橋爪/村井先生、よろしくお願い致します。
橋爪/先回は、子供それから高齢者、どんなものを食べたら良いか、いけないか、また、睡眠とどういうふうにして関係して来るかをお尋ねしましたが、今回は睡眠と食事の取り方そのものについてお話しを伺います。
食事というと、ちゃんと決まった時刻に食べる人と、ばらばらな時刻に食べる人といると思いますが、それと睡眠はどう関係するんでしょうか。
村井/そうですね、食事は体内時計との関係とか、腸との関係が深いんですね。特に、朝ごはんは体内時計のリセットに大切な役割を果たします。体内時計の補足ですが、脳の中にある体内時計と体中にある体内時計があります。食事は体中にある体内時計のリセットと、脳のほうも危うい感じでしたらリセット強化できると言われています。
橋爪/それは脳の体内時計と体にある体内時計が同調する、一緒にリズムを合わせるということですね。
村井/それと、進み過ぎた時計をリセットする役割がある訳です。ほかには、体のさまざまな機能に影響を与えて、体内リズムを作っています。そして、自律神経、交感神経だったり副交感神経だったり、そのバランスを取って一日の体内リズムが生まれて来る訳です。この体内リズムがきちんと動き、自律神経のバランスが整っていると、免疫もちゃんと役割を果たしてくれます。また、朝ごはんの後、昼食は夕方に向かってのエネルギーとなるので、補給が大切ですね。夕飯は寝る3時間前くらいに終わることが大切です。なぜ、大切かというと、腸が関係してきます。寝ている間、腸は朝に向かってお掃除タイムになっています。
橋爪/お掃除タイム。
村井/排便の準備をしている訳です。この場合、もし胃の中に食べ物が多く残ったまま寝てしまうと体に負担になって、排便に支障が出てくる形になります。そこで、早めに食べ終えるということが必要です。
橋爪/何か子供でも便秘とかいるみたいだし、排便もきちんとされないとまずいですね。
村井/毎日の食事の時刻がばらばらだったりすると、腸の働きが低下してしまいます。ほぼ、決まった時刻に食事をする生活に変えると、腸も周期性をもったリズムで働くことができる訳です。
橋爪/でも仕事が忙しかったりすると、すぐお昼を食べないといけなかったり、食べられないということもあると思いますが、そういう時はどうしたら良いでしょうか。
村井/ほんとうに軽いものでも良いので、ちょっとでもお腹に入れておくとか。
橋爪/ちょっとでも良いから入れておく。
村井/夕飯の遅い人、夜の11時、12時に食べると言う方は、夕方4時くらいにおにぎり1個でも良いのでお腹に入れておいて、夜の食べ過ぎを防ぐというのも良いですね。
橋爪/そうですね。夜食をたくさん食べる人は、若い人に多いと思いますが、それはまずいですね。
村井/それは良くないですね。胃腸にとっても良くない訳です。そして、近頃、おにぎり食べながら、スマホをいじりながら、パソコンをいじりながら食べる人も多いですが、そうするとリラックスできない訳ですね。ほんとうは、胃腸にとってはリラックスしたモード、副交感神経が働いた時に食べる方が、胃腸もちゃんと動く訳です。ながら食いですと交換神経が働いたまま食べてしまうということになりますので、消化吸収能力が衰えてしまいますので、要注意ですよね。
橋爪/そうですね、結構私もお昼ごはんの時に本を読んだり、本を読みながらサンドイッチとかコーヒーとか飲むと、何か楽しい感じがしますが、食べるときは食べることに専念した方が良いと言う訳ですね、リラックスですね。どうしても夜食を食べなくてはいけない場合、あまりお腹が減っていてもまずいと思いますが、そんな時、どういったものを食べたら良いですか。
村井/そうですね。やっぱり寒天とかゼリーのようなもの、おかゆとかそういうものの方が良いと思います。あとトマトとか腹もちしそうなものだったら良いと思います。
橋爪/そうですか。それではお夜食を作ってくださるお母さんも少しそういうことも考えて消化の良いものを。ステーキとかラーメンとかは考えない方が良いですね。分かりました。では、このお話しの続きは次回にお聞きしたいと思います。 村井先生、ありがとうございました。 |