大安研メルマガVol.61(2023年7月1日)
2023/07/03 (Mon) 14:00
地方独立行政法人大阪健康安全基盤研究所(略称「大安研(だいあんけん)」)は、日本初の「地方独立行政法人化した地方衛生研究所」として2017年4月1日に発足しました。大安研では、皆さまの健康に役立つ情報を直接お届けするため、「大安研メルマガ」を月1回配信しています。
━目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●お知らせ
【 1 】ご存知ですか?「くるみ」の食物アレルギー表示
【 2 】こどものかぜ
【 3 】麻しん(はしか)
【 4 】<論文紹介>化粧品中に配合された防腐剤の定量分析法を改良しました
【 5 】ヘルパンギーナにご注意ください!
【 6 】参加者募集中(夏休み科学体験)
●大阪府の感染症発生動向調査週報
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●お知らせ
【 1 】ご存知ですか?「くるみ」の食物アレルギー表示
(掲載日:2023年5月31日)
「くるみ」は、お菓子や料理によく使われますが、食物アレルギーの原因になることがあります。2023年3月9日、食品表示のルールが一部改正され、「くるみ」が特定原材料に追加されました。特定原材料とは、アレルギーを引き起こす食品原材料のうち、発症件数が多い、あるいは症状が重い割合が多い等の理由により、包装等への表示(注意喚起)が義務づけられたもののことです。2025年3月31日までは経過措置期間(各メーカーの対応準備期間)で、その間は「くるみ」が特定原材料として表示されるとは限りませんので、ご注意ください。
https://y.bmd.jp/90/963/1686/XXXX
【 2 】こどものかぜ
(掲載日:2023年6月9日)
風邪(かぜ)は主にウイルスによる鼻やのどの感染症です。まれに重症化することもあり、注意が必要です。重症化が心配な病気や、周りにうつしやすい病気の多くは法律によって届出感染症となっています。こどもに多い風邪の症状を引き起こす届出感染症の例として、インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、RSウイルス感染症、咽(いん)頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、ヘルパンギーナがあります。
https://y.bmd.jp/90/963/1687/XXXX
【 3 】麻しん(はしか)
(掲載日:2023年6月16日)
麻しんは、麻しんウイルスによって引き起こされる感染症です。空気感染で広がり、感染力が強く、一度かかると「終生免疫(しゅうせいめんえき)」(※)が獲得されるといわれています。日本では、ワクチンのおかげで感染する人が減りましたが、ワクチンを1回打っただけでは十分な免疫ができません。海外との行き来の増加で、海外の麻しんウイルスで感染する人が増えています。麻しんは、ワクチンを2回打つことで感染を予防することができます。すでに感染し、発病した(既往歴のある)人以外で、ワクチンを打っても大丈夫な人は、2回のワクチンを打ちましょう。
(※一生その感染症にはかからないという強い免疫)
https://y.bmd.jp/90/963/1688/XXXX
【 4 】<論文紹介>化粧品中に配合された防腐剤の定量分析法を改良しました
(掲載日:2023年6月19日)
化粧品中の防腐剤の定量分析法は、従来、分析に長時間を要していました。大安研では、優れた性能を持つ「コアシェルカラム」(※)を用いて、迅速な分析法を開発しました。すなわち、従来法では分析時間が45分であったところを25分に短縮しました。「コアシェルカラム」は、分析成分の「拡散」を分離材粒子の「表面のみ」に抑えて、従来の全多孔性カラム(粒子の内部にも拡散する)よりも、短い時間で分離溶出を行うことができるという特徴があります。この分析法に関する論文が、英文の学術雑誌Journal of Chromatographic Science誌に掲載されました。
(※「カラム」は、粒子状(小さな球状)の分離材を詰めた筒状の器具のことです。また、「コアシェル」は球状の分離材が2層構造になっている(球の中心部(コア)の素材とその外側の層(シェル)の素材が異なっている)ことを意味します。)
https://y.bmd.jp/90/963/1689/XXXX
【 5 】ヘルパンギーナにご注意ください!
