いま岸田総理がやるべきは早期解散よりも早期停戦~G7広島サミットが本質的には失敗だった理由~松田 学 通信 vol.265 2023.05.22
2023/05/22 (Mon) 08:30
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
松田学通信vol.265 2023.5.22
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
メールマガジンに登録いただいた方、名刺交換をさせていただいた方に一斉配
信しております。今後配信が不要な場合は返信にてその旨お知らせください。
メールアドレス変更についても返信にて承ります。※SSL暗号化通信標準装備
(Verisign証明書取得)
_/_/ INDEX _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
1.松田学 コラム
いま岸田総理がやるべきは早期解散よりも早期停戦
~G7広島サミットが本質的には失敗だった理由~
2.活動報告/セミナー情報
〇出演番組・イベント・寄稿等
(1)【ご案内】松田学のメディア出演、講演及び演説会など
・参政党関係/街頭演説・タウンミーティングなどの予定
・その他
(2)松田学新著のご案内
(3)【松田政策研究所Ch】最近の新着動画紹介
(4)松田学のニュース解説
(5)講演・セミナー講師依頼はこちら
〇各情報発信・ツール紹介
3.松田学 政策発信
*<2023年5月21日UP>
コロナ&ワ●情勢64ニコニコ配信5/21
・国民の自由のためにも正しい「総括」を・井上先生Q&A
4.編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1.松田学 コラム
いま岸田総理がやるべきは早期解散よりも早期停戦
~G7広島サミットが本質的には失敗だった理由~
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
岸田政権最大の山場とされた日本が議長国の広島サミットも終わり、一応、そ
の評価は成功ということになっていますが、ゼレンスキー大統領のサプライズ
参加ですっかりウクライナ戦争支援サミットとなった面は否定できません。同
大統領の訪日目的は各国首脳が集まる場で武器の支援強化を要望すること。早
速、F16戦闘機支援の約束を取り付けたりしましたが、これら支援兵器が実際
に威力を発揮するのは訓練期間なども考えると、早くて今年年末から。という
ことは、今回は戦争を長期化させるためのG7だった…?
せめて、主催者である岸田総理の核廃絶とのメッセージが世界平和に貢献する
効果を期待したいですが、どうなのか。インドなどグローバルサウスの国々も
含めて、西側各国首脳が原爆資料館訪問などで核兵器の悲惨さを実感したこと
が、ロシアの核使用への牽制に向けた結束を強めたのは事実でしょう。その面
で一定のメッセージ性は期待できても、それでロシアが本当に核使用を断念す
るわけではないでしょう。
ロシアが直面する現実も決して甘くないはずです。むしろ西側による支援でウ
クライナが強軍化すれば、プーチンを核使用に追い込むリスクが高まる可能性
も。もし、ウクライナが目指すようにロシアが占領地域から全面撤退となれば、
プーチン政権がもちませんし、結果として、より強硬なナショナリズム政権が
誕生すれば、西側の一部勢力がプーチンをして侵略行為へと駆り立て、この戦
争を始めた動機の少なくとも一部(ロシアからエリツィン時代に獲得した資源
利権を奪い返す)がかえって難しくなるかもしれません。
安全保障面でもプーチンの強力な指導力のもとにまとまってきたロシア国内が
分裂などの混乱状態になれば、核管理の問題が浮上するでしょう。いずれにし
てもロシアの弱体化は、今回の戦争で同国を配下に置きつつある中国の思う壺。
ウクライナ戦争で最もトクをし、最もパワーを拡大しているのが中国であるこ
とは間違いなく、西側の支援で戦争が長引くことは、それ自体、中国が主宰す
る世界秩序の形成を手助けするだけでしょう。
これは日本の安全保障にとっても大問題。台湾有事のために配備する予定だっ
たハイマースがウクライナに割かれるなど、東アジアの平和秩序維持に充てら
れるはずの米国の軍事資源が手薄になりつつあります。日本の有事まで誘発し
かねません。米国の軍産共同体にとっては、戦争継続はウクライナに出来た彼
らのマーケット拡大そのものですから大歓迎ですし、いくら下院で多数を占め
た共和党が戦争継続に疑義を出しても、そうした利権構造をバックとしている
バイデンにとって、自ら停戦を決断することは困難。
本当は、今回のG7を、これを後押しする場にすれば、岸田総理は歴史的偉業
を成し遂げた宰相になったはずですが、現実は全く逆方向に突っ走ってしまっ
たといえます。
大丈夫ですか?岸田さん。「ゼレンスキー解散」という言葉まで飛び出すほど、
今回のG7を早期の衆院解散に結び付ける見方が強まっています。政治評論家
の田村重信氏は「サミットを仕上げた、議長国を広島でやった、岸田氏として
