大安研メルマガVol.19(2020年1月6日)
2020/01/06 (Mon) 14:00
大 安 研 メ ル マ ガ Vol. 19(2020年1月6日)
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大阪健康安全基盤研究所(大安研)は、日本初の「独立行政法人化した地方衛生研究所」として2017年4月1日に発足しました。当研究所では府民・市民の皆様へ健康に役立つ情報を直接お届けするため、「大安研メルマガ」を配信いたします。配信は月1回の予定です。
◇◆◇◆◇◆ も く じ ◇◆◇◆◇◆
・ トピックス
・ 大安研からのお知らせ
・ 大阪府の感染症発生動向調査情報
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
<< トピックス >>
◆微生物部から
*細胞内寄生菌であるリステリア・モノサイトゲネスの病原性について研究しています(2019年12月24日)
リステリア・モノサイトゲネスは通性細胞内寄生菌であり、本菌に汚染された喫食前に加熱を要さない調理済み食品(Ready-To-Eat;RTE食品)をヒトが摂食すると感染するとされています。本菌にヒトが感染した場合、免疫抑制状態の方で髄膜炎や敗血症が、妊婦の方で死産や流産が引き起こされます。本菌は、ヒトに摂食され小腸に到達すると、腸管上皮細胞上のE-カドヘリンにインターナリンA(InlA)介して接着し、受動的に細胞内に侵入します。しかし、侵入した(貪食された)菌は細胞膜由来の食胞に封入されてしまうため、食胞から脱出しないと細胞質内で増殖ができません(図1)。そこで、本菌はリステリオリシンO(LLO)、とホスホリパーゼPlcAおよびPlcBを分泌して食胞膜に孔を開けて脱出します。細胞質中に脱出できた菌はそこで増殖し、その際に菌体表面に発現されたActAが細胞質中のアクチンの重合を誘導してコメットテイルと呼ばれる推進装置を構築し、菌は細胞質内を自由に運動できるようになります。そして、運動して細胞膜まで到着すると、細胞膜から突出し二重の食胞膜に包まれつつ隣接細胞へ侵入します。これを繰り返して細胞間を伝播(cell-to-cell)し、やがてM細胞のような免疫細胞を介して肝臓へ到達・増殖後全身へ広がります。
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=iphosaka&c=681&n=XXXX
◆衛生化学部から
*食品に対する放射線照射の現状と検知法について(2019年12月23日)
食品に対する放射線照射(以下、照射)は、食品の品質をほとんど損なうことなく殺菌・殺虫等が可能な食品衛生管理技術として、海外においては広く利用されています。一方、日本国内では、馬鈴薯の発芽防止を目的とした照射を除き原則禁止されています。本稿では、食品の照射の現状に触れつつ、弊所で取り組んでいる照射された食品を検知する方法(検知法)の開発について紹介したいと思います。
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=iphosaka&c=682&n=XXXX
◆公衆衛生部から
*年末年始に海外へ渡航される皆さまへ(2019年12月19日)
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=iphosaka&c=683&n=XXXX
*「風しん情報」を更新しました。(2019年12月26日)
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=iphosaka&c=684&n=XXXX
*「麻しん(はしか)情報」を更新しました。(2019年12月26日)
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=iphosaka&c=685&n=XXXX
<< 大安研からのお知らせ >>
◆大安研ニュース第6号を発行しました。(2019年11月29日)
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=iphosaka&c=686&n=XXXX
◆中日新聞の掲載記事で、大安研職員が紹介されました。(2019年12月17日)
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=iphosaka&c=687&n=XXXX
<< 大阪府の感染症発生動向情報 >>
2019年48週~2019年51週(11月25日~12月22日)感染症情報を大阪府感染症情報センターのHPに掲載しました。
第48週「インフルエンザ 流行期入りし増加続く」
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=iphosaka&c=688&n=XXXX
第49週「インフルエンザ 急増」
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=iphosaka&c=689&n=XXXX
第50週「インフルエンザ 注意報レベル迫る」
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=iphosaka&c=690&n=XXXX
第51週「インフルエンザ 注意報レベル超える」
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=iphosaka&c=691&n=XXXX
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◇新規登録・配信停止・配信先変更・バックナンバー
http://y.bmd.jp/bm/p/aa/fw.php?d=70&i=iphosaka&c=692&n=XXXX
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*細胞内寄生菌であるリステリア・モノサイトゲネスの病原性について研究しています(2019年12月24日)
リステリア・モノサイトゲネスは通性細胞内寄生菌であり、本菌に汚染された喫食前に加熱を要さない調理済み食品(Ready-To-Eat;RTE食品)をヒトが摂食すると感染するとされています。本菌にヒトが感染した場合、免疫抑制状態の方で髄膜炎や敗血症が、妊婦の方で死産や流産が引き起こされます。本菌は、ヒトに摂食され小腸に到達すると、腸管上皮細胞上のE-カドヘリンにインターナリンA(InlA)介して接着し、受動的に細胞内に侵入します。しかし、侵入した(貪食された)菌は細胞膜由来の食胞に封入されてしまうため、食胞から脱出しないと細胞質内で増殖ができません(図1)。そこで、本菌はリステリオリシンO(LLO)、とホスホリパーゼPlcAおよびPlcBを分泌して食胞膜に孔を開けて脱出します。細胞質中に脱出できた菌はそこで増殖し、その際に菌体表面に発現されたActAが細胞質中のアクチンの重合を誘導してコメットテイルと呼ばれる推進装置を構築し、菌は細胞質内を自由に運動できるようになります。そして、運動して細胞膜まで到着すると、細胞膜から突出し二重の食胞膜に包まれつつ隣接細胞へ侵入します。これを繰り返して細胞間を伝播(cell-to-cell)し、やがてM細胞のような免疫細胞を介して肝臓へ到達・増殖後全身へ広がります。
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*食品に対する放射線照射の現状と検知法について(2019年12月23日)
食品に対する放射線照射(以下、照射)は、食品の品質をほとんど損なうことなく殺菌・殺虫等が可能な食品衛生管理技術として、海外においては広く利用されています。一方、日本国内では、馬鈴薯の発芽防止を目的とした照射を除き原則禁止されています。本稿では、食品の照射の現状に触れつつ、弊所で取り組んでいる照射された食品を検知する方法(検知法)の開発について紹介したいと思います。
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*年末年始に海外へ渡航される皆さまへ(2019年12月19日)
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第50週「インフルエンザ 注意報レベル迫る」
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