(掲載日:2023年6月22日)
ヘルパンギーナは夏季に子供たちに流行するウイルス感染症で、高い熱と、のどの水ぶくれが特徴です。予防策としては、こまめな手洗いなどにより日常的に清潔を保つこと、感染源となる可能性のある患者のふん便を適切に処理することが重要です。特定の治療法はありません。療養中は、のどの痛みや水ぶくれで食事がとりづらいため、柔らかく薄味の食事を工夫する必要があります。また、脱水症状にならないように水分補給を心がけましょう。全国的にヘルパンギーナの感染が広がっており、大阪府でも6月の定点医療機関あたりの報告数が警報レベルを超えていますので、ご注意ください。
https://y.bmd.jp/90/963/1690/XXXX
【 6 】参加者募集中(夏休み科学体験)
(掲載日:2023年6月29日)
8月4日(金)に大安研夏休み科学体験を行います。野菜を使って、染め物やDNA抽出をします。是非、ご応募ください。
https://y.bmd.jp/90/963/1691/XXXX
●大阪府の感染症発生動向調査週報
2023年21週~2023年24週(5月22日~ 6月18日)の大阪府感染症発生動向調査週報
(速報)を大阪府感染症情報センターのHPに掲載しました。
【第21週】「ヘルパンギーナ2週連続で前週比2倍を超える増加」
https://y.bmd.jp/90/963/1692/XXXX
【第22週】「ヘルパンギーナ 増加続く」
https://y.bmd.jp/90/963/1693/XXXX
【第23週】「ヘルパンギーナ さらに増加」
https://y.bmd.jp/90/963/1694/XXXX
【第24週】「ヘルパンギーナ 警報レベルを超えた」
https://y.bmd.jp/90/963/1695/XXXX
────────────────────────────
○配信登録・停止の手続、バックナンバーはこちら
https://y.bmd.jp/90/963/1696/XXXX
○お問合せ・ご意見はこちら
webmaster@iph.osaka.jp
────────────────────────────
○当メールマガジンは送信専用メールアドレスから配信しています。このままご返信いただいてもお答えできませんのでご了承ください。
○当メールマガジンの内容は、私的使用または引用等、著作権法上認められた行為として、出所を明示することにより、引用・転載・複製を行うことができます。
────────────────────────────
Copyright (C) 地方独立行政法人大阪健康安全基盤研究所
http://www.iph.osaka.jp/index.html
━目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●お知らせ
【 1 】ご存知ですか?「くるみ」の食物アレルギー表示
【 2 】こどものかぜ
【 3 】麻しん(はしか)
【 4 】<論文紹介>化粧品中に配合された防腐剤の定量分析法を改良しました
【 5 】ヘルパンギーナにご注意ください!
【 6 】参加者募集中(夏休み科学体験)
●大阪府の感染症発生動向調査週報
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●お知らせ
【 1 】ご存知ですか?「くるみ」の食物アレルギー表示
(掲載日:2023年5月31日)
「くるみ」は、お菓子や料理によく使われますが、食物アレルギーの原因になることがあります。2023年3月9日、食品表示のルールが一部改正され、「くるみ」が特定原材料に追加されました。特定原材料とは、アレルギーを引き起こす食品原材料のうち、発症件数が多い、あるいは症状が重い割合が多い等の理由により、包装等への表示(注意喚起)が義務づけられたもののことです。2025年3月31日までは経過措置期間(各メーカーの対応準備期間)で、その間は「くるみ」が特定原材料として表示されるとは限りませんので、ご注意ください。
https://y.bmd.jp/90/963/1686/XXXX
【 2 】こどものかぜ
(掲載日:2023年6月9日)
風邪(かぜ)は主にウイルスによる鼻やのどの感染症です。まれに重症化することもあり、注意が必要です。重症化が心配な病気や、周りにうつしやすい病気の多くは法律によって届出感染症となっています。こどもに多い風邪の症状を引き起こす届出感染症の例として、インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)、RSウイルス感染症、咽(いん)頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、ヘルパンギーナがあります。