はある程度満足。国民がどう思っているか聞いてみたいだろう」として、7月
投開票に向けた電撃解散を予想しています。
しかし、日本経済はコロナ禍からの急回復で個人消費に勢いが戻っているとは
いえ、電力料金の大幅引き上げなどの物価高や、米国SVBの破綻を契機とす
る金融不安の影響が今後の景気にとって懸念材料。いずれもその原因はウクラ
イナ戦争と、それに伴う経済制裁による資源価格の上昇です。金融不安もイン
フレ抑制のための米欧の金利大幅引き上げであり、それは広く債務国にもダメ
ージを与えていくでしょう。
結局、ウ戦争の長期化は、先進国では庶民の生活に、世界的には新興途上国経
済に打撃を与え、経済や金融の混乱に乗じて一儲けしている国際資本が肥え太
る…。経済面でも安全保障面でも、岸田総理がG7の成功を掲げて解散総選挙
をできる大義はないと思います。
そろそろ私たちは、本当の敵が誰なのかを見極めて、真に持続可能な国際的平
和秩序の構築へと動き出さねばならないと思いますし、その上で独自の役割を
担うはずなのが、今回の戦争の当事国ではなく、唯一の被爆国であり平和国家
を国是としてきた日本ではないでしょうか。21世紀以降の数百年の地球文明は
日本がリードする時代が来る。そう考えて「日本新秩序」を私は訴えてきまし
たし、参政党は「世界に大調和を」を掲げています。
では、本当の敵とは誰なのか。ことウ戦争についていえば、大阪市立大学名誉
教授の山下英次博士は、民主党政権を通じて米国という国家を利用することで、
歴史的な民族的ルサンチマンに基づいて欧州に戦争を引き起こしてきた東欧系
の存在を指摘しています。これを含め、いわゆるグローバリズム勢力の思惑を
知らずして世界は語れないようです。
報道では決して流れない(むしろ言論弾圧の対象になる)世界の真実を踏まえ
た上で、ウクライナ戦争の停戦に向けたリーダーシップを日本がとれなかった
以上、今回のG7サミットは根本的に失敗だったと言わざるを得ないと思いま
す。「武力による現状変更は許さない」は一見、最高の正義のように見えます
が、その正義のもとにどれだけの無辜の民の犠牲が続き、世界中の国民が苦し
むことになっているか。
そして、その正義なるものすら、歴史的にみれば「現状」とされているものの
正当性をよく吟味した上で考える必要がありそうです。正義には相対的な価値
判断が混じりますが、人間の命は絶対的な正義ではないでしょうか。何はとも
あれ、ウクライナ戦争は即時停戦というのが本物の解決でしょう。バイデンに
はできないからこそ、岸田総理がG7というNATO主要国の首脳が参加する
場で合意を形成してバイデンを後押しすべきでした。
これらの論点を考えていただく素材として、今回は、ジャーナリストの山口敬
之氏と同氏が米国滞在中に行った対談と、前述の山下氏との対談の内容をご紹
介します。
『コラムの続きはこちらから・・・』↓
https://qr.paps.jp/8Q0Py
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2.活動報告/セミナー情報
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
============================================
出演番組・イベント・寄稿等
============================================
(1)【ご案内】松田学のメディア出演、講演及び演説会など
今後も地方選などの関係で街頭演説等の予定が次々と入ってまいりますので、
予定が決まり次第、順次、お知らせいたします。
(2)松田学新著のご案内
◆『日本再興 経済篇』方丈社(2023年3月)
https://hojosha.co.jp/menu/990589
<松田学よりひとこと>
私が今年の元旦から執筆した経済論の決定版です。参政党の政策を理解する上
でも必須の本。グローバリズム支配から日本を取り戻し、世界をリードする財
政・通貨革命を存分に提言しています。ここで提言したのが「国民国家主義」。
新たな経済の軸は「国民経済の復活」。「松田プラン」についても「人間復活
のルネサンス」という文明論的な観点も含めて、広範な視点から解説しています。
◆その他、松田学の近著
・『日本再興 経済編 グローバリズム支配から日本を取り戻し、
世界をリードする財政・通貨改革』(2023年3月)松田学(著)
https://tinyurl.com/mxupwyfd
・『日本を危機に陥れる黒幕の正体』宝島社(2022年11月)
松田学&馬渕睦夫(共著)
https://tinyurl.com/yckb5twt
・『マスクを捨てよ、町へ出よう』方丈社(2022年8月)
松田学&井上正康(共著)
https://tinyurl.com/ybze7pc6
・『これで日本は大丈夫!』方丈社(2022年5月)
松田学&武田邦彦(共著)
https://tinyurl.com/3fxjj87h
・『日本をこう変える』方丈社(2022年2月)
松田学(著)
