大安研メルマガVol.21(2020年3月2日)
2020/03/02 (Mon) 14:00
大 安 研 メ ル マ ガ Vol. 20(2020年3月2日)
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大阪健康安全基盤研究所(大安研)は、日本初の「独立行政法人化した地方衛生研究所」として2017年4月1日に発足しました。当研究所では府民・市民の皆様へ健康に役立つ情報を直接お届けするため、「大安研メルマガ」を配信いたします。配信は月1回の予定です。
◇◆◇◆◇◆ も く じ ◇◆◇◆◇◆
・ トピックス
・ 大安研からのお知らせ
・ 大阪府の感染症発生動向調査情報
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
<< トピックス >>
◆微生物部から
*先天性風しん症候群について(2020年2月13日)
風しんウイルスが妊婦に感染し、胎児に移行した結果、出生児に<先天性風しん症候群(congenital rubella syndrome : CRS)>と総称される疾患を引き起こすことがあります。
CRSは1941年にオーストラリアの眼科医Norman Greggによって初めて報告されました。一般的な症状は、白内障、先天性心疾患、聴覚障害などであり、その他血小板減少症、頭蓋内石灰化、肝脾腫、精神発達遅滞など全身性に様々な症状を引き起こす可能性があります。
CRSがおこる頻度は、妊婦が風しんウイルスに感染した時期により異なり、妊娠12週までは高く、妊娠20週以降は低いとされています。
日本国内において2012年から2014年にCRSと診断された出生児の追跡調査では、45例中11例(24%)が生後15ヶ月までに死亡したことが報告されています。
このように医療水準の高い日本においても死亡率が高いのが現実です。
また、この調査において、CRSと診断された出生児の母親のワクチン接種回数が1回であった事例が45例中11例(24%)であったのに対し、2回は0例(0%)であったことも報告されています。
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=iphosaka&c=755&n=XXXX
◆衛生化学部から
*新たに室内空気中濃度指針値の策定が検討されている化学物質3種の分析法の検討(2020年2月10日)
化学物質による室内空気汚染が主要因とされるシックハウス症候群の防止対策として、厚生労働省では、住宅等室内において健康上問題となる可能性の高い化学物質を選定し、これらの空気中濃度指針値の策定を進めています。
2017年に開催された同省の設置する「シックハウス (室内空気汚染) 問題に関する検討会」1) において2-エチル-1-ヘキサノール (以下EH)、2,2,4-トリメチル-1,3-ペンタンジオールモノイソブチレート (代表的商品名テキサノール:以下TMPMB) および2,2,4-トリメチル-1,3-ペンタンジオールジイソブチレート (代表的商品名TXIB:以下TMPDB) (図1) の室内濃度指針値 (EH 130 μg/m3、TMPMB 240 μg/m3、TMPDB 100 μg/m3) が新たに提案され、近い将来にこれらの指針値が正式に設定される可能性が高いと考えられます。
EHおよびTMPMBは主に接着剤や塗料に使用される他、いずれも可塑剤の分解生成物としても室内空気中に放散されます。TMPDBは主に可塑剤として使用されます。
同省は、これらの採取および測定方法について、いずれも2001年に定めた「室内空気中化学物質の測定マニュアル」および「室内空気中化学物質の採取方法と測定方法 (Ver.2)」2) に基本的に従うよう提示していますが3)、その適用に際して参考となる詳細なデータは提供されていません。
今回、これら3種の化学物質の分析に際し、厚生労働省の提示する測定方法の一種である固相吸着-溶媒抽出-ガスクロマトグラフィー/質量分析 (以下GC/MS) 法の適合性について検証しました。
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=iphosaka&c=756&n=XXXX
◆公衆衛生部から
*新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について(10)(2020年2月27日)
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=iphosaka&c=757&n=XXXX
*「風しん情報」を更新しました。(2020年2月27日)
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=iphosaka&c=758&n=XXXX
*「麻しん(はしか)情報」を更新しました。(2020年2月27日)
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=iphosaka&c=759&n=XXXX
<< 大阪府の感染症発生動向情報 >>
2020年5週~2020年8週(1月27日~2月23日)感染症情報を大阪府感染症情報センターのHPに掲載しました。
第5週「インフルエンザ 減少するも注意報超え続く」