https://y.bmd.jp/90/963/1687/XXXX
【 3 】麻しん(はしか)
(掲載日:2023年6月16日)
麻しんは、麻しんウイルスによって引き起こされる感染症です。空気感染で広がり、感染力が強く、一度かかると「終生免疫(しゅうせいめんえき)」(※)が獲得されるといわれています。日本では、ワクチンのおかげで感染する人が減りましたが、ワクチンを1回打っただけでは十分な免疫ができません。海外との行き来の増加で、海外の麻しんウイルスで感染する人が増えています。麻しんは、ワクチンを2回打つことで感染を予防することができます。すでに感染し、発病した(既往歴のある)人以外で、ワクチンを打っても大丈夫な人は、2回のワクチンを打ちましょう。
(※一生その感染症にはかからないという強い免疫)
https://y.bmd.jp/90/963/1688/XXXX
【 4 】<論文紹介>化粧品中に配合された防腐剤の定量分析法を改良しました
(掲載日:2023年6月19日)
化粧品中の防腐剤の定量分析法は、従来、分析に長時間を要していました。大安研では、優れた性能を持つ「コアシェルカラム」(※)を用いて、迅速な分析法を開発しました。すなわち、従来法では分析時間が45分であったところを25分に短縮しました。「コアシェルカラム」は、分析成分の「拡散」を分離材粒子の「表面のみ」に抑えて、従来の全多孔性カラム(粒子の内部にも拡散する)よりも、短い時間で分離溶出を行うことができるという特徴があります。この分析法に関する論文が、英文の学術雑誌Journal of Chromatographic Science誌に掲載されました。
(※「カラム」は、粒子状(小さな球状)の分離材を詰めた筒状の器具のことです。また、「コアシェル」は球状の分離材が2層構造になっている(球の中心部(コア)の素材とその外側の層(シェル)の素材が異なっている)ことを意味します。)
https://y.bmd.jp/90/963/1689/XXXX
【 5 】ヘルパンギーナにご注意ください!
(掲載日:2023年6月22日)
ヘルパンギーナは夏季に子供たちに流行するウイルス感染症で、高い熱と、のどの水ぶくれが特徴です。予防策としては、こまめな手洗いなどにより日常的に清潔を保つこと、感染源となる可能性のある患者のふん便を適切に処理することが重要です。特定の治療法はありません。療養中は、のどの痛みや水ぶくれで食事がとりづらいため、柔らかく薄味の食事を工夫する必要があります。また、脱水症状にならないように水分補給を心がけましょう。全国的にヘルパンギーナの感染が広がっており、大阪府でも6月の定点医療機関あたりの報告数が警報レベルを超えていますので、ご注意ください。
https://y.bmd.jp/90/963/1690/XXXX
【 6 】参加者募集中(夏休み科学体験)
(掲載日:2023年6月29日)
8月4日(金)に大安研夏休み科学体験を行います。野菜を使って、染め物やDNA抽出をします。是非、ご応募ください。
https://y.bmd.jp/90/963/1691/XXXX
●大阪府の感染症発生動向調査週報
2023年21週~2023年24週(5月22日~ 6月18日)の大阪府感染症発生動向調査週報
(速報)を大阪府感染症情報センターのHPに掲載しました。
【第21週】「ヘルパンギーナ2週連続で前週比2倍を超える増加」
https://y.bmd.jp/90/963/1692/XXXX
【第22週】「ヘルパンギーナ 増加続く」
https://y.bmd.jp/90/963/1693/XXXX
【第23週】「ヘルパンギーナ さらに増加」
https://y.bmd.jp/90/963/1694/XXXX
【第24週】「ヘルパンギーナ 警報レベルを超えた」
https://y.bmd.jp/90/963/1695/XXXX
────────────────────────────
○配信登録・停止の手続、バックナンバーはこちら
https://y.bmd.jp/90/963/1696/XXXX
○お問合せ・ご意見はこちら
webmaster@iph.osaka.jp
────────────────────────────
○当メールマガジンは送信専用メールアドレスから配信しています。このままご返信いただいてもお答えできませんのでご了承ください。
○当メールマガジンの内容は、私的使用または引用等、著作権法上認められた行為として、出所を明示することにより、引用・転載・複製を行うことができます。
────────────────────────────
Copyright (C) 地方独立行政法人大阪健康安全基盤研究所
http://www.iph.osaka.jp/index.html