https://tinyurl.com/4wwyb8hh
・『新型コロナ騒動の正しい終わらせ方』方丈社(2021年12月)
松田学&井上正康(共著)
https://tinyurl.com/4n37zz2t
・『新型コロナが本当にこわくなくなる本』方丈社(2021年5月)
松田学&井上正康(共著)
https://tinyurl.com/mucdcyzr
・『親の金遣いが教育を決める訳』ギャラクシー出版(2020年12月)
松田学(著)
https://tinyurl.com/3j2exx4p
・『いま知っておきたい みらいのお金の話』アスコム(2019年2月)
松田学(著)
https://tinyurl.com/9jthubmd
・『米中知られざる仮想通貨戦争の内幕』宝島社(2019年1月)
松田学&伊藤秀俊(共著)
https://tinyurl.com/yz3dwxaz
・『サイバーセキュリティと仮想通貨が日本を救う』創藝社(2018年8月)
松田学(著)
https://tinyurl.com/yf563wty
(3)【松田政策研究所Ch】最近の新着動画紹介
◆特番『田村重信氏に訊く!日本政治最新情勢
-政治家は教える力と命がけの実行力だ!-』
ゲスト:政治評論家 田村重信氏
https://youtu.be/exJcMxLn_DU
<松田学よりひとこと>
岸田さんが「聞く力」だとすれば、参政党は「教える力」でしょう。憲法改正
を最後に決めるのは国民の過半数なのだから、創憲をやっている参政党のリー
ダーが堂々と言わないと。政治といえば政治評論家の田村重信さん、先日の対
談を松田政策研究所CHで配信しました。
「まずは憲法改正をしないと話にならない」…言うまでもなく9条2項ですが、
田村氏が自民党で出したのは他国と同じ軍隊を持つという自民党案でした。そ
れを「自衛隊を置く」へと後退させた安倍元総理に対しては批判的。確かに、
これでは警察組織のまま未来永劫、固定することになりかねません。だから、
国民に説得する役割を担うのが政治家なのに、国会議員は憲法も安保も勉強し
ていない。
LGBT法案だって、総務会で体を張って通させない議員はいなかった。昔のハ
マコーはいない、今の自民党議員はみんな政治家ではなく、政治評論家だ。確
かに、党内でどんなに反対意見を言ったとしても、結果が結果なら言い訳にし
かならないでしょう。総務会は全会一致の場なのだから。次の選挙のことを考
え、まだ国民の理解が進んでいない問題では、信念を曲げて大勢に従ってしま
う。いま、政治でいちばん関心のある話題はといえば、いつ解散総選挙?であ
り、ゼレンスキーの来日で「ゼレンスキー解散だ」という話も流れてきていま
すが、田村さんも7月投票での解散を予測しているようです。小池と維新が組
んで橋下が動くということが起きる前に…内閣支持率も「おお」という高さ。
広島サミットが一つの区切りで、それを国民がどう思っているか、岸田さんは
聞きたいはずだ。
他方で私が耳にするのは、統一地方選を終えたばかりの公明党が早期解散に絶
対反対だし、5つの補選も辛勝だったので、いまとても解散などできないとい
う話ですが、田村氏の話を聴いていると、やはり最速のタイミングで岸田氏は
決断する?ぜひ、番組をご覧ください。
(4)松田学のニュース解説
◆松田学のニュース解説 国内政治状況最新状況
どうなってしまうのか!?LGBT法案と日本の政治
https://youtu.be/s56vxgkvK_E
◆松田学のニュース解説 どうなる!どうする!改善なるのか!?日韓関係
https://youtu.be/siZiOLRVwUU
◆松田学のニュース解説 少子化加速!日本の「子供比率」は世界最低水準!ほか
https://youtu.be/_Qjzi5Q8kIw
◆松田学のニュース解説 最新国際情勢
-米中欧で様々な動き、米デフォルト危機!?、タッカーカールソン解雇など-
https://youtu.be/V32qusOQjCA
◆松田学のニュース解説
『5/18現在 ウクライナ危機状況分析&国際安全保障最新情勢 』
*ウクライナ情勢は日々刻々と変化しています。最新情報はご自身でご確認下さい
https://youtu.be/DqhHSkkZiZc
◆松田学のニュース解説 新型コ〇〇最新情報 オミ〇ロンの正体64<前半>
https://youtu.be/UGBafWjPgOc
ニコニコ本編はこちら
https://www.nicovideo.jp/watch/so42248211
(5)講演・セミナー講師依頼はこちら
松田政策研究所は、松田学の講演やセミナーのご依頼を承っております。
『日本新秩序!日本の未来を描かずして改革も成長も安心もなし!松田学が日
本の未来と国家像について語ります』松田政策研究所代表、元衆議院議員東京
大学大学院客員教授の松田学が専門である金融・財政、マクロ経済だけにとど
まらずIT、やAI(人工知能)、サイバーセキュリティや危機管理などに対
する最先端の研究と松田学が考える確固たる国家像と未来予測による知見を皆
さんに語り掛けます。一緒に考えましょう!
