カジノ(IR)法案の真実~残されていた戦後日本の課題~松田学 通信 vol.18 2018.06.25
2018/06/25 (Mon) 08:30
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
松田学通信 vol.18 2018.06.25
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
メールニュースに登録いただいた方、名刺交換をさせていただいた方に一斉で
配信しております。今後配信が不要な場合は返信にてその旨お知らせください。
メールアドレス変更についても返信にて承ります。
※SSL暗号化通信標準装備(Verisign証明書取得)
_/_/ INDEX _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
1. コラム
カジノ(IR)法案の真実~残されていた戦後日本の課題~
2. 活動報告/セミナー情報
〇松田政策研究所 第15回YouTube動画紹介
・『デフレの原因』 紹介編
https://youtu.be/LBvfvadTmow
・今後の動画配信予定
〇各情報発信ツール紹介
・経済を見る!松田政策研究所(松田学)がお勧めする計数等情報
〇日本の対外純資産残高
*出演番組・イベント・寄稿等
・7/5 松田学 セミナーのご案内
《第3636回金融ファクシミリ新聞社セミナー》のご案内
3. 松田学 政策発信
<2017年8月13日ブログエントリー>*過去のアーカイブをご紹介します*
政治の最優先課題に、憲法改正と危機管理の問題
~今なぜ改憲が必要なのか~ 松田学の論考
4. 編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1. 松田学 コラム
カジノ(IR)法案の真実~残されていた戦後日本の課題~
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
国政の本質的課題はそっちのけ、「もりかけ」やセクハラ?など、国民に真実
の姿がみえないまま、いわば創られたかのような疑惑の追及で空回りしてきた
感が強いのが今通常国会。その会期が延長されました。
理由は、審議があと回しにされてきた重要法案の成立を期すため。そこで働き
方改革と並んで挙げられている重要法案がIR法案、カジノ解禁です。
前者は経済にも国民生活にも重大な意味のある法案ですが、後者はよく考えれ
ば、遊戯の自由化です。これが会期延長を要するほどの国政の重要課題とは、
日本は呑気な国にもみえます。実は、このカジノ解禁も何が本質なのか、国民
にその姿はよくみえていません。
私はかつて衆議院議員として、国会の場でカジノ法案(当時は議員立法による
IR基本法)の審議促進を要請する正式な発言を最初に行った議員でした。当時、
公明党を気にして積極姿勢をとれなかった自民党に代わっての、内閣委員会理
事会での発言でしたが、この私も、自ら所属していた政党がなぜ、これだけIR
法案に力を入れていたのか、真相が分かっていたわけではありません。
ただ、調べてみると、世界のほとんどの国で公認されているカジノが日本で禁
止されている理由は刑法上の賭博罪に触れるからですが、では、そもそも賭博
がなぜいけないのか。それは「国民の射幸心(幸運を得たいという感情)を助長
し、勤労の美風を害する」からです(日本政府公式見解)。勤労の美風?、少し
違和感があります。
そんなことまで国が口を出すのか。日本は未だにパターナリズム(家父長主義)
から脱していないのか。パターナリズムとは、個人の利益を保護するためであ
るとして、国家が個人の生活に干渉し、自由や権利を制限することを正当化す
る原理です。
心身の成熟した大人への過剰な介入は余計なお節介。国民の自立(自己決定権)
を重視するのか、国家権力の介入を広く許容するのかという根本的な議論があ
ると、私は国会の場で提起したものです。
カジノへの懸念として挙げられているギャンブル依存症も、日本での人口比率
が世界的にみて高いのは、なぜか賭博とはみなされていないパチンコが原因な
のは衆目の一致するところ。カジノはIR施設の数か所でのみ限定的に認められ
るものですが、パチンコは、全国津々浦々、駅前でもどこでも便利で身近な場
所で庶民の生活に溶け込んでいます。
これはつい最近、知ったことですが、当時の私の所属政党がカジノに熱心にな
った発端は、某都市へのIR施設の誘致というよりも、パチンコ対策だったよう
です。これは党内でカジノを仕掛けた人物の思惑によるもの。そこには、出玉
計算など収益の把握が不透明で、脱税や闇資金など何かと問題が多いとされて
きたパチンコに向けて、世界的に確立されている共通の計算システムなど、カ
ジノの透明な仕組みを導入しようという意図がありました。この業界を浄化し、
税の捕捉も高め、健全なレジャー産業へと脱皮させる。
パチンコの売上げはピーク時は約35兆円と、国民総医療費に並ぶ規模、縮小し