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=iphosaka&c=760&n=XXXX
第6週「インフルエンザ 減少が続くもまだ注意が必要」
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=iphosaka&c=761&n=XXXX
第7週「インフルエンザ 今後の動向に注意」
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=iphosaka&c=762&n=XXXX
第8週「インフルエンザ 減少するも注意報超え続く」
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=iphosaka&c=763&n=XXXX
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http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=iphosaka&c=764&n=XXXX
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◆微生物部から
*先天性風しん症候群について(2020年2月13日)
風しんウイルスが妊婦に感染し、胎児に移行した結果、出生児に<先天性風しん症候群(congenital rubella syndrome : CRS)>と総称される疾患を引き起こすことがあります。
CRSは1941年にオーストラリアの眼科医Norman Greggによって初めて報告されました。一般的な症状は、白内障、先天性心疾患、聴覚障害などであり、その他血小板減少症、頭蓋内石灰化、肝脾腫、精神発達遅滞など全身性に様々な症状を引き起こす可能性があります。
CRSがおこる頻度は、妊婦が風しんウイルスに感染した時期により異なり、妊娠12週までは高く、妊娠20週以降は低いとされています。
日本国内において2012年から2014年にCRSと診断された出生児の追跡調査では、45例中11例(24%)が生後15ヶ月までに死亡したことが報告されています。
このように医療水準の高い日本においても死亡率が高いのが現実です。
また、この調査において、CRSと診断された出生児の母親のワクチン接種回数が1回であった事例が45例中11例(24%)であったのに対し、2回は0例(0%)であったことも報告されています。
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◆衛生化学部から
*新たに室内空気中濃度指針値の策定が検討されている化学物質3種の分析法の検討(2020年2月10日)
化学物質による室内空気汚染が主要因とされるシックハウス症候群の防止対策として、厚生労働省では、住宅等室内において健康上問題となる可能性の高い化学物質を選定し、これらの空気中濃度指針値の策定を進めています。
2017年に開催された同省の設置する「シックハウス (室内空気汚染) 問題に関する検討会」1) において2-エチル-1-ヘキサノール (以下EH)、2,2,4-トリメチル-1,3-ペンタンジオールモノイソブチレート (代表的商品名テキサノール:以下TMPMB) および2,2,4-トリメチル-1,3-ペンタンジオールジイソブチレート (代表的商品名TXIB:以下TMPDB) (図1) の室内濃度指針値 (EH 130 μg/m3、TMPMB 240 μg/m3、TMPDB 100 μg/m3) が新たに提案され、近い将来にこれらの指針値が正式に設定される可能性が高いと考えられます。
EHおよびTMPMBは主に接着剤や塗料に使用される他、いずれも可塑剤の分解生成物としても室内空気中に放散されます。TMPDBは主に可塑剤として使用されます。
同省は、これらの採取および測定方法について、いずれも2001年に定めた「室内空気中化学物質の測定マニュアル」および「室内空気中化学物質の採取方法と測定方法 (Ver.2)」2) に基本的に従うよう提示していますが3)、その適用に際して参考となる詳細なデータは提供されていません。
今回、これら3種の化学物質の分析に際し、厚生労働省の提示する測定方法の一種である固相吸着-溶媒抽出-ガスクロマトグラフィー/質量分析 (以下GC/MS) 法の適合性について検証しました。
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2020年5週~2020年8週(1月27日~2月23日)感染症情報を大阪府感染症情報センターのHPに掲載しました。
第5週「インフルエンザ 減少するも注意報超え続く」
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第6週「インフルエンザ 減少が続くもまだ注意が必要」
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第7週「インフルエンザ 今後の動向に注意」
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第8週「インフルエンザ 減少するも注意報超え続く」
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