大安研メルマガVol.22(2020年4月1日)
2020/04/01 (Wed) 14:00
大 安 研 メ ル マ ガ Vol. 22(2020年4月1日)
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大阪健康安全基盤研究所(大安研)は、日本初の「独立行政法人化した地方衛生研究所」として2017年4月1日に発足しました。当研究所では府民・市民の皆様へ健康に役立つ情報を直接お届けするため、「大安研メルマガ」を配信いたします。配信は月1回の予定です。
◇◆◇◆◇◆ も く じ ◇◆◇◆◇◆
・ トピックス
・ 大安研からのお知らせ
・ 大阪府の感染症発生動向調査情報
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
<< トピックス >>
◆微生物部から
*反復配列多型解析法による腸管出血性大腸菌の遺伝子型別(2020年3月23日)
腸管出血性大腸菌(EHEC)感染症は、ベロ毒素を産生する、またはベロ毒素遺伝子を保有するEHECを原因とする全身性疾病で、国内では毎年、3,000人以上の感染者が報告されています。近年では、人の移動や食品流通網の広域化に伴って、一見散発的に発生しているように見えますが、実際は共通の感染源によるEHECの集団感染事例(散在的集団発生, diffuse outbreak)がしばしば発生しています。
このような広範囲な地域において感染者が発生するdiffuse outbreakでは、それが共通の感染源が原因であると認知できるまでに多くの時間を要することも多く、感染を拡大させてしまう可能性が高いです。そこで、diffuse outbreakの拡大を未然に防ぎ被害を最小限に食い止めるために、国立感染症研究所を中心として、EHEC菌株の遺伝子型別に基づく病原体サーベイランスが実施されています。
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=iphosaka&c=775&n=XXXX
*地域内の結核の感染伝播について調査をしています(2020年3月27日)
わが国の2018年人口10万人対新登録結核罹患率(以下、結核罹患率)は13.9で、2020年までに結核罹患率10以下の結核低蔓延国となることを目標としています。結核に関する特定感染症予防指針(厚生労働省:2016年改訂版)では、低蔓延国化に向け分子疫学的手法(患者から分離された病原体を遺伝子レベルで分析し、感染伝播を調べる方法)を積極的に活用した研究の推進が必要であることが明記されています。とりわけ、患者数が多い都市部において結核感染伝播の実態を把握し、結核対策の評価と実状に沿った対策を講じていくことは、日本の結核罹患率低下にも直結すると考えられます。
私たちは、日本国内で最も結核罹患率の高い大阪市あいりん地域(推定結核罹患率300以上)において分離された結核菌株を分析し、あいりん地域の結核感染伝播の実態とこれまでの結核対策の効果について検討しました。
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=iphosaka&c=776&n=XXXX
◆衛生化学部から
*遺伝子組換え食品について(2020年3月31日)
生物の細胞から有用な性質を持つ遺伝子を取り出し、他の生物の遺伝子に組み込み、新しい性質をもたせることを遺伝子組換えといいます。この技術では、従来行われてきた品種改良と違い、組み込む有用な遺伝子が生物種を超えていろいろな生物から得られるため、生産者や消費者の求める性質を効率よく農産物にもたせることができます。これまでに、特定の除草剤で枯れない農産物や害虫に強い農産物、栄養素のオレイン酸を多く含む大豆などが開発されています。
現在、表1に示す大豆やとうもろこしなど農産物(8種類)とそれを原材料とした加工食品(33種類)については、厚生労働省により審査を受け、安全性が確認されており、流通が認められています(令和元年11月12日時点)。一方で、安全性審査を受けていない遺伝子組換え農産物や、これを原材料に用いた食品等の製造・輸入・販売は、食品衛生法により禁止されています。
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=iphosaka&c=777&n=XXXX
◆公衆衛生部から
*新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について(12)(2020年3月23日)
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=iphosaka&c=778&n=XXXX
*「新型コロナウイルス感染症関連情報」を更新しました。(2020年3月26日)
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=iphosaka&c=779&n=XXXX
*「風しん情報」を更新しました。(2020年3月26日)
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=iphosaka&c=780&n=XXXX
*「麻しん(はしか)情報」を更新しました。(2020年3月26日)
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=iphosaka&c=781&n=XXXX
<< 大安研からのお知らせ >>
◆大安研ニュース第7号を発行しました!
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=iphosaka&c=782&n=XXXX
<< 大阪府の感染症発生動向情報 >>
2020年9週~2020年12週(2月24日~3月22日)感染症情報を大阪府感染症情報センターのHPに掲載しました。
第9週「インフルエンザ 減少傾向続く」
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=iphosaka&c=783&n=XXXX
第10週「インフルエンザ 減少続くも昨年同時期より高い」
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=iphosaka&c=784&n=XXXX
第11週「小児科・眼科定点疾患の報告数 減少傾向」
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=iphosaka&c=785&n=XXXX
第12週「小児科・眼科定点疾患の報告数 更に減少」
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=iphosaka&c=786&n=XXXX
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腸管出血性大腸菌(EHEC)感染症は、ベロ毒素を産生する、またはベロ毒素遺伝子を保有するEHECを原因とする全身性疾病で、国内では毎年、3,000人以上の感染者が報告されています。近年では、人の移動や食品流通網の広域化に伴って、一見散発的に発生しているように見えますが、実際は共通の感染源によるEHECの集団感染事例(散在的集団発生, diffuse outbreak)がしばしば発生しています。
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私たちは、日本国内で最も結核罹患率の高い大阪市あいりん地域(推定結核罹患率300以上)において分離された結核菌株を分析し、あいりん地域の結核感染伝播の実態とこれまでの結核対策の効果について検討しました。
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生物の細胞から有用な性質を持つ遺伝子を取り出し、他の生物の遺伝子に組み込み、新しい性質をもたせることを遺伝子組換えといいます。この技術では、従来行われてきた品種改良と違い、組み込む有用な遺伝子が生物種を超えていろいろな生物から得られるため、生産者や消費者の求める性質を効率よく農産物にもたせることができます。これまでに、特定の除草剤で枯れない農産物や害虫に強い農産物、栄養素のオレイン酸を多く含む大豆などが開発されています。
現在、表1に示す大豆やとうもろこしなど農産物(8種類)とそれを原材料とした加工食品(33種類)については、厚生労働省により審査を受け、安全性が確認されており、流通が認められています(令和元年11月12日時点)。一方で、安全性審査を受けていない遺伝子組換え農産物や、これを原材料に用いた食品等の製造・輸入・販売は、食品衛生法により禁止されています。
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*新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について(12)(2020年3月23日)
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第9週「インフルエンザ 減少傾向続く」
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第12週「小児科・眼科定点疾患の報告数 更に減少」
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