た今でも約21兆円と、鉄鋼業の総出荷額(約18兆円)を上回る巨大産業です。
明朗なルールが確立されれば、海外にも輸出できる成長産業になるかもしれません。
例えば競馬は、「馬の改良、増殖その他畜産の振興」といった公の目的を掲げ
ることで賭博としての違法性が阻却されています。パチンコもカジノも、この
際、収益金の一部をギャンブル依存症対策も含む国民医療費の財源に組み込む
など、公益上の目的を設定し、そのもとで透明で健全なレジャーの場へと組み
替えていくことが考えられるかもしれません。
パチンコは憲法9条などとともに、戦後から残されたいくつかの「闇」の一つ
だと言う人もいます。
建前と実態との乖離がさまざまな不条理を生んできた日本の戦後の残滓を組み
立て直す営みの一つとなるなら、IR法案も胸を張って重要法案だと言えるでしょう。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2. 活動報告/セミナー情報
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
***松田政策研究所 YouTube動画配信開始***
松田政策研究所動画コンテンツ
↓↓↓
松田政策研究所動画コンセプト⇒松田学が研究・実践してきたこれからの日本
の未来に関する国家像や社会の在り様について政治・経済・社会・文化・歴史・
及び国際関係・科学技術・財政金融・危機管理・安全保障に至るまで、幅広い
テーマについて松田学を中心とした講師・研究員がお届けする日本人がこれか
ら身に着けるべきインテリジェンス(知恵・知識・教養・諜報・情報)を他に
はない”リアリズム視点”の動画でお届けする。
*********************
第15回≪動画紹介≫
『デフレの原因』 紹介編
https://youtu.be/LBvfvadTmow
*次回 『財政は破綻しない』です。
*********************
<今後の動画配信予定>
・『消費税』
・『永久国債』
・『財政運営の松田プラン』
◆紹介編に続きテーマごとの本編開始予定◆
===============================================
各情報発信ツール紹介
===============================================
・NEW 経済を見る!松田政策研究所(松田学)がお勧めする計数等情報
松田学がよく使う統計指標を中心に今後少しずつ解説を入れてご紹介して参ります。
ご期待ください。(今後ホームページにも掲載予定)
〇日本の対外純資産残高
日本は四半世紀以上にわたり世界最大の、しかもダントツ一位の対外純資産国
であり続けている国です。この統計には、世界におカネを供給している日本の
姿が現れています。
日本が外国に対して有する債権(対外資産)から、日本が外国に対して負う債務
(対外負債)を差し引いた、ネットベースでの数字が、対外純資産残高です。
毎年5月に財務省が「本邦対外資産負債残高の概要」として前年末時点の数字を
公表しています。
↓↓↓
https://www.mof.go.jp/international_policy/reference/iip/2017_g.htm
その中でも、この表が他国との比較がなされていてわかりやすいです。これだ
けみれば十分でしょう。「主要国の対外純資産」
↓↓↓
https://www.mof.go.jp/international_policy/reference/iip/2017_g3.pdf
平成29年末(2017年末)の数字が出ています。
日本は外貨不足の解消が課題となっているような途上国ではありません。先進国
でありながら対外純資産が最大という状態が続いているということは、必ずしも
誇れることではないかもしれません。これは裏返して言えば、日本が国内での資
金運用に自らの資産(貯蓄力)を十分に活用していないことや、国内に魅力的な投
資対象が必ずしも十分ではないことを反映するものだからです。
・松田政策研究所 YouTubeページ
https://www.youtube.com/channel/UCAN0E9cZN7n22Ka1-TuVb-Q
・松田学 公式ホームページはこちら
http://matsuda-manabu.jp/
・松田学 公式ブログはこちら
https://ameblo.jp/matsuda-manabu/
・松田政策研究所 フェイスブックはこちら
https://www.facebook.com/matsudaseisaku/
*********************
出演番組・イベント等
*********************
・《第3636回金融ファクシミリ新聞社セミナー》のご案内
『永久国債オペと財政規律』
-政府負債軽減と財政出動拡大は両立できる-
【講演趣旨】
安倍政権は、デフレ脱却を優先して消費増税の延期を続けてきましたので、
一見、財政再建にはあまり熱心でないようにみられています。ですが、実は、