詳細はこちら
↓↓↓
https://matsuda-pi.com/request.html
お問い合わせはこちら
↓↓↓
https://matsuda-pi.com/contact.html
============================================
各情報発信・ツール紹介
============================================
(1)各種 SNS紹介
◆松田政策研究所チャンネル2
https://www.youtube.com/channel/UCUdALlTFAabnQpu_IykDT_g
◆松田政策研究所ニコニコチャンネル
https://ch.nicovideo.jp/matsuda-pi
◆松田政策研究所 ホームページ
https://matsuda-pi.com/
◆松田政策研究所 YouTubeページ
https://www.youtube.com/channel/UCAN0E9cZN7n22Ka1-TuVb-Q
◆松田学 公式ホームページはこちら
https://matsuda-manabu.jp/
◆松田学 公式ブログはこちら
https://ameblo.jp/matsuda-manabu/
◆松田政策研究所 フェイスブックはこちら
https://www.facebook.com/matsudaseisaku
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
3.松田学 政策発信
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
*ここでは松田学の過去の政策提言や国会・政治社会・経済・文化等のアーカ
イブを中心に案内して参ります。もちろん最新の松田学の提言や国会に関する
分析などもUPして参ります。
*<2023年5月21日UP>
コロナ&ワ●情勢64ニコニコ配信5/21
・国民の自由のためにも正しい「総括」を・井上先生Q&A
ウクライナ戦争の停戦ではなく継続を決めたに等しかったのが今回のG7広島
サミットでしたが、これと同様にグローバリズム権益の世界的拡張を意図する
決定が、過日、長崎でのG7保健相会合でなされたようです。途上国に対する
ワ●供与促進のことですが、井上先生によると、そもそも大航海時代以来、歴
史的に奴隷狩りや人道支援の名の下で行われたワ●人体実験で被害を受けてき
たアフリカ諸国は欧米諸国への不信感が強く、これがワ接種を拒否してきた主
因。これが結果的に今回のパンデミックでアフリカでの感染拡大を防げた原因。」
とのこと。決してワ●のコストが高いから接種率が低かったわけではない
そうです。
<続きはこちら>
https://ameblo.jp/matsuda-manabu/entry-12803986654.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
4.編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
こんにちは事務局です。
平成・令和の日本の芸能界を引っ張ってきたといっても過言ではないジャニー
ズ事務所が岐路に立たされている。創業者で故人のジャニー喜多川氏の所属タ
レントへの性加害疑惑が問題となっている。それを受け、現社長が謝罪動画を
出したのだが・・・その対応が企業の危機対応のあらゆる面において問題とさ
れています。この問題は日本の芸能文化の縮図といってもいいかもしれません。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c24be36ec2e1b89ecb5257ffb469681f4c860396
松田学通信編集部
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
松田学通信にお心当たりのない方、解除、その他メールマガジンに関する
お問合せは、松田政策研究所までご連絡ください。
E-mail:matsuda@yd-con.com
■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【発行元】松田政策研究所
〒107-0052 東京都港区赤坂9-1-7-472
TEL:03-6434-7354 FAX:03-64347356
URL. http://matsuda-pi.com/ E-mail. matsuda@yd-con.com
FB. https://www.facebook.com/matsudaseisaku/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■
Copyright (c) 2023 Manabu Matsuda. All Rights Reserved.
