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春秋社 メールマガジン【Vol.031】
   2021年 7月 30日配信
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 巻頭言
先日私も新型コロナワクチンの第1回接種に参りまして、副反応がいろいろ取り沙汰されていますから少々緊張したのですが、打たれたところが少し痛いだけで他は何もございませんでした。些か拍子抜けであります。ワクチンにもいろいろ種類があるそうで、中国のシノバック製は不活化ワクチン、日本が台湾に供与したアストラゼネカ製はウイルスベクターワクチン、われわれが打っているファイザーとモデルナ製はmRNAワクチンという新しい技術を用いたワクチンだとか。
 巷では、mRNAワクチンが(見かけ上)短期間で開発され、しかも遺伝子を使ったワクチンのため、「何だか怖い」という漠然とした不安がひろがり、その不安につけこんで、ワクチンの危険性を喧伝するような書籍や記事があふれています。だからこそ、このたび刊行する 五條堀孝先生の 『「新型コロナワクチン」とウイルス変異株』をぜひ読んでいただきたい。ワクチンの種類と違い、mRNAワクチンの仕組み、その効能などを詳しく説明し、素朴な疑問にもQ&Aで対応しています。根拠不明な言説や偽情報に惑わされないためにも、必要なのは「正しい」知識なのであります。(K2)
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■目次■
▼「じんぶん堂」好評連載中!
▼新刊案内(7月刊行)
▼近刊案内(8月刊行予定)
▼webマガジン「web春秋 はるとあき」
▼編集後

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◎「じんぶん堂」好評連載中!◎
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出版社と朝日新聞社による、“人文書の魅力発信していくプロジェクト”
「じんぶん堂(powered by 好書好日)では、小社刊行書籍のご紹介や、著者による読み物など魅力的な内容を毎週お届けしています。ぜひご覧ください! ※毎週木曜日更新
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新刊案内(7月刊行)
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四六判/404頁/3520円
空海の言語哲学を『声字実相義』から解明。井筒俊彦の空海論にも言及。

四六判/288頁/3300円
道元思想の核心に迫る。南直哉師の解説付き。

[近代日本宗教史]第六巻 模索する現代 ――昭和後期~平成期
島薗 進 /  末木 文美士 /  大谷 栄一 /  西村 明 編
A5判/296頁/3630円
消費される宗教とスピリチュアリティ。全6巻完結!
名著『自由の条件[全3巻]』が装いも新たに普及版として登場!☆

気賀 健三 /  古賀 勝次郎
A5判/272頁/3080円
西洋近代における自由の思想の変遷を俯瞰。

気賀 健三 /  古賀 勝次郎
A5判/288頁/3080円
法がもたらす利権政治から自由を守る方途。

気賀 健三 /  古賀 勝次郎
A5判/312頁/3080円
税制・教育等直面する課題からの自由の復権。


*今月の営業部イチオシ本*


●からだのためのポリヴェーガル理論

――迷走神経から不安・うつ・トラウマ・自閉症を癒すセルフ・エクササイズ


スタンレー・ローゼンバーグ
花丘 ちぐさ

四六判/384頁/3080円

安全を手がかりに、身体に備わる癒しのパワーにアクセスし回復をもたらす世界的ボディセラピストの技法。脳神経の機能不全による問題を克服するヘルスケアの新パラダイム! 
ステファン・W・ポージェス他序文


●「新型コロナワクチン」とウイルス変異株


五條堀 孝

A5判/120頁/1100円

第一線のゲノム進化学者が正しく伝える
新型コロナワクチンとして知られるメッセンジャーRNAワクチン。その仕組みと有効性を説き、ウィルス進化の実態を明らかにすることで、変異への対応策とゲノム解析の必要性を訴える。
〔A5判ブックレット〕

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近刊案内(8月刊行予定)
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『ゴータマ・ブッダ その先へ ――思想の全容解明』
羽矢 辰夫
四六判/228頁/2420円
無常も因果も現代の常識だとしたら、ゴータマ・ブッダが見つけたものはなんだったのか? 原始仏教の研究者がその研究成果と実体験を活かし、ゴータマ思想の全容を解明。
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『スピノザの自然主義プログラム ――自由意志も目的論もない力の形而上学』
木島 泰三
四六判/320頁/3960円
スピノザの哲学は現代思想を先取りする徹底した決定論・唯現実論であった。『エチカ』の精緻な読解で、神の自由意志をも否定する彼の形而上学が描く宇宙・人間・神を探究。
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『アカシャ研究による 第五福音書』
ルドルフ・シュタイナー 著   高橋 巖
四六判/248頁/2860円
人類は未来に「第五」の福音に接する。イエスがキリストたらんとする契機はどこにあったのか。キリスト本性と人類進化の秘密を開示する。『キリストと人間の魂』も収録。

(※刊行時期は変更となる場合がございます。)
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☆  webマガジン「web春秋 はるとあき」

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☆好評連載☆
「存在の手ごたえ」 渡仲 幸利
「問うべき手応えを辿る旅の針路を、現在という空間を越えて取ろう。」
【第8回】『罪と罰』論

佐々木 健一
これまでに出会い、折にふれ思い出される人びととの追想を綴る。
【第12回】セビーリャの君 ――ひととアイドル


「哲学探究3」  永井 均
「哲学探究2」につづく待望の連載。「しかし私自身は、私がかろうじてつかまえているかぎりで、この問いをさらに深く探るほかには何もできない。」
【第7回】


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□編集後記□
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 ついに開幕した東京オリンピック。開会式前日にショーディレクターが解任されるなど、なにかとそのバタバタぶりが批判の対象となっていますが、思い返せば新国立競技場デザインや大会エンブレムの白紙撤回から始まり、開催地問題や一年の延期を経て、新型コロナウイルスがいまだ猛威をふるう中での開催が、すべての人々に歓迎されないのは無理もありません。
 仮に新型コロナウイルスの世界的な蔓延がなかったとしても、昨年開催できていたとしても、さまざまな疑問や否定的意見はあったと思います。掲げられていたはずの「復興五輪」は実現しているでしょうか。これは決して、パンデミックや人選問題によってのみ妨げられたわけではありません。国をあげての一大イベント、そこには必ず、悲喜こもごもの物語が潜んでいます。
  畑中章宏 『五輪と万博 ――開発の夢、翻弄の歴史』は、気鋭の民俗学者が、都市・郊外の開発と変貌の歴史をたどり、巨大イベントがもたらす夢と現実の相克を探る一冊です。“国をあげて”開かれてきた「五輪」と「万博」。2025年には55年ぶりに、大阪の地で国際博覧会が開かれます。今月27日にはポルトガル共和国が、29日にはアメリカ合衆国が公式に参加を表明しました。すでにロゴマークや、プロデューサーも公表されています。
 4年後、日本は、そして世界はどうなっているでしょうか。文化の違いや多様性を認め合い、ひとつのところに集まってみんなで盛り上がる。そんな日々を、笑顔で迎えることができるでしょうか。一日も早い新型コロナウイルス感染症の収束と、みなさまのご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。(A)

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□春秋社 メールマガジン□ 毎月1回(月末ごろ)配信

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