アベノミクスによる異次元の金融緩和により、すでにこれまでに ない財政再
建効果をもたらしているのです。
そこで、私は、この偉業をさらに進めるために、財政破綻を回避しつつ経済を
持ち上げる方策として、日銀の資産 として巨額に積み上がった国債を永久国
債へと乗り換えていく「松田プラン」を提唱しています。
これは決して劇薬などではなく、むしろ、未来社会に向けた財政金融の枠組み
の構築にもつながるものであります。多角的な議論を展開したく、たくさんの
皆様にご参加いただくことを念じております。
松田 学
元衆議院議員 東京大学大学院客員教授 元財務官僚
【講演項目】
1.「統合政府」で捉えた財政の実態
2.マネーとは何か、異次元金融緩和で何が起こっているか。
3.世界で独自の国債60年償還ルールを採る日本だからこそ可能な方策。
4.永久国債オペレーションへの懸念と反論。
5.消費税と財政規律と社会保障バウチャー
6.未来の通貨の仕組みと永久国債の出口
【日 時】 2018年7月5日(木) 9:30-11:30
【事務局】 TEL:03-3639-8858
【料 金】 1人目は 22,000円 (税込23,760円)
2人目から 20,500円 (税込22,140円)
【場 所】 東京都中央区日本橋小網町9-9
小網町安田ビル2Fセミナールーム
主催:FNコミュニケーションズ(電話03-3639-8858)
共催:金融ファクシミリ新聞社(http://www.fng-net.co.jp)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
3. 松田学 政策発信
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
*ここでは松田学の過去の政策提言や国会・政治社会・経済・文化等の
アーカイブを中心に案内して参ります。
もちろん最新の松田学の提言や国会に関する分析などもUPして参ります。
*<2017年8月13日ブログエントリー>*過去のアーカイブをご紹介します*
政治の最優先課題に、憲法改正と危機管理の問題
~今なぜ改憲が必要なのか~ 松田学の論考
安倍政権の新内閣が発足しましたが、国際社会の中で日本に問われる課題は山
積しています。これ以上、Post-truth politicsをやっている暇はありません。
新体制のもと、政府は経済を、自民党は改憲を、との役割分担のもと、見事な
人事だったと言われます。
ただ、私はアベノミクス経済再生の次の政治のテーマは、危機管理だと思いま
す。目下直面する北朝鮮のICBMや国家安全保障だけではありません。国民に身
近なテーマとしては防災もあります。先ごろは、私が東大大学院の客員教授と
して携わっているサイバーセキュリティに関して米国に出張してきましたが、
陸→海→空と広がってきた安全保障の領域概念も変化し、いまや電脳空間へと
広がっています。この問題は機会を改めて論じます。
続きはこちらから
↓↓↓
https://ameblo.jp/matsuda-manabu/entry-12301309493.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
4. 編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1995年阪神淡路大震災から23年、18日早朝、大阪で直下型地震が発生しました。
地元の方はあの時を思い出したのではないでしょうか?
今回も何名かの人が地震で亡くなりました。まずもってご冥福をお祈り申し上
げます。今回は都市直下型の地震。多くの断層が絡んでいるとも言われます。
またこの地震が南海トラフ地震と連動しているのか?いないのか?
いまだにわかりません。災害はもはや忘れたことにやってくるのではなく、毎
年の事になりつつあります。ぜひ“自分事”として考えてみてください。
松田学通信編集部
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
松田学通信にお心当たりのない方、解除、その他メールマガジンに関する
お問合せは、松田政策研究所までご連絡ください。
E-mail:matsuda@yd-con.com
■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【発行元】松田政策研究所
〒107-0052 東京都港区赤坂9-1-7-472 TEL:03-6434-7354 FAX:03-64347356
□URL. http://matsuda-manabu.jp/ □E-mail. matsuda@yd-con.com
□FB. https://www.facebook.com/manabu.matsuda.731
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■
Copyright (c) 2018 Manabu Matsuda. All Rights Reserved.
※メール転送自由。掲載内容の転載・転用は事務局までご一報ください。
松田学通信 vol.18 2018.06.25
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
メールニュースに登録いただいた方、名刺交換をさせていただいた方に一斉で
配信しております。今後配信が不要な場合は返信にてその旨お知らせください。
メールアドレス変更についても返信にて承ります。
※SSL暗号化通信標準装備(Verisign証明書取得)
_/_/ INDEX _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
1. コラム
カジノ(IR)法案の真実~残されていた戦後日本の課題~
2. 活動報告/セミナー情報
〇松田政策研究所 第15回YouTube動画紹介
・『デフレの原因』 紹介編
https://youtu.be/LBvfvadTmow
・今後の動画配信予定
〇各情報発信ツール紹介
・経済を見る!松田政策研究所(松田学)がお勧めする計数等情報
〇日本の対外純資産残高
*出演番組・イベント・寄稿等
・7/5 松田学 セミナーのご案内
《第3636回金融ファクシミリ新聞社セミナー》のご案内
3. 松田学 政策発信
<2017年8月13日ブログエントリー>*過去のアーカイブをご紹介します*
政治の最優先課題に、憲法改正と危機管理の問題
~今なぜ改憲が必要なのか~ 松田学の論考
4. 編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1. 松田学 コラム
カジノ(IR)法案の真実~残されていた戦後日本の課題~
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
国政の本質的課題はそっちのけ、「もりかけ」やセクハラ?など、国民に真実
の姿がみえないまま、いわば創られたかのような疑惑の追及で空回りしてきた
感が強いのが今通常国会。その会期が延長されました。
理由は、審議があと回しにされてきた重要法案の成立を期すため。そこで働き
方改革と並んで挙げられている重要法案がIR法案、カジノ解禁です。
前者は経済にも国民生活にも重大な意味のある法案ですが、後者はよく考えれ
ば、遊戯の自由化です。これが会期延長を要するほどの国政の重要課題とは、
日本は呑気な国にもみえます。実は、このカジノ解禁も何が本質なのか、国民
にその姿はよくみえていません。
私はかつて衆議院議員として、国会の場でカジノ法案(当時は議員立法による
IR基本法)の審議促進を要請する正式な発言を最初に行った議員でした。当時、
公明党を気にして積極姿勢をとれなかった自民党に代わっての、内閣委員会理
事会での発言でしたが、この私も、自ら所属していた政党がなぜ、これだけIR
法案に力を入れていたのか、真相が分かっていたわけではありません。
ただ、調べてみると、世界のほとんどの国で公認されているカジノが日本で禁
止されている理由は刑法上の賭博罪に触れるからですが、では、そもそも賭博
がなぜいけないのか。それは「国民の射幸心(幸運を得たいという感情)を助長
し、勤労の美風を害する」からです(日本政府公式見解)。勤労の美風?、少し
違和感があります。
そんなことまで国が口を出すのか。日本は未だにパターナリズム(家父長主義)
から脱していないのか。パターナリズムとは、個人の利益を保護するためであ
るとして、国家が個人の生活に干渉し、自由や権利を制限することを正当化す
る原理です。
心身の成熟した大人への過剰な介入は余計なお節介。国民の自立(自己決定権)
を重視するのか、国家権力の介入を広く許容するのかという根本的な議論があ
ると、私は国会の場で提起したものです。
カジノへの懸念として挙げられているギャンブル依存症も、日本での人口比率
が世界的にみて高いのは、なぜか賭博とはみなされていないパチンコが原因な
のは衆目の一致するところ。カジノはIR施設の数か所でのみ限定的に認められ
るものですが、パチンコは、全国津々浦々、駅前でもどこでも便利で身近な場
所で庶民の生活に溶け込んでいます。
これはつい最近、知ったことですが、当時の私の所属政党がカジノに熱心にな
った発端は、某都市へのIR施設の誘致というよりも、パチンコ対策だったよう
です。これは党内でカジノを仕掛けた人物の思惑によるもの。そこには、出玉
計算など収益の把握が不透明で、脱税や闇資金など何かと問題が多いとされて
きたパチンコに向けて、世界的に確立されている共通の計算システムなど、カ
ジノの透明な仕組みを導入しようという意図がありました。この業界を浄化し、
税の捕捉も高め、健全なレジャー産業へと脱皮させる。
パチンコの売上げはピーク時は約35兆円と、国民総医療費に並ぶ規模、縮小し
た今でも約21兆円と、鉄鋼業の総出荷額(約18兆円)を上回る巨大産業です。
明朗なルールが確立されれば、海外にも輸出できる成長産業になるかもしれません。
例えば競馬は、「馬の改良、増殖その他畜産の振興」といった公の目的を掲げ
ることで賭博としての違法性が阻却されています。パチンコもカジノも、この
際、収益金の一部をギャンブル依存症対策も含む国民医療費の財源に組み込む
など、公益上の目的を設定し、そのもとで透明で健全なレジャーの場へと組み
替えていくことが考えられるかもしれません。
パチンコは憲法9条などとともに、戦後から残されたいくつかの「闇」の一つ
だと言う人もいます。
建前と実態との乖離がさまざまな不条理を生んできた日本の戦後の残滓を組み
立て直す営みの一つとなるなら、IR法案も胸を張って重要法案だと言えるでしょう。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2. 活動報告/セミナー情報
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
***松田政策研究所 YouTube動画配信開始***
松田政策研究所動画コンテンツ
↓↓↓
松田政策研究所動画コンセプト⇒松田学が研究・実践してきたこれからの日本
の未来に関する国家像や社会の在り様について政治・経済・社会・文化・歴史・
及び国際関係・科学技術・財政金融・危機管理・安全保障に至るまで、幅広い
テーマについて松田学を中心とした講師・研究員がお届けする日本人がこれか
ら身に着けるべきインテリジェンス(知恵・知識・教養・諜報・情報)を他に
はない”リアリズム視点”の動画でお届けする。
*********************
第15回≪動画紹介≫
『デフレの原因』 紹介編
https://youtu.be/LBvfvadTmow
*次回 『財政は破綻しない』です。
*********************
<今後の動画配信予定>
・『消費税』
・『永久国債』
・『財政運営の松田プラン』
◆紹介編に続きテーマごとの本編開始予定◆
===============================================
各情報発信ツール紹介
===============================================
・NEW 経済を見る!松田政策研究所(松田学)がお勧めする計数等情報
松田学がよく使う統計指標を中心に今後少しずつ解説を入れてご紹介して参ります。
ご期待ください。(今後ホームページにも掲載予定)
〇日本の対外純資産残高
日本は四半世紀以上にわたり世界最大の、しかもダントツ一位の対外純資産国
であり続けている国です。この統計には、世界におカネを供給している日本の
姿が現れています。
日本が外国に対して有する債権(対外資産)から、日本が外国に対して負う債務
(対外負債)を差し引いた、ネットベースでの数字が、対外純資産残高です。
毎年5月に財務省が「本邦対外資産負債残高の概要」として前年末時点の数字を
公表しています。
↓↓↓
https://www.mof.go.jp/international_policy/reference/iip/2017_g.htm
その中でも、この表が他国との比較がなされていてわかりやすいです。これだ
けみれば十分でしょう。「主要国の対外純資産」
↓↓↓
https://www.mof.go.jp/international_policy/reference/iip/2017_g3.pdf
平成29年末(2017年末)の数字が出ています。
日本は外貨不足の解消が課題となっているような途上国ではありません。先進国
でありながら対外純資産が最大という状態が続いているということは、必ずしも
誇れることではないかもしれません。これは裏返して言えば、日本が国内での資
金運用に自らの資産(貯蓄力)を十分に活用していないことや、国内に魅力的な投
資対象が必ずしも十分ではないことを反映するものだからです。
・松田政策研究所 YouTubeページ
https://www.youtube.com/channel/UCAN0E9cZN7n22Ka1-TuVb-Q
・松田学 公式ホームページはこちら
http://matsuda-manabu.jp/
・松田学 公式ブログはこちら
https://ameblo.jp/matsuda-manabu/
・松田政策研究所 フェイスブックはこちら
https://www.facebook.com/matsudaseisaku/
*********************
出演番組・イベント等
*********************
・《第3636回金融ファクシミリ新聞社セミナー》のご案内
『永久国債オペと財政規律』
-政府負債軽減と財政出動拡大は両立できる-
【講演趣旨】
安倍政権は、デフレ脱却を優先して消費増税の延期を続けてきましたので、
一見、財政再建にはあまり熱心でないようにみられています。ですが、実は、
アベノミクスによる異次元の金融緩和により、すでにこれまでに ない財政再
建効果をもたらしているのです。
そこで、私は、この偉業をさらに進めるために、財政破綻を回避しつつ経済を
持ち上げる方策として、日銀の資産 として巨額に積み上がった国債を永久国
債へと乗り換えていく「松田プラン」を提唱しています。
これは決して劇薬などではなく、むしろ、未来社会に向けた財政金融の枠組み
の構築にもつながるものであります。多角的な議論を展開したく、たくさんの
皆様にご参加いただくことを念じております。
松田 学
元衆議院議員 東京大学大学院客員教授 元財務官僚
【講演項目】
1.「統合政府」で捉えた財政の実態
2.マネーとは何か、異次元金融緩和で何が起こっているか。
3.世界で独自の国債60年償還ルールを採る日本だからこそ可能な方策。
4.永久国債オペレーションへの懸念と反論。
5.消費税と財政規律と社会保障バウチャー
6.未来の通貨の仕組みと永久国債の出口
【日 時】 2018年7月5日(木) 9:30-11:30
【事務局】 TEL:03-3639-8858
【料 金】 1人目は 22,000円 (税込23,760円)
2人目から 20,500円 (税込22,140円)
【場 所】 東京都中央区日本橋小網町9-9
小網町安田ビル2Fセミナールーム
主催:FNコミュニケーションズ(電話03-3639-8858)
共催:金融ファクシミリ新聞社(http://www.fng-net.co.jp)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
3. 松田学 政策発信
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
*ここでは松田学の過去の政策提言や国会・政治社会・経済・文化等の
アーカイブを中心に案内して参ります。
もちろん最新の松田学の提言や国会に関する分析などもUPして参ります。
*<2017年8月13日ブログエントリー>*過去のアーカイブをご紹介します*
政治の最優先課題に、憲法改正と危機管理の問題
~今なぜ改憲が必要なのか~ 松田学の論考
安倍政権の新内閣が発足しましたが、国際社会の中で日本に問われる課題は山
積しています。これ以上、Post-truth politicsをやっている暇はありません。
新体制のもと、政府は経済を、自民党は改憲を、との役割分担のもと、見事な
人事だったと言われます。
ただ、私はアベノミクス経済再生の次の政治のテーマは、危機管理だと思いま
す。目下直面する北朝鮮のICBMや国家安全保障だけではありません。国民に身
近なテーマとしては防災もあります。先ごろは、私が東大大学院の客員教授と
して携わっているサイバーセキュリティに関して米国に出張してきましたが、
陸→海→空と広がってきた安全保障の領域概念も変化し、いまや電脳空間へと
広がっています。この問題は機会を改めて論じます。
続きはこちらから
↓↓↓
https://ameblo.jp/matsuda-manabu/entry-12301309493.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
4. 編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1995年阪神淡路大震災から23年、18日早朝、大阪で直下型地震が発生しました。
地元の方はあの時を思い出したのではないでしょうか?
今回も何名かの人が地震で亡くなりました。まずもってご冥福をお祈り申し上
げます。今回は都市直下型の地震。多くの断層が絡んでいるとも言われます。
またこの地震が南海トラフ地震と連動しているのか?いないのか?
いまだにわかりません。災害はもはや忘れたことにやってくるのではなく、毎
年の事になりつつあります。ぜひ“自分事”として考えてみてください。
松田学通信編集部
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
松田学通信にお心当たりのない方、解除、その他メールマガジンに関する
お問合せは、松田政策研究所までご連絡ください。
E-mail:matsuda@yd-con.com
■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【発行元】松田政策研究所
〒107-0052 東京都港区赤坂9-1-7-472 TEL:03-6434-7354 FAX:03-64347356
□URL. http://matsuda-manabu.jp/ □E-mail. matsuda@yd-con.com
□FB. https://www.facebook.com/manabu.matsuda.731
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■
Copyright (c) 2018 Manabu Matsuda. All Rights Reserved.
※メール転送自由。掲載内容の転載・転用は事務局までご一報ください。