※メール転送自由。掲載内容の転載・転用は事務局までご一報ください。
松田学通信vol.265 2023.5.22
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
メールマガジンに登録いただいた方、名刺交換をさせていただいた方に一斉配
信しております。今後配信が不要な場合は返信にてその旨お知らせください。
メールアドレス変更についても返信にて承ります。※SSL暗号化通信標準装備
(Verisign証明書取得)
_/_/ INDEX _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
1.松田学 コラム
いま岸田総理がやるべきは早期解散よりも早期停戦
~G7広島サミットが本質的には失敗だった理由~
2.活動報告/セミナー情報
〇出演番組・イベント・寄稿等
(1)【ご案内】松田学のメディア出演、講演及び演説会など
・参政党関係/街頭演説・タウンミーティングなどの予定
・その他
(2)松田学新著のご案内
(3)【松田政策研究所Ch】最近の新着動画紹介
(4)松田学のニュース解説
(5)講演・セミナー講師依頼はこちら
〇各情報発信・ツール紹介
3.松田学 政策発信
*<2023年5月21日UP>
コロナ&ワ●情勢64ニコニコ配信5/21
・国民の自由のためにも正しい「総括」を・井上先生Q&A
4.編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1.松田学 コラム
いま岸田総理がやるべきは早期解散よりも早期停戦
~G7広島サミットが本質的には失敗だった理由~
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
岸田政権最大の山場とされた日本が議長国の広島サミットも終わり、一応、そ
の評価は成功ということになっていますが、ゼレンスキー大統領のサプライズ
参加ですっかりウクライナ戦争支援サミットとなった面は否定できません。同
大統領の訪日目的は各国首脳が集まる場で武器の支援強化を要望すること。早
速、F16戦闘機支援の約束を取り付けたりしましたが、これら支援兵器が実際
に威力を発揮するのは訓練期間なども考えると、早くて今年年末から。という
ことは、今回は戦争を長期化させるためのG7だった…?
せめて、主催者である岸田総理の核廃絶とのメッセージが世界平和に貢献する
効果を期待したいですが、どうなのか。インドなどグローバルサウスの国々も
含めて、西側各国首脳が原爆資料館訪問などで核兵器の悲惨さを実感したこと
が、ロシアの核使用への牽制に向けた結束を強めたのは事実でしょう。その面
で一定のメッセージ性は期待できても、それでロシアが本当に核使用を断念す
るわけではないでしょう。
ロシアが直面する現実も決して甘くないはずです。むしろ西側による支援でウ
クライナが強軍化すれば、プーチンを核使用に追い込むリスクが高まる可能性
も。もし、ウクライナが目指すようにロシアが占領地域から全面撤退となれば、
プーチン政権がもちませんし、結果として、より強硬なナショナリズム政権が
誕生すれば、西側の一部勢力がプーチンをして侵略行為へと駆り立て、この戦
争を始めた動機の少なくとも一部(ロシアからエリツィン時代に獲得した資源
利権を奪い返す)がかえって難しくなるかもしれません。
安全保障面でもプーチンの強力な指導力のもとにまとまってきたロシア国内が
分裂などの混乱状態になれば、核管理の問題が浮上するでしょう。いずれにし
てもロシアの弱体化は、今回の戦争で同国を配下に置きつつある中国の思う壺。
ウクライナ戦争で最もトクをし、最もパワーを拡大しているのが中国であるこ
とは間違いなく、西側の支援で戦争が長引くことは、それ自体、中国が主宰す
る世界秩序の形成を手助けするだけでしょう。
これは日本の安全保障にとっても大問題。台湾有事のために配備する予定だっ
たハイマースがウクライナに割かれるなど、東アジアの平和秩序維持に充てら
れるはずの米国の軍事資源が手薄になりつつあります。日本の有事まで誘発し
かねません。米国の軍産共同体にとっては、戦争継続はウクライナに出来た彼
らのマーケット拡大そのものですから大歓迎ですし、いくら下院で多数を占め
た共和党が戦争継続に疑義を出しても、そうした利権構造をバックとしている
バイデンにとって、自ら停戦を決断することは困難。
本当は、今回のG7を、これを後押しする場にすれば、岸田総理は歴史的偉業
を成し遂げた宰相になったはずですが、現実は全く逆方向に突っ走ってしまっ
たといえます。
大丈夫ですか?岸田さん。「ゼレンスキー解散」という言葉まで飛び出すほど、
今回のG7を早期の衆院解散に結び付ける見方が強まっています。政治評論家
の田村重信氏は「サミットを仕上げた、議長国を広島でやった、岸田氏として
はある程度満足。国民がどう思っているか聞いてみたいだろう」として、7月
投開票に向けた電撃解散を予想しています。
しかし、日本経済はコロナ禍からの急回復で個人消費に勢いが戻っているとは
いえ、電力料金の大幅引き上げなどの物価高や、米国SVBの破綻を契機とす
る金融不安の影響が今後の景気にとって懸念材料。いずれもその原因はウクラ
イナ戦争と、それに伴う経済制裁による資源価格の上昇です。金融不安もイン
フレ抑制のための米欧の金利大幅引き上げであり、それは広く債務国にもダメ
ージを与えていくでしょう。
結局、ウ戦争の長期化は、先進国では庶民の生活に、世界的には新興途上国経
済に打撃を与え、経済や金融の混乱に乗じて一儲けしている国際資本が肥え太
る…。経済面でも安全保障面でも、岸田総理がG7の成功を掲げて解散総選挙
をできる大義はないと思います。
そろそろ私たちは、本当の敵が誰なのかを見極めて、真に持続可能な国際的平
和秩序の構築へと動き出さねばならないと思いますし、その上で独自の役割を
担うはずなのが、今回の戦争の当事国ではなく、唯一の被爆国であり平和国家
を国是としてきた日本ではないでしょうか。21世紀以降の数百年の地球文明は
日本がリードする時代が来る。そう考えて「日本新秩序」を私は訴えてきまし
たし、参政党は「世界に大調和を」を掲げています。
では、本当の敵とは誰なのか。ことウ戦争についていえば、大阪市立大学名誉
教授の山下英次博士は、民主党政権を通じて米国という国家を利用することで、
歴史的な民族的ルサンチマンに基づいて欧州に戦争を引き起こしてきた東欧系
の存在を指摘しています。これを含め、いわゆるグローバリズム勢力の思惑を
知らずして世界は語れないようです。
報道では決して流れない(むしろ言論弾圧の対象になる)世界の真実を踏まえ
た上で、ウクライナ戦争の停戦に向けたリーダーシップを日本がとれなかった
以上、今回のG7サミットは根本的に失敗だったと言わざるを得ないと思いま
す。「武力による現状変更は許さない」は一見、最高の正義のように見えます
が、その正義のもとにどれだけの無辜の民の犠牲が続き、世界中の国民が苦し
むことになっているか。
そして、その正義なるものすら、歴史的にみれば「現状」とされているものの
正当性をよく吟味した上で考える必要がありそうです。正義には相対的な価値
判断が混じりますが、人間の命は絶対的な正義ではないでしょうか。何はとも
あれ、ウクライナ戦争は即時停戦というのが本物の解決でしょう。バイデンに
はできないからこそ、岸田総理がG7というNATO主要国の首脳が参加する
場で合意を形成してバイデンを後押しすべきでした。
これらの論点を考えていただく素材として、今回は、ジャーナリストの山口敬
之氏と同氏が米国滞在中に行った対談と、前述の山下氏との対談の内容をご紹
介します。
『コラムの続きはこちらから・・・』↓
https://qr.paps.jp/8Q0Py
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2.活動報告/セミナー情報
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
============================================
出演番組・イベント・寄稿等
============================================
(1)【ご案内】松田学のメディア出演、講演及び演説会など
今後も地方選などの関係で街頭演説等の予定が次々と入ってまいりますので、
予定が決まり次第、順次、お知らせいたします。
(2)松田学新著のご案内
◆『日本再興 経済篇』方丈社(2023年3月)
https://hojosha.co.jp/menu/990589
<松田学よりひとこと>
私が今年の元旦から執筆した経済論の決定版です。参政党の政策を理解する上
でも必須の本。グローバリズム支配から日本を取り戻し、世界をリードする財
政・通貨革命を存分に提言しています。ここで提言したのが「国民国家主義」。
新たな経済の軸は「国民経済の復活」。「松田プラン」についても「人間復活
のルネサンス」という文明論的な観点も含めて、広範な視点から解説しています。
◆その他、松田学の近著
・『日本再興 経済編 グローバリズム支配から日本を取り戻し、
世界をリードする財政・通貨改革』(2023年3月)松田学(著)
https://tinyurl.com/mxupwyfd
・『日本を危機に陥れる黒幕の正体』宝島社(2022年11月)
松田学&馬渕睦夫(共著)
https://tinyurl.com/yckb5twt
・『マスクを捨てよ、町へ出よう』方丈社(2022年8月)
松田学&井上正康(共著)
https://tinyurl.com/ybze7pc6
・『これで日本は大丈夫!』方丈社(2022年5月)
松田学&武田邦彦(共著)
https://tinyurl.com/3fxjj87h
・『日本をこう変える』方丈社(2022年2月)
松田学(著)
https://tinyurl.com/4wwyb8hh
・『新型コロナ騒動の正しい終わらせ方』方丈社(2021年12月)
松田学&井上正康(共著)
https://tinyurl.com/4n37zz2t
・『新型コロナが本当にこわくなくなる本』方丈社(2021年5月)
松田学&井上正康(共著)
https://tinyurl.com/mucdcyzr
・『親の金遣いが教育を決める訳』ギャラクシー出版(2020年12月)
松田学(著)
https://tinyurl.com/3j2exx4p
・『いま知っておきたい みらいのお金の話』アスコム(2019年2月)
松田学(著)
https://tinyurl.com/9jthubmd
・『米中知られざる仮想通貨戦争の内幕』宝島社(2019年1月)
松田学&伊藤秀俊(共著)
https://tinyurl.com/yz3dwxaz
・『サイバーセキュリティと仮想通貨が日本を救う』創藝社(2018年8月)
松田学(著)
https://tinyurl.com/yf563wty
(3)【松田政策研究所Ch】最近の新着動画紹介
◆特番『田村重信氏に訊く!日本政治最新情勢
-政治家は教える力と命がけの実行力だ!-』
ゲスト:政治評論家 田村重信氏
https://youtu.be/exJcMxLn_DU
<松田学よりひとこと>
岸田さんが「聞く力」だとすれば、参政党は「教える力」でしょう。憲法改正
を最後に決めるのは国民の過半数なのだから、創憲をやっている参政党のリー
ダーが堂々と言わないと。政治といえば政治評論家の田村重信さん、先日の対
談を松田政策研究所CHで配信しました。
「まずは憲法改正をしないと話にならない」…言うまでもなく9条2項ですが、
田村氏が自民党で出したのは他国と同じ軍隊を持つという自民党案でした。そ
れを「自衛隊を置く」へと後退させた安倍元総理に対しては批判的。確かに、
これでは警察組織のまま未来永劫、固定することになりかねません。だから、
国民に説得する役割を担うのが政治家なのに、国会議員は憲法も安保も勉強し
ていない。
LGBT法案だって、総務会で体を張って通させない議員はいなかった。昔のハ
マコーはいない、今の自民党議員はみんな政治家ではなく、政治評論家だ。確
かに、党内でどんなに反対意見を言ったとしても、結果が結果なら言い訳にし
かならないでしょう。総務会は全会一致の場なのだから。次の選挙のことを考
え、まだ国民の理解が進んでいない問題では、信念を曲げて大勢に従ってしま
う。いま、政治でいちばん関心のある話題はといえば、いつ解散総選挙?であ
り、ゼレンスキーの来日で「ゼレンスキー解散だ」という話も流れてきていま
すが、田村さんも7月投票での解散を予測しているようです。小池と維新が組
んで橋下が動くということが起きる前に…内閣支持率も「おお」という高さ。
広島サミットが一つの区切りで、それを国民がどう思っているか、岸田さんは
聞きたいはずだ。
他方で私が耳にするのは、統一地方選を終えたばかりの公明党が早期解散に絶
対反対だし、5つの補選も辛勝だったので、いまとても解散などできないとい
う話ですが、田村氏の話を聴いていると、やはり最速のタイミングで岸田氏は
決断する?ぜひ、番組をご覧ください。
(4)松田学のニュース解説
◆松田学のニュース解説 国内政治状況最新状況
どうなってしまうのか!?LGBT法案と日本の政治
https://youtu.be/s56vxgkvK_E
◆松田学のニュース解説 どうなる!どうする!改善なるのか!?日韓関係
https://youtu.be/siZiOLRVwUU
◆松田学のニュース解説 少子化加速!日本の「子供比率」は世界最低水準!ほか
https://youtu.be/_Qjzi5Q8kIw
◆松田学のニュース解説 最新国際情勢
-米中欧で様々な動き、米デフォルト危機!?、タッカーカールソン解雇など-
https://youtu.be/V32qusOQjCA
◆松田学のニュース解説
『5/18現在 ウクライナ危機状況分析&国際安全保障最新情勢 』
*ウクライナ情勢は日々刻々と変化しています。最新情報はご自身でご確認下さい
https://youtu.be/DqhHSkkZiZc
◆松田学のニュース解説 新型コ〇〇最新情報 オミ〇ロンの正体64<前半>
https://youtu.be/UGBafWjPgOc
ニコニコ本編はこちら
https://www.nicovideo.jp/watch/so42248211
(5)講演・セミナー講師依頼はこちら
松田政策研究所は、松田学の講演やセミナーのご依頼を承っております。
『日本新秩序!日本の未来を描かずして改革も成長も安心もなし!松田学が日
本の未来と国家像について語ります』松田政策研究所代表、元衆議院議員東京
大学大学院客員教授の松田学が専門である金融・財政、マクロ経済だけにとど
まらずIT、やAI(人工知能)、サイバーセキュリティや危機管理などに対
する最先端の研究と松田学が考える確固たる国家像と未来予測による知見を皆
さんに語り掛けます。一緒に考えましょう!
詳細はこちら
↓↓↓
https://matsuda-pi.com/request.html
お問い合わせはこちら
↓↓↓
https://matsuda-pi.com/contact.html
============================================
各情報発信・ツール紹介
============================================
(1)各種 SNS紹介
◆松田政策研究所チャンネル2
https://www.youtube.com/channel/UCUdALlTFAabnQpu_IykDT_g
◆松田政策研究所ニコニコチャンネル
https://ch.nicovideo.jp/matsuda-pi
◆松田政策研究所 ホームページ
https://matsuda-pi.com/
◆松田政策研究所 YouTubeページ
https://www.youtube.com/channel/UCAN0E9cZN7n22Ka1-TuVb-Q
◆松田学 公式ホームページはこちら
https://matsuda-manabu.jp/
◆松田学 公式ブログはこちら
https://ameblo.jp/matsuda-manabu/
◆松田政策研究所 フェイスブックはこちら
https://www.facebook.com/matsudaseisaku
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
3.松田学 政策発信
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
*ここでは松田学の過去の政策提言や国会・政治社会・経済・文化等のアーカ
イブを中心に案内して参ります。もちろん最新の松田学の提言や国会に関する
分析などもUPして参ります。
*<2023年5月21日UP>
コロナ&ワ●情勢64ニコニコ配信5/21
・国民の自由のためにも正しい「総括」を・井上先生Q&A
ウクライナ戦争の停戦ではなく継続を決めたに等しかったのが今回のG7広島
サミットでしたが、これと同様にグローバリズム権益の世界的拡張を意図する
決定が、過日、長崎でのG7保健相会合でなされたようです。途上国に対する
ワ●供与促進のことですが、井上先生によると、そもそも大航海時代以来、歴
史的に奴隷狩りや人道支援の名の下で行われたワ●人体実験で被害を受けてき
たアフリカ諸国は欧米諸国への不信感が強く、これがワ接種を拒否してきた主
因。これが結果的に今回のパンデミックでアフリカでの感染拡大を防げた原因。」
とのこと。決してワ●のコストが高いから接種率が低かったわけではない
そうです。
<続きはこちら>
https://ameblo.jp/matsuda-manabu/entry-12803986654.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
4.編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
こんにちは事務局です。
平成・令和の日本の芸能界を引っ張ってきたといっても過言ではないジャニー
ズ事務所が岐路に立たされている。創業者で故人のジャニー喜多川氏の所属タ
レントへの性加害疑惑が問題となっている。それを受け、現社長が謝罪動画を
出したのだが・・・その対応が企業の危機対応のあらゆる面において問題とさ
れています。この問題は日本の芸能文化の縮図といってもいいかもしれません。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c24be36ec2e1b89ecb5257ffb469681f4c860396
松田学通信編集部
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
松田学通信にお心当たりのない方、解除、その他メールマガジンに関する
お問合せは、松田政策研究所までご連絡ください。
E-mail:matsuda@yd-con.com
■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【発行元】松田政策研究所
〒107-0052 東京都港区赤坂9-1-7-472
TEL:03-6434-7354 FAX:03-64347356
URL. http://matsuda-pi.com/ E-mail. matsuda@yd-con.com
FB. https://www.facebook.com/matsudaseisaku/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■
Copyright (c) 2023 Manabu Matsuda. All Rights Reserved.
※メール転送自由。掲載内容の転載・転用は事務局までご一報ください。