お正月には毎年、何か誓いを立ててみるも、結局三日坊主で終わってしまう・・・という方も多いと思いますが、睡眠に関してはどんな誓いを立てるのでしょうか?
「今年こそ早寝早起き」「今年こそ寝酒は止める」「今年こそ万年床は止める」などいろいろあるでしょう。それにしても、人間というものは睡眠に関しては、よほど良い癖のつかないものと見えて、CPAPをつけつつも、生活改善はつい疎かになりがちでは?
そこで、チンパンジーのベッドというお話を少し。
チンパンジーの研究者の話では、チンパンジーは高い木の上に枝と木の葉を使って、楕円形のベッドを作り眠るそうです。ベッドは毎日新たに作るそうで、なかなか労力のいることと思われますが、安全性と衛生面を考えているとのこと。
そう聞くと、安全性はともかく、衛生面については人間のほうがあやしく思えます。床に布団を敷きっぱなしの「万年床」の若者は多いし、ベッドの場合でもシーツ類をまめに替えるかどうかについては、先進国の中ではお恥ずかしい結果となったのが日本人であります(イケアの寝具アンケートによる)。清潔好きで有名な日本人にしては意外な結果でした。
また、この樹上ベッドでのチンパンジーの寝姿については、7割が横向きで寝付くそうです。横向きが心地よいのでしょうか?あるいは体に良いということなのでしょうか?そういえば、横向きに寝るとイビキはかかないのでしたね。
チンパンジーに無呼吸症候群があるかはわかりませんが、動物の眠りに学ぶことはいろいろありそうです。今年こそ、清潔な寝床で、イビキ防止の横向き寝の工夫もしてみてはいかがでしょうか?
(一般社団法人日本眠育普及協会 代表 橋爪あき)
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