-mail:matsuda@yd-con.com
■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【発行元】松田政策研究所
〒107-0052 東京都港区赤坂9-1-7-472 TEL:03-6434-7354 FAX:03-64347356
URL. http://matsuda-pi.com/ E-mail. matsuda@yd-con.com
FB. https://www.facebook.com/matsudaseisaku/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■
Copyright (c) 2021 Manabu Matsuda. All Rights Reserved.
※メール転送自由。掲載内容の転載・転用は事務局までご